▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第7節、カシマスタジアムでヴィッセル神戸と対戦した。
前節の浦和戦でJ1ホーム無敗新記録を達成したアントラーズが、リーグ2連覇中の神戸を迎える、この一戦。鬼木監督が試合前、「ビッグマッチ」と表現したように、カシマスタジアム全体が高まる闘志を充満させてキックオフを待ち構える。
またこの試合は、「Build the Future 新日本電工 創業100周年記念 スペシャルマッチ」として開催され、ビッグマッチに華を添えた。
序盤、互いに出方をうかがうような展開となり、アントラーズも神戸もロングボールが多くなる。また雨でスリッピーなピッチとなったため、足を滑らせる選手の姿も見られた。
両チームともに決定的なシーンがほぼなく進んだ前半の33分、それまで焦れずに戦ったアントラーズに待望の先制点が生まれた。試合前、「じっくり耐えることができれば、チャンスも出てくる」と語っていた早川が、前線へ鋭いロングフィードを送る。オフサイドポジションにいた優磨がうまく相手の注意をひきつけながらプレー機会から外れると、レオ セアラが神戸GK前川との競り合いを制し、最後は武藤に倒されかけながらも神戸ゴールへシュートを押し込む。
VARチェックが入ったもののノーファウルということで認められた、この電光石火の一撃でアントラーズはリードを奪い、前半を戦い終えた。
後半に入ると神戸が仕掛けてくるが、アントラーズは慌てることなく対処する。そして攻守の切り替えもスピードアップし、徐々に神戸を押し込んでいった。63分、濃野が小池とのコンビネーションからフリーとなり、シュートを放つが、これは前川のスーパーセーブに阻まれる。
1-0のまま、時間が進むなか、79分には三竿がピッチインし、待望の今季公式戦初出場を果たす。その後、中盤では三竿、樋口が激しいチャージを見せ、神戸に自由を与えない。また最終ラインでは関川、植田が見事な働きを見せ、相手の大エースである大迫の動きを封じ込めた。
90分、そしてアディショナルタイムでも神戸にほぼ決定的なシーンを作らせず、試合終了でのファイナルスコアは1-0のまま。現王者である神戸に対し、チャレンジャーであるアントラーズはウノゼロという最高の形で勝ち切ってみせた。
これでJ1ホーム無敗記録も27試合まで伸ばし、最高の形で連戦が続く4月へと時を進める。まだまだ道のりは長いが、カシマでの勢いをアウェイの地でも保ち、試合後の歓喜をともに分かち合っていこう。
【この試合のトピックス】
・ホーム無敗記録を27試合に伸ばし、J1記録を更新中。
・決勝ゴールを決めたレオ セアラが、今季2度目のLIXIL賞を受賞。




また連戦が続くので、今日の1勝はすぐに忘れて、次へと向かっていきたいと思います。
Q.大迫選手を中心としたロングボールの対応やセカンドボールへの対応がすばらしかった。監督はどのように見ていた?
A.分かっていても難しい部分。ただ、それでもしっかりとした対応と前線の選手たちが守備をして自由にやらせなかった。少しでもコンパクトにするための前線の追いかけだったり、プッシュアップだったり、非常に良くやってくれたと思っています。
Q.三竿選手が復帰して、今日も非常にいい仕事をしていた。三竿選手の評価は?
A.おっしゃる通りで、最後に締める部分でよくやってくれたと思います。今シーズン初めて公式戦に出るという場面で、特にこういうビッグマッチで、そのなかでよく仕事をしてくれたと思っています。また、少し長い期間離脱していた選手が帰ってくるということは、嬉しいです。
Q.開幕戦の時は神戸を基準の一つに挙げていた。その相手に勝利して、開幕前の印象と今のチームの印象は?
A.神戸という一つ上の基準を持っているチームと戦ううえで、自分たちが目指している基準が劣っていてはゲームにならないと思っていました。まだまだですけれど、このように戦えるようなところまで徐々に積み上がってきていると思っています。ただ、そこだけでの勝負ではなかなか勝つことができないと思っています。少しずつ、崩しの部分とかつなぎの部分を出していかないと勝利につながっていかないと思っている。今日のゴールは少し違った形でしたが、何シーンか崩しの部分で合わせられるようになってきている。その数をもっと増やしていければいいかなと思っています。同じ道をたどるのではなく、少しずつブラッシュアップできるかなと思っています。
Q.今日はチャヴリッチ選手がスタメンだった。その意図は?
A.チャッキーのコンディションが上がってきているというのが、率直な思い。YBCルヴァンカップでプレーしたことで、コンディションが上がってきていた。あとはスピードや決定力、技術的なところがしっかりしているので、そこの期待を込めて送り出しました。また、私が要求している守備の部分もトレーニングからハードワークしてやるようになってきている。それをやりながら彼の良さを出せるようになってきたというところが、スタートから起用した理由。マツが悪かったというわけではなく、競争のひとつ。今日の流れ的に、後半の後ろにマツのような選手がいたほうがいいなという選択肢もあった。
Q.雨のなか、スリッピーなコンディションだったが、パスを使う場面が多かった。そこの意識は?
A.相手を含めてロングボールが増えるかなというところもあったので、相手のロングボールに対しては拾ったらできるだけつなぐという意識はあった。プレッシャーをかけられて大きく蹴ってしまい、相手ボールになるということが結構見受けられたり、ひっかけてしまい、ショートカウンターに持ち込まれるというところもあった。怖がらずに、その瞬間は動かそうという話をしました。上手に使い分けてくれたと思う。プレスに来るところをはがしてという場面や、プレスをかけてきているのであればひっくり返すようなロングボールと、自分たちにも背の高い選手がいるので、競らせながらセカンドボールを拾うところ。そこは後半にうまく使い分けていこうと話をした。状況判断は徐々にやれていたのかなと思っています。
(得点の場面は)一瞬の出来事だったと思っている。まずは早川選手までボールが戻ったときに、優磨選手がオフサイドポジションにいたことによって相手DFにも一瞬の隙が生まれたので、自分も相手のスペースに対して走り込めてゴールを決めることができた。継続して点を決めていきたい。
【鈴木 優磨】
前節の浦和戦の前半にすごく消極的な戦いをしてしまったのは、全員が感じていたこと。神戸との試合は球際や走ること、戦う部分がものすごく重要になるとチーム全員が思っていた。これからまだ強豪との試合が続くので、そこは気を引き締めていかないといけない。
【植田 直通】
まず戦うところから始めなければいけないというのは、神戸と戦う前から全員が思っていたことだし、口に出していたことでもあったし、監督もそう言っていた。まずは戦うところから始める。そこはみんながそういう気持ちを見せられたと思う。
【三竿 健斗】
今日は相手のロングボールが多かったので、自分が出てセカンドボールを拾ったり、起点を作らせないのは意識できていた。1-0で勝っている状況で入って、試合を締めることができて良かった。ここからまた連戦なので、自分がチームを助けられるように1試合1試合いい準備をしたい。
【チャヴリッチ】
今日はチャンスがなかったわけではない。決め切れなかったというよりも、そこにいなかった方が前線の選手にとって一番良くないケースだと思っている。まずはそのチャンスに絡めたことをポジティブに捉えたい。あとはネットを揺らすだけ。信じて続けていきたい。