▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第13節、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦した。
前節、ホームのカシマスタジアムで名古屋に1-0と勝利、節目となるJ1通算600勝を達成したアントラーズ。次の601勝目をつかみに、横浜の地へと乗り込んだ。
名古屋戦から中3日、中2日の連戦が続くこともあり、鬼木監督は前節から先発、ベンチ入りのメンバーから変更を加えてきた。ボランチコンビには、三竿、舩橋を先発起用、ベンチにはユースで2種登録の吉田を座らせる。自身の「総力戦」という言葉通りの采配を試合前から見せてきた。
しかし試合は前半、ほぼ完全に横浜FCペースとなった。ボールをつなぎながら攻撃のチャンスをうかがうアントラーズに対し、横浜FCは持ち前の堅守からロングボールで前線のルキアン、鈴木 武蔵を走らせる、シンプルなやり方でアントラーズゴールへ迫る。また福森、鈴木 準弥らもタイミングのいいクロスを入れてくるなど何度か危ない場面は作られたものの、アントラーズは高い集中力と全員の献身的な動きで横浜FCに得点を許さない。
一方、攻撃では前半最後、安西が優磨のクロスから強烈なダイレクトシュートを放ったぐらいがチャンスらしいチャンスで終わった。
後半開始直後も横浜FCが主導権を握るゲームが続く。しかしわずか4分で、その流れがガラリと変わる。49分、右サイドからチャヴリッチが相手エリア内で仕掛け、PKを得る。これを自身で冷静に決め、アントラーズが先制点をものにした。
つづいて67分、カウンターから安西が抜群の視野を見せ、逆サイドを走るチャヴリッチにロングパスを供給する。チャヴリッチは相手選手のマークにあいながらもうまく体を入れ替え、最後は相手GKの市川をひきつけながら優磨へラストパスを出す。これを優磨はゴールを防ぐ相手DFの立ち位置も冷静に感知し、その上へ蹴り込む。この流れるような攻撃で、アントラーズはそのリードを2点に広げた。
さらに77分、今度は三竿が自身が起点となったカウンターからゴール前へ飛び出し、シュート。一度は市川に防がれるも、そのこぼれ球に素早い寄せを見せ、相手選手のオウンゴールを誘発する。この試合が待望の今季公式戦フル出場となった三竿の献身的な守備と積極性が生んだ、見事なダメ押し点だった。
試合終了間際には、吉田が公式戦デビューを飾る途中出場を果たす。そしてアントラーズは3点のリードを守り切り、3-0のクリーンシートでタイムアップ。今季2度目となるリーグ戦3連勝を飾り、三ツ沢を埋め尽くした12番目の戦士たちとともに歓喜の雄たけびをあげることができた。
次はまた3日後、今度はホームに町田を迎える。また、カシマでともに戦おう。
【この試合のトピックス】
・2種登録の吉田がリーグ戦最年少出場(16歳9カ月14日のクラブ記録)。




Q.我慢しながら後半につなげられた。
A.我慢という部分では自分たちらしさでもあるが、選手たちへの期待は大きいのでもっとボールを受ける作業やゴールへ向かう作業があると、相手にとって脅威だったのかと思います。短い時間なのでトレーニングでの修正は難しいですが、変えていきたいと思います。勝つことを求めていたなかで、よく勝ちにつなげてくれたと思います。
Q.ベストメンバーが揃わないなかでの勝利の評価は?
A.何をもってベストかわからないですが、競争のなかで戦ってくれています。自分が出たときに爪痕を残そうとか、チームの勝利に貢献しようという姿勢が非常にあるので、自分が出て勝つ、自分が出たら負けないという思いは非常に評価しています。連戦なのでまた全員で準備したいと思います。
Q.3連敗のあとに3連勝。一番の要因は?
A.意識のところだと思います。急にうまくなること、強くなることはないですが、自分たちがどう勝って、相手は何を嫌がっているのか、自分たちの最終目標は何のか、そういうことをしっかりと意識したなかで戦えている。非常にタフに戦っているので非常に頼もしく思っています。
Q.吉田選手を起用した狙いと経緯は?
A.シンプルに競争のところと、前線で人が足りないのはありました。昨日の練習で数回しかプレーしていませんでしたが、結果を残さなければ連れてこなかった。数回のプレーでゴールを決めた。それは周りを納得させるだけの十分なプレーでした。競争のなかで彼が出場機会を勝ち取ったということ。選手たちが3-0にしてくれたのが、彼に出場の機会を与えてくれたと思います。最年少というのは意識していませんでしたが、彼の刺激、ユースの刺激になってくれればいいと思います。
Q.後半の修正は選手間の距離感だったか?
A.修正としては多かったかなと思います。シンプルな話ですが、前半の少ないチャンスも距離感がいいときに作っていたというのは明らかだった。距離が短いなかで崩すのは相手もやってきてたことなので。ロングキックも多かったですが、崩していた場面はどちらもそういうシーンだったので、把握しながらやろうという話はしました。
前半自分たちが先制点をとることや、後半1点先にとられたあと追いつけるか、もしくは突き放されるかという、ぎりぎりのところを変えなくてはいけない。そこを変えていけるようにやっていくことが大事。2連敗という厳しい結果ではあるが、こういうときこそチームがひとつになって乗り越えていく。
ハーフタイムに自分たちのスタイルを突き詰めていこうと話して入ったことで、後半はいいものを見せられた。(PKは)優磨から「信じているから蹴ろ」と言ってもらった。ただ、優磨へのアシストの方がPKよりも決めやすかったと思うので、いいお返しができた。
【三竿 健斗】
常にピッチに立つときは自分の力を最大限出すことを考えている。今日はそれが勝利につながって良かった。1点目を取ったあとに2点目、3点目を狙うチームのスタイルが、今日はそのまま出せた。理想的なゲーム運びができたかなと思う。
【舩橋 佑】
ピッチ状況を踏まえて前半は我慢と話していたが、もうちょっと前進できるように前半から圧力をかけられれば良かった。後半は相手が間延びしたところに全体で認識しながら早めに得点できたことが良かった。
【吉田 湊海】
自分の夢が叶った瞬間だった。まずは守備からという話を監督からもらったので、守備からと思って入った。次は最年少得点記録を狙っていきたい。練習を含めてトップチームでやれることが自信になっている。これからも自信をつけていきたい。