▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第5節、三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソルと対戦した。
第4節を終え、リーグ首位に立つ柏とのアウェイゲームを前にして、鬼木監督は「アウェイでどう戦えるかというのが自分たちの真価が問われる部分。自分たちが上を目指していくうえではこういうところを勝ち切っていかなければいけない」と語った。そして指揮官の言葉通り、選手たちも強い気持ちを持って日立台のピッチに立った。
試合は序盤からホームの柏が両サイドをワイドに使い、小気味いいパスワークからアントラーズのエリア内に迫った。中盤では小泉が攻撃のギアを入れてきて前線の垣田、木下もうまくボールに絡み、アントラーズはしばし劣勢に立たされる。
しかしこの柏の圧に簡単に屈しないのが、今のアントラーズ。全員が高い集中力を保ちながら、要所要所で激しいプレスも見せ、先制点を許さなかった。
この苦しい序盤を乗り切り、歓喜に沸いたのは26分。優磨のポストプレーから左サイドの松村がチャンスを作る。2度の仕掛けから最後は安西がボールを受け、ゴール前へクロスを上げると、レオ セアラが抜群の強さで豪快なヘディングシュートを柏ゴールへ叩き込んだ。
アントラーズが見事な先制点を得ると、柏はさらに前へ出てきた。特に前線の垣田が再三、アントラーズゴールを脅かしたが、関川、樋口らが果敢な守備を見せ、元チームメートに得点を許さない。1点リードのまま、前半45分を戦い終えた。
雨脚が少し強まった後半の開始直後は、アントラーズがボールを保持し始める。そして50分、またしても左サイドの松村が得点シーンを演出する。左サイドで相手からボールを奪った松村がそのままスピードに乗り、柏エリア深くに進入してからゴール前へクロス。これをレオ セアラがダイレクトで合わせ、この日2点目を決めた。
電光石火の攻撃でそのリードを2点と広げたアントラーズは試合を優位に進める。57分、カウンターから1点を返されるが、それでも全員が慌てることなく、次のチャンスを狙った。
そして62分、カウンターから小池が右サイドを走るレオ セアラへラストパス。やや難しい角度ながら、レオは鋭いグラウンダーのシュートを放ち、アントラーズで初となるハットトリックを決めた。
再度、そのリードを2点差としたアントラーズだが、柏も諦めない。83分には細谷、久保に決定的なシュートを立て続けに放たれるが、これは守護神・早川が連続のスーパーセーブでホームチームの反撃を封じ込めた。
こうなると、試合は完全にアントラーズのペース。終盤には鬼木監督が、キム テヒョン、舩橋をピッチへ送り出し、アントラーズは5-4-1の布陣でクロージングへと入る。柏が粘り強く、サイドからの崩しでチャンスを作り出そうとするも、左サイドではテヒョン、安西がうまく守り抜き、右サイドでは小池、植田が相手のペースを遅らせる。真ん中では関川、そして中盤の知念、舩橋がブロックを作って、相手を自由にはさせない。6分間のアディショナルタイムも守り切り、3-1と気迫の勝利を収めた。
これで今季アウェイでの初勝利もおさめ、アントラーズはその連勝を4に伸ばした。次はまたホームのカシマへ戻り、浦和を迎える。その歩みを止めてはならない。




Q.選手たちの勝ちたいという気持ちが90分間表れたゲームだったと思う。監督の目にはどのように映っていた?
A.本当に今日はそこを一番求めていたので、というところになります。そういう意味でいうと、ピッチでそれを表現してくれた。やられる場面も最初に何本かありましたけれども、引かずにしっかりと前から行こうという姿勢を貫いたことは得点にも結び付いていると思います。そういう意味で、本当に今日は気持ちが上回ったと思います。
Q.レオ セアラ選手がハットトリックを達成。ひざに痛み止めの注射を打ってプレーしていたと話していたが、どのように評価している?
A.それはその通りなんですけど。彼も気持ちが見える選手の1人で、そんなに多くのチャンスがあるわけではないのですが、決め切る力というのは改めて素晴らしいと思いました。やっぱりストライカーですので、ゴールでチームに貢献してくれるというのは非常にうれしく思います。また、守備のところでもしっかりとタスクをやってくれたので、それにも感謝しています。
Q.レオ セアラ選手がシーズン前からさらにフィットしている感じがある。具体的にどのようなところが良くなっていると感じている?
A.まだまだね、本当はいろいろな場面でフィットさせないと、とは思っています。ただ、ゴール前のところで入っていくポイントにしっかりと入れるようになってきたかなと思います。守備に追われるなかでも入り切れているので、そこは成長かなという風に思っていますし、チームもまだまだですけれども、やり切る部分だったりとか、クロスにしても単純にあげられるタイミングであげてみたりだとか、そういうところが非常に良かったと思います。このまま続けていきたいと思っています。
Q.4連勝、そして暫定で首位。そこの部分について?
A.やはり、このアウェイゲームで首位の柏とやるというところで、選手には勝ち切らなければいけないという話をしました。そういったなかで、やはり引き分けではなくて、勝ちにいく姿勢というものが非常に表れたゲームだったと思います。アウェイで勝つということが今日一番重要なことだったと思いますので、そこをやってくれたことは非常にうれしく思います。また、暫定であっても首位というところ、序盤かもしれないですけれど、それでもそういうものを目指しながら自分たちは戦っているので、緊張感があるなかで戦えるっていうのは非常に喜ばしいこと。ただ、あくまで自分たちはチャレンジャーだと常に言っているので、順位はありますけれども、その気持ちは忘れずにというか、そういう気持ちで今後戦っていきたいという思いでいます。
後半に2失点目を許してしまったというところが、試合を難しくしてしまった。ただ、押し込む時間帯が多く、決定的なチャンスも作ることができていた。ほかの試合では我々の決定力の高さを見せることができていたが、今日はそこが表現できなかった。チャンスは作っていたものの、ゴールにつながらなかった。そこが今日の勝敗を分けた大きな要因だと思っている。
守備を意識して練習に取り組んできたなか、難しい相手だったが、それをぶつけるという意味では出せたところもあれば、相手の能力が上回った部分もあった試合になった。オニさんもよく言っているが、先制点を取ってそのまま畳みかけることができた。それが今日の結果につながった。成果が出て良かった。
【安西幸輝】
勝てて良かった。相手のワイドのところが縦関係で来ていたが、そこがストロングになるというスカウティングがあったので、まずは守備のところでやらせないこと。ニアゾーンを走ってくる選手に対して、しっかりフタをしてドリブルでやられないように意識していた。(アシストの場面は)対空時間があるボールを上げれば、得点してくれる。すごくありがたい。
【レオセアラ】
ハットトリックをアントラーズで取れたことは、率直にものすごくうれしい。また、チームの勝利に貢献できたことの方が自分にとってはものすごく大事なことだと思っている。また、4連勝できたので継続していけるように、チーム一丸となって取り組みたい。
【樋口雄太】
全員でハードワークすることと、球際と切り替えのところで絶対に負けないことを意識して試合に入った。それを1試合通して表現できたので、勝てたのだと思う。ボールを持っているときの失い方が悪いときが後半にあった。攻撃時にもっと有効的なボールの回し方や、相手の嫌がるところを取っていくこと。もっと共有できるところがたくさんあるので、そこは今後に向けて課題としたい。