▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第15節、ベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。
3日前、ホームのカシマスタジアムで町田からウノゼロ勝利をもぎ取ったアントラーズ。GW連戦最後となる、このアウェイゲームは前節から5人ほどスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ。最終ラインには前節、関川の負傷退場でのスクランブル出場から無失点勝利に貢献したテヒョン、さらに右サイドバックには公式戦では4/9のYBCルヴァンカップ山口戦以来、約1カ月ぶりの出場となる小池が入った。中盤ではボランチを知念、舩橋のコンビに代え、トップ下にはターレスを起用。「総力戦」と自ら言うように、鬼木監督は選手たちに全幅の信頼を寄せ、福岡に挑んだ。
序盤はロングボール主体の攻撃を仕掛けてくる福岡を植田、テヒョンらが危なげなく抑え、前線ではチャヴリッチ、ターレス、そして田川が見事なコンビネーションを見せ、アントラーズに得点の匂いを感じさせた。しかし25分、アクシデントが起きる。前線でプレスにいった田川の顔面に相手選手の蹴ったボールが直撃。予測不可能なところからの直撃で、田川は激しく頭を打ってしまう。安全面の考慮もあり、鬼木監督は田川に代え、レオ セアラをスクランブル出場。ゲームプランにも狂いが生じるかと思われた。
しかし代わったレオ セアラが、チームに光をもたらす。40分、安西のスルーパスに走り込み、相手エリア内でファウルを誘い、PKに持ち込む。43分、このPKをレオ自らが冷静に決め、前半終了間際という抜群の時間帯に、アントラーズは先制点を得た。
後半に入っても、ロングボールで速攻を仕掛けてくる福岡に対し、ボールをつなぎながらカウンターを交えて攻撃するアントラーズの構図は変わらない。65分、松村、三竿が交代でピッチに入ると、アントラーズは2点目を狙いながらも守り切ることを考えた時間の使い方を多くしていく。
80分、樋口、荒木がピッチインするとアントラーズはクロージングの時間に入った。特に前線から荒木、松村らが力の限りのプレスを見せ、福岡に簡単にはロングボールを蹴らせない。終盤、福岡がDFの安藤を前線へ出しパワープレーを仕掛けるが、そこはゲームキャプテンの植田が立ちふさがり、自由にはさせなかった。
90分を戦い終え、スコアは1-0のままでアントラーズがリーグ戦5連勝を飾った。さらにGWの連戦がスタートしたホーム名古屋戦(1-0)から4試合連続のクリーンシート。点を取り切り、無失点で守り切る、勝負強いアントラーズが戻ってきた。次は、国立でのホーム川崎F戦。また最善の準備を尽くし、最高の舞台でひとつになって、さらなる高みをめざして戦おう。




前半は自分たちからボールを受けるところなども含めて、スムーズに前進できるところがありました。もう少し迫力が欲しかったですが、それでもしっかりとゴールまでつなげたところは非常に良かった。後半の戦い方、2点目のところをもっと意識して戦っていかなければいけないと思います。毎回言っていますが、1点だと何かが起きる可能性がある。ただ、守り切っている彼らの集中力はすばらしいと思います。ただ、自分たちが目指すサッカーはもう1点取りに行くというところ。そういう思いは変わりません。
Q.守備が安定している試合が続いている。その要因は?
A.全員がサボらずにやってくれている。前線から追うところだったり、後ろの選手がコンパクトに守るところだったり、誰がとかではなくチーム全員が集中力高くやっている。それをやっているからこそ、中盤の選手も球際強くいくことができます。全員がいい形で、いい距離感でサッカーをしてくれていると思っています。
Q.けが人が戻ってきている。次節へ向けた意気込みは?
A.連戦が始まる前に、「しっかりと連戦を戦って、勝ち切ろう」と話していた。今、5つしっかりと勝つことができている。次の国立でのゲームもしっかりと勝ち切ることにフォーカスしながら戦っていきます。
Q.前半、非常にいい戦いができていた。中央を崩せていたことに対しての評価は?
A.いい距離で中間にしっかりと立つことだったり、そこを見つけることだったり、そういう部分は非常に良くなってきていると思います。バランスよく、かぶることなく、うまく相手を見ながらサッカーができるようになっている。ただ、それと同時に、スムーズさで終わらないことが重要だと思っています。そこからの迫力。細かい話をすると、受けてターンできたり、中央の危険なところへ差し込んだりとか、そういう部分はまだまだできると思っています。そういうものをしっかりと意識しながら戦っていきたい。
少しずつですが、色々なところが見えてきていることは事実。あとは最善の選択ができるかどうか。常に研ぎ澄ました感覚は欲しいなと思いますが、よくやってくれたと思います。
Q.福岡は選手交代で後半にパワーを強めてきた。すぐに三竿選手を入れて優磨選手にも指示を伝えていた。選手にはどのような指示をした?
A.相手の勢いをもらっている感覚があった。そこのバトルのところ。あとはボールを動かす作業のところ。手前のところでボールを奪われていたので、背後も意識しながらという話をしました。ただ、なかなか簡単ではなかった。もう少し自分にもできることはあったと思っています。そういう意味では、選手はよくがんばってくれたと思います。
勝利から遠ざかっているなかで、自分自身、ゲームの進め方を改める必要がある。前半はまったく勢いが出なかった。しっかりと戦える選手を起用して、我々のプレーを見せるべきだと再認識したゲームだった。前半のメンバーがそういうメンバーだと思って試合へ臨んだが、そういうプレーができなかった。難しいゲームになったという印象だった。
僕とチャッキーが張って前に運んでいく形だったが、舩橋と知念君を中心に3枚回しのときも4枚回しのときもスムーズに運んでくれた。(個人的に)最近コンディションが良いので、だいぶ見えてきている。状態がいいときにいかに得点に絡めるか。継続していきたい。
【小池 龍太】
連戦だったなか、今のいい流れを自分が復帰しても継続することを意識していた。1-0で勝ち切ったが、チームとして目指しているのは2点、3点目を取りにいくこと。そこが取れなかったことを反省材料として、これから進んでいくことができる試合になった。
【植田 直通】
無失点で勝ててすごくうれしいが、今日みたいな試合は1-0で満足せずに2点目を取りにいくことが必要。1点を取って守ればいいという感情にはなりたくない。今を続けながら2-0、3-0にしていくことがチームとして目指していることなので、次に改善しなければいけない。
【レオ セアラ】
(PK獲得の場面は)安西選手とコミュニケーションをしっかり取れているので、しっかりと連係できたプレーだったし、いい形で流れ込むことができた。キッカーは本来、チャヴリッチ選手か優磨選手だったが、2人とも心よく譲ってくれた。うまく決められて良かった。