▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第6節、カシマスタジアムで浦和レッズと対戦した。
前節は、アウェイで柏に3-1と快勝したアントラーズ。4連勝と着実に勝ち点を積み重ねたうえで今節は、ライバルの浦和をカシマスタジアムに迎えた。リーグ戦では過去3シーズン6試合連続ドローの相手と決着をつけるべく、冷たい雨にもかかわらず試合前からカシマスタジアムは最高の雰囲気に包まれた。
なおこの試合は、「超メルカリ市 スペシャルマッチ ~すべては勝利のために~」として開催された。
ホームのカシマだけに序盤から圧倒的な力を見せたいアントラーズだったが、試合の主導権を握ったのはアウェイの浦和だった。アントラーズはここまで効果的だった前線からのプレスがなかなかはまらず、浦和のカウンターを受け続ける。だが、最終ラインの植田、関川、そして早川が中心となり、素早いケアを見せ、浦和に決定的なチャンスを与えない。
しかしそのまま終わるかと思われた前半も、この両者の対決ではそうもならない。前半終了間際の45分+4に、西川のロングフィードから金子、関根とつながれる。最後は関根の狙いすましたクロスを松本に押し込まれ、痛恨の先制点を献上してしまう。
リードを許したアントラーズは後半開始からギアを上げ、浦和ゴールに迫る。さらに鬼木監督は56分、知念、師岡、チャヴリッチをピッチへと送り出し、優磨を左サイドへポジションチェンジさせることで攻撃に厚みを持たせた。
この選手交代で新たなパワーを得たアントラーズだったが、前がかりになったところで浦和のカウンターを受ける場面も多くなる。しかしチアゴ サンタナのシュートを早川が止めるなど、2点目を許すことはなかった。
そして鬼木監督は76分に舩橋、81分に徳田をピッチへ送り出すと優磨をボランチの位置へ下げ、知念を前線へ上げ、チャヴリッチとのツートップを組ませる。ホームで負けるわけにはいかないという強い執念が、このポジションチェンジでチーム全体に伝わった。
そのあくなき執念がついに実を結んだのが、試合終了間際の90分。舩橋のFKからのこぼれ球を左サイドに残っていた植田に、優磨が相手の意表を突くパスでボールを渡す。受けた植田が絶妙なクロスをゴール前へ送ると、そこで待ち構えていたのが交代出場の知念だった。知念はストライカーらしく渾身のヘディング弾を浦和ゴールへ叩き込み、試合はついに振り出しに戻った。
その直後、カシマに試合終了を告げるホイッスルの音が響き渡る。これでリーグ戦7試合連続となる、浦和とのドロー劇。しかし最後の最後まで負けを受け入れることなく、戦い抜いた結果がこの勝ち点1だ。再び、前を向けて歩みを進めていこう。
【この試合のトピックス】
・ホーム無敗記録を26試合に伸ばし、J1新記録を達成。




試合に関しては、前半から攻守において少し重かったかなという印象です。自分たちのミスから少し圧力を受けてしまったところがありました。そこはもっと自分たちから前へという気持ちを出していかなければいけなかった。後半は少しずつ押し込む形になりましたが、まだまだ判断のスピードを上げていかないと、ゴールに迫るということ、決定機を作るということには届いていかない。そこは時間をかけてやっていくしかないと思っています。
Q.パスの出しどころを探す時間が長くなり、テンポが上がらなかった印象。その要因は?
A.距離感のところ。一人ひとりが遠くなってしまったり、しっかりと間に立つ、そういうところが中途半端になってしまったなと思っています。また、相手の前線でボールを動かされているような印象でした。フリーであれば背後へ抜け出すタイミングもありました。どうやって前進していくかという部分をもっとやらなければいけないと感じました。
Q.終盤に優磨選手をボランチ、知念選手を前線へ上げた。その狙いは?
A.知念に少し痛みがあったので、前線に置くということを選択しました。優磨に関しては、左サイドをやったりと、色々なところをやってもらいました。ボールの循環のところが気になっていたので。また全体が少し張り出して、ボールを受ける選手がいなくなっていた。もともと後方まで下りていくのが好きな選手なので、ボランチにしてそこから起点を作るということができると思いました。ただ、そこは結果論ですね。
Q.優磨選手のボランチ起用はトレーニング中にあった?
A.もちろん、ないです。
Q.下りるのが得意だからできるだろうという判断だったのか?
A.そうですね。ボールの循環のところをどうしようと迷っていたところではありました。そのなかでアクシデントもあり、負けている状況でもあったので、思い切っていった。普段からトレーニングは見ているので、できるかできないかで言ったら、多分できるだろうという判断でした。
Q.そういう判断もあって、知念選手がFWらしいヘディングでゴールを決めた。采配が当たったと感じている?
A.それも結果論です。そういうアクシデントがなければ、そのような形にしたか分からない。それでも彼らの特長を最低限出せるような形を取った。あとは自分がというよりも、選手たちの力。周りの選手たちも、そのアクシデントに対してしっかりと対応できたからこそ、あのようなゴールにつながったと思います。
Q.ホーム無敗記録が26の新記録となった。また声援についてはどう感じている?
A.まず無敗記録に関して、以前も話しましたが、やはりホームなので勝ち切りたかった。勝たなければいけないゲームだったと感じています。ただ、ホームで負けないというのは、選手たちを支えてくれるファン・サポーターの皆さんのおかげだと思います。ホームで負けないということは、ファン・サポーターの皆さんからしたら誇りになると思いますし、選手たちも皆さんに支えられているということで誇りを持って戦える。最後の同点の瞬間は、後押しがあったからこそ。だからこそ、これだけ熱い後押しがあるからこそ、1試合を通してもっとアグレッシブに戦いたかったし、勝ち切りたかった。もちろん負けている状況だったので、引き分けがギリギリだったかもしれないが、勝ちにこだわりながら今後もやっていきたいと思っています。
後半に入ってからも、チアゴなどがチャンスを作っていた。多くのファン・サポーターの皆さんが駆けつけてくださったなかで勝利を収めたかったが、最後のところで取りこぼしてしまい、非常に残念に思っている。
ただ、今日はチームが前進している姿を見ることができた。次の試合へ向けて、しっかりと準備していきたい。
ホームでこれだけのサポーターが入ってくれたなか、鹿島らしい試合ができたかと言われるとそうじゃないと思う。みんながもっともっとやれると思っていると思うので、引き分けにできたことが唯一の収穫。点を取れたことは良かったが、やっぱり勝ちたかったなというのが一番。
【舩橋 佑】
少しずつ間延びしていって、相手が引いて自分たちで動かせる時間が多かったと思うので、そこで自分がうまく入りつつ、攻撃に厚みを持たせられればと思って入った。(得点の場面は)ニアに引っかけるのだけはやめようと思っていた。中央からファーに蹴れば植田君だったり、高い選手がいると思っていた。うまく植田君が中に折り返してくれたので、得点につながって良かった。
【樋口 雄太】
守備のところでなかなかハマるシーンがなかった。セカンドボールをほぼほぼ相手に取られていたので、そこはこれから改善していかないといけない部分かなと思う。今日の試合は本当に負けなくて良かったなと思う。まだまだやるべきことがチームとして多いなという試合だった。
【鈴木 優磨】
今日の結果に関しては、誰も満足していない。前半はボールを受けたがらない選手があまりに多かったので、こうなるとキツイ試合になる。個人的に前から見ていて思っていたので、みんなにも伝えた。後半は勇気を出してやることができて、ある程度は握れていたし、相手も多少引いたこともあるが、今日の結果に関しては、もちろん下を向く必要はないが、もっともっとできたと思う。
【師岡 柊生】
内容はあまり良くなかったと思うが、やっぱり負けなくて良かったなと思う。今日は特に右サイドにスペースが空いていたので、そこはシンプルに仕掛けてシュートを打とうというのが頭の中にあった。やはりゴールが欲しい。次に切り替えたい。