▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第14節、カシマスタジアムでFC町田ゼルビアと対戦した。
ゴールデンウィーク真っただ中、そして春らしい清々しい晴天も相まって、カシマには33,762人ものアントラーズファミリーが駆けつけた。試合前には三竿のJ1通算200試合出場の記念セレモニーがご家族とともに行われるなど最高の雰囲気のなか、町田との一戦はキックオフを待った。
またこの試合は、「リクルートエージェント スペシャルマッチ」として開催され、GW最後のホームゲームに華を添えた。
序盤から速く長いボールを前線へ入れ、ゴールへ迫ろうとする町田に対し、アントラーズは中盤の柴崎、三竿が中心となり、ゲームを落ち着かせようとする。最終ラインの関川や安西も意識的にボールをゆっくり回し、前へ前へ来ようとする町田をうまくいなす。
しかし16分、アントラーズにアクシデントが起きる。相手選手と競り合った関川が左足をおさえてピッチに倒れ込む。結局、そのまま関川はテヒョンとの交代を余儀なくされ、鬼木監督のゲームプランにも狂いが生じることになった。
だが、これで動じる選手は今のアントラーズにはいない。急きょピッチに立ったテヒョンも落ち着いたプレーを見せ、町田の攻撃を封じ込める。
そして待望の先制点は39分に生まれる。カウンターからチャヴリッチ、優磨がつなぎ、最後は左サイドの安西が鋭いグラウンダーのクロスを入れ、これを田川が左足ダイレクトで決め、1-0とした。
田川の嬉しいアントラーズ初ゴールで、チームの団結力は一気に高まる。その後も安定した戦いぶりで前半45分を戦い終えた。
後半開始とともに早くも切り札ともいえるナ サンホ、オ セフンを投入する町田に対し、アントラーズは守備に回る時間が増える。しかし前線から最終ラインまで、献身的に動く選手たちが町田に決定的なシーンは作らせない。60分にはこれがJ1通算100試合出場となる松村、そして知念がピッチインし、さらに守備とスピードに厚みを加えた。
76分、殊勲の田川に代わり、レオ セアラがカシマのピッチに立ち、嬉しいカムバック。その後も町田の激しい攻撃を全員で守り切り、嬉しいウノゼロでの勝利を飾った。
足を攣りながらも最後まで戦った津久井をはじめ、選手たちの闘志が相手を完全に上回った素晴らしい勝利に、アントラーズレッドに染まったカシマは歓喜に沸いた。大きな勝ち点3とともに、選手たちはさらに前へ進む。
【この試合のトピックス】
・松村がJ1通算100試合出場を達成。
・アントラーズ初ゴール(公式戦)を決めた田川が、LIXIL賞を受賞。




前半はある程度狙いをもって動かせていた。得点シーンもオーバーラップなどで人数をかけることのできた、いいシーンだった。あのようなシーンをもっと増やしたり、シュート数も増やしていきたいと思っています。
後半に2点目を取らなければいけない。今日は無失点で抑えたが、事故的なものが起きる可能性もある。そこは、勝ちながら修正していきたいと思います。
Q.先制点を取って相手の矢印を折ることができた。それが大きかったと思うが、振り返ってどう考えている?
A.(相手の)スターティングメンバーとサブメンバーを見たら、後半にエネルギーを持ってくることは明らかでした。なので、前半で点を取りたかったというのはあります。ただ、「必ず前半で」ということは強調しすぎずに、今自分たちが少しずつ積み上げているものを出していかなければいけないというところでいくと、前節の前半よりもボールを握ろうとする意識は高かったと思います。そのなかで得点が取れたことは、最終的に大きなものとなりました。ボールを大事にするだけで終わってしまったら、一番苦しい展開になるだろうなと思っていた。そこでしっかりと得点が取れたことは、非常に良かったと思います。
2点目という話をしたが、相手の狙いを考えたら、後半に押し込まれることも想定できていた。それを無失点で抑えたというところは、選手たちがよくがんばってくれたと思います。
Q.関川選手のアクシデントもあったり、押し込まれたなかでも守り切った。そのあたりの評価は?
A.スタートから出た選手、途中から出た選手たち含め、本当に役割をこなしてくれた。締め方など、まだまだ合わせたいところはありますが、最後にゴール前へあれだけボールが入ってくるなか、体を張ってプレーしてくれたと思っています。
Q.田川選手が加入後、公式戦初ゴール。苦しんだ部分もあったと思うが、田川選手の評価は?
A.折れずに努力を続けたことが、このような形になったと思います。色々な状況があり、チャンスが巡ってきた。3節前はなかなか難しい状況だったが、前節はよりよくなって、今日はしっかりと点を取った。ゲームのなかで少しずつ存在感が増していると思いますし、彼らしいプレーが徐々に増えてきていると思います。FWなので、得点が一番自信になる。これに満足することなく、もっと貪欲に続けてほしいと思います。
Q.相馬選手を津久井選手が抑えた。津久井選手の評価は?
A.非常に良かったです。チームとしても相馬選手は危険な選手の一人と考えていた。そこをヘルプなしで対応していたシーンもあった。本当に頼もしくなってきた。最後は疲弊した状態でしたが、マツがカバーをしながら、よく締めてくれたと思っています。
Q.先制点の場面はゴールへの姿勢が非常に表れていた。その場面の評価は?
A.人が絡んでいったところと、人を追い越していく作業のところ。追い越していくにはタメがないといけない。今日の試合で言えば、剥がした瞬間にスピードアップしていくシーンが多くあると思っていました。そのなかで最後に人数をかけることができたのはよかったと思います。崩しだけではなく、ゴールへ入っていくところ。人が入っていくことで、あのスペースが空いてくる。それが非常に重要でした。
Q.荒木選手が献身的な守備などを見せている。彼の強みでもあるボールをもって前を向くというプレーがもっとできれば、チームとしてよりよくなっていくと思う。荒木選手への期待は?
A.彼の一番の強みは、クオリティだと思っています。それをどのような場面でも、どのような場所でも関係なく出さなければいけない。徐々にそういうものを発揮してくれている。今日のような局地戦のところでも、もっとそのプレーが出せるようになると、より彼の強みがこのチームで活きてくると思っています。守備のところも含めて、意識が高くなってきている。もう一段上がっていくという本人の意思がどんどん出てきているので、それに期待しています。
Q.4連敗後に4連勝。監督のなかでアプローチを変えた部分や原点に戻ったなど、なにかそういうものはあった?
A.勝負事なので、勝つときもあれば負ける時もあると思っています。負ける時は単純に自分自身の力が足りないと思っていました。怪我人も多いなかで、自分自身の心のなかを変えなければいけなかった。「ここでやらないで、いつやるんだ」という思いでいました。そういう思いをチームにも伝えた。「本当に優勝したいのであれば、まだ半分を折り返していない時点で、どれだけほかのチームよりもその意識のもと戦えるかどうか。それが今。勝負どころだ」と。
選手たちが「本気で勝ち続けなければいけない」「引き分けではいけない」という意識で戦ってくれているのが、4連勝につながっていると思います。4連敗したときにその意識がなかったかと言われたらそうではない。自分のところでできたことがもっとあった。その悔しさがありました。そういう思いを選手たちも汲んでくれているのかなと思っています。
しっかりと連動しながら強くいくこと。それが多くの時間できていた分、あの時間だけは一本、ボールを収められてしまい、展開されてしまった。あの一本に尽きる。その一瞬の隙を与えずにやり切っていかなければ、こういう拮抗したゲームをものにするのは難しいと改めて学んだ。
後半はかなりのチャンスを作りながら、ゴールが遠かった。日々のトレーニングのなかで積み重ねてやっていくしかない。すぐにスキルアップするわけでもないし、難しい局面が続くが、トレーニングからリアリティを持って追及していくしか道はない。選手たちと向き合いながら、パスひとつ、シュートひとつ、重みを持ってトレーニングをしていきたい。
内容的には悪くなかっただけに、非常に残念な敗戦だと思う。
落としから始まって、サイドで優磨くんと幸輝くんがいい崩しをしてくれた。パスコースが見えていたし、幸輝くんと目があったので絶対に来ると思っていた。信じて入って、いい当て感で決められた。
【津久井 佳祐】
(相馬選手とのマッチアップに)勝つことが自分の今後につながると思っていた。守備ではやられないという自分の与えられたタスクだけを考えてプレーしていた。チャッキーと協力してしっかりとうまく守れたかなと思う。
【鈴木 優磨】
ここ最近、前半に良くないのはチームとしても共有していたし、自分たちも分かっていた。今日も勝っていたが、「修正していこう」と話していた。全員がもっと良くなっていきたいという思いを持ってやっていることが成果となって現れていると思う。
【キム テヒョン】
関川選手のケガはチームにとっても残念。そのなかで出場となったが、関川選手の分まで責任を持ってやらないといけないと思っていた。大きい選手がいることはプレッシャーになるが、競り合いで負けては試合にならない。結果としてチームに勢いを持たせられて良かった。
【チャヴリッチ】
直近6試合で勝ち切るという目標のなか、順調に進んでいると思う。町田戦はタフになると思っていたし、美しい試合ではなかったが勝ち点3を取れて良かった。ここ数試合で勝ち点を取れているのは評価すべきところ。かなりチームとしてまとまって出来ている。