▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第11節、JFE晴れの国スタジアムでファジアーノ岡山と対戦した。
リーグ公式戦では初顔合わせとなる岡山とのアウェイゲーム。この日が誕生日となる鬼木監督は前節のC大阪戦に続き、津久井を右サイドバックで先発に抜擢。また知念をリーグ開幕戦のアウェイ湘南戦以来の先発復帰させ、レオ セアラがメンバー外となるなか、前線には師岡を起用した。
ここまで苦しい連戦での戦いを続けてきたアントラーズは序盤から試合の主導権を握りに行く。互いがロングボールで早めの攻撃を仕掛けるなか、アントラーズは中盤の柴崎、荒木を中心にパスの長短とリズムの変化も加え、ここ最近には見られなかった創造性あふれるコンビネーションで岡山を圧していく。
そして19分、柴崎のスルーパスからゴール前に抜け出した師岡がPKを獲得。アントラーズに早くも先制点のチャンスが訪れた。
キッカーは、エースの優磨。しかしこのPKを相手GKブローダーセンに止められる。詰めた知念が豪快にゴールへ蹴り込み、先制点と思われたが、結局、VARチェックの末に知念が早くエリア内に入ったということでノーゴールの判定となった。
これで流れは岡山に行ったかと思われたが、その後も荒木、チャヴリッチらがチャンスを創出し、安西の惜しいダイレクトボレーなどもあり、アントラーズ優位で前半は進む。しかし43分、ゴール前での不運も重なって、佐藤に決められ、先制されて前半を終えることとなった。
後半に入ると、鬼木監督は選手の入れ替えさえしないものの、チャヴリッチと師岡のポジションチェンジを施す。そして50分、この策が功を奏し、アントラーズが同点に追いつく。
まず左サイドで荒木、安西が崩しを入れると、安西のクロスからのこぼれ球を右サイドで好プレーを続ける津久井がゴール前にシュート気味のクロスを入れる。これをチャヴリッチがダイレクトで合わせ、反撃の狼煙を上げた。
さらに鬼木監督は67分、三竿、舩橋、松村と一気に3選手をピッチに投入し、チームにフレッシュな活力を与える。69分に師岡の負傷退場があり、ターレスをプランより早めに入れるハプニングはあったが、このターレスが試合の決着をつけるプレーヤーとなった。
73分、舩橋がチャヴリッチの動き出しを瞬時にとらえ、前線へスルーパス。これを受けたチャヴリッチが見事なターンからゴール前へクロスを入れ、最後はターレスが嬉しいアントラーズ初ゴールとなる逆転弾を決めた。
待望のリードを得たアントラーズは、これがJ1通算200試合出場となる三竿らを中心に最後まで守り切り、2-1で試合終了のホイッスルを聞いた。長く苦しい連敗をついに止め、公式戦では5試合ぶりの勝利となった。
奇しくも今日は、鬼木監督の51回目の誕生日。アントラーズファミリー全員で、どんな状況でもブレない指揮官のバースデーを常に前を向いて歩みを進める選手たちとともに盛大に祝おう。
【この試合のトピックス】
・三竿がJ1通算200試合出場を達成。




Q.チームにとって大きな勝利だと思うが。
A.キャンプのときから総力戦だと話してきたなかで、今いるメンバーで戦うなかで、それぞれの選手がそれぞれの場面でしっかり役割を果たしてくれた。簡単なゲームではなかった。状況を把握しないと流れを追えなかったと思うし、先発出場の選手が非常にいい準備をして試合に入ってくれたので、これを継続していくこと、1試合で終わらないことが大事だと思います。
Q.決勝点を取ったターレス選手の評価は?
A.彼は常に全力でトレーニングに取り組み、なかなかチャンスがないなか、それでもトレーニングマッチなどではゴールを取っていた。一番求めていたことを今日の試合で出してくれた。前節、彼も悔しい思いをしていると思うし、それを晴らせるいいゴールだったと思います。
Q.ケガ人が多いようだが、今後トレーニングの見直しは考えているか?
A.やはりケガ人が出ると連鎖する。人数の部分でも難しくなってくると思います。そこはユースの力を借りながらトレーニングは進めていくしかないと思っています。今いる選手が力を発揮してくれているし、今日のゲームも自分がしっかりと仕事をしないといけないと、改めて思わされるゲームでした。少しでもチームの力になれるように、選手も自分自身もいろんな意味で引っ張っていけるような存在にならないといけない。勝ちましたが、そういう思いです。
Q.監督キャリアで初の誕生日勝利。
A.選手にも、今までの誕生日で一番嬉しかったと話しました。(この試合から)6連戦に入る前に選手に伝えたのは、1点リードされた後に追い越せていない、それで負けてきているので、なんとかしなくてはならない、と。今日、焦れずことなく勝てたこと。いろいろな状況に対応できている選手を頼もしく思ったし、それを続けていくこと、さらに力をつけていきたいなと思います。嬉しい誕生日でした。
Q.岡山の印象は?
A.チームのスタイルもそうですが、スタジアムの雰囲気も圧力や勢いを感じました。いろいろ考えながらやらないといけなかったです。
今日の試合で一番悔やまれるのは後半の立ち上がり。ハーフタイムにもっと自分たちから前にでていって、2点目を狙う気持ちで入っていこうとしたが、逆に相手の勢いが勝ってひとつ失点してしまった。立田が足を痛めたのも痛恨だった。
1週間トレーニングをみて、選手たちをジャッジした自分自身の責任。選手たちは全力で戦ってくれたのでそこは悔いはない。しっかり休んで、トレーニングを積んで次の試合に向かっていく。
1ゴール1アシスト(という個人のプレー)はさておき、チームとして勝てたことが良かった。一つひとつのプレーで球際の強さや切り替えの速さを徹底して続けられたことで勝ち点を得られたと思う。個人的には得点がついて、自信にもつながる。続けていきたい。
【ターレス】
(ゴールシーンは)最後にチャヴリッチ選手が落ち着いたプレーをして、最後に自分を見てくれた。あとは押し込むだけだった。チームとして自信を失いかけたところで勝利できて、さらにアントラーズのユニフォームを着て初ゴールができたのは本当にうれしく思う。これからも勝利を積み重ねられるように力を尽くしていきたい。
【津久井 佳祐】
(アシストは)自主練していた成果が出た。神様が見ていてくれたのかなと思う。ゴールが入ったことが嬉しかった。植田くんと郁万くんがずっと守ってくれていたので、そのおかげ。自分としては少しでも勝利に貢献できたことが嬉しい。
【舩橋 佑】
点を取ることと強度のところを言われて入った。しっかり試合に入って、結果として勝つことができてよかった。アシストの場面の前に、チャヴリッチ選手から「見てくれ」と言われていた。練習でいつも止めて蹴るをやっていて、うまく止められたことがアシストにつながった。チャヴリッチ選手とターレス選手に感謝したい。今後ももっと存在感を出していきたい。