▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第1節、レモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦した。
鬼木監督のもと、新たなスタートを切る2025シーズン。アウェイゲームながら、ゴール裏を中心に相手サポーターを圧倒する数のアントラーズファミリーが平塚の地に集結した。
12番目の戦士たちの後押しもあり、序盤はアントラーズが主導権を握る。ボールを保持しながら、じわじわと相手陣内に入り込む。そして4分、左CKからキッカーの荒木がゴール前にボールを入れる。そのこぼれ球からファーサイドで構えていた優磨が強烈なシュートを放った。これは相手GKの上福元に阻まれたが、アントラーズが先制点を得るのは時間の問題かと思われた。
しかしこの後、試合の流れは湘南へと傾く。アントラーズはポゼッションを続けるも、少しのミスから湘南にボール奪取を許し、カウンターを仕掛けられる展開が増えていく。それでも前半は湘南も無理に前へ出ることはなく、やや停滞気味に45分を戦い終えた。
後半に入り、ギアを上げたいアントラーズだったが、前半からの展開が続く。そして湘南のツートップ、福田、鈴木 章斗にゴールを脅かされるシーンが多くなっていく。特に、福田には前線での仕掛け、そこからのプレスバックと攻守に渡り、苦戦を強いられた。
そして64分、その福田にエリア内へ進入され、最後は倒れ込みながらのシュートを許す。これはさすがの早川もなす術がなく、失点。アントラーズは1点のビハインドを背負った。
何とか苦境を脱したい鬼木監督は、66分に濃野、松村、73分には田川、徳田をピッチへ送り込み、攻撃の活性化を図る。右サイドに入った濃野が前線の田川に縦パスを入れるなど、前半には見られなかった攻撃の形もあったが、なかなか湘南の守備陣を崩せない。特にGK上福元の鋭い飛び出しに手こずり、決定的なシーンを作り出すことはできなかった。
結局、90分を戦い終え、そのスコアは0-1。2025シーズン、新たなスタートとなったアントラーズだったが、開幕戦は悔しい結果に終わった。しかし試合終了後、ゴール裏からは熱く、そして心のこもったコールが起き、選手たちを包み込む。次のホーム開幕戦では、この気持ちに応える結果を出したいところだ。









試合を通して、もっとアグレッシブなフットボールを見せたかった。入りは悪くなかったと思うが、徐々にコンパクトさがなくなり、重心が後ろへ重たくなってしまった。そこも自分がもっと解決できたと思う。選手の気持ちをさらに前面に押し出すことができるような展開へと持っていきたかった。
この敗戦を非常に残念に思っている。
Q.アントラーズのやりたいことが無効化されていた印象。そこの評価は?
A.自分たちのチャンスの場面でパスを通せる場面で通せなかったりした。相手のカウンターの脅威もあった。そこを通していけるようなチームにしていきたい。怖がらずにやっているときは、自信をもってボールを持つことができている。少し逃げて相手の網に引っかかってしまったというところがあった。そこは、技術と気持ちの向上がもっと必要だと思っている。
Q.今後、効率よく勝ち点を取っていくために、どのように考えている?
A.我慢強く戦っていくしかないと思っている。もちろん、目指すところは相手を圧倒すること。ただ、それと同時に我慢強く戦っていくことも、自分たちが目指している部分のひとつ。ビハインドであれば引き分けに持っていくなど、選手たち含めて、私ももっとやっていかなければいけない。
Q.後ろに重心がいってしまった原因は?
A.前からいきたいところと、やられたくないという思い。そこの連動性が欠けてしまった。強気にいけば、相手の狙いを消すことができたと思う。受けに回ってしまうと、どうしても走られてしまう。ボールホルダーへの寄せが少し甘かったことで、相手に走られる場面を多く許してしまった。
Q.小池選手をスタメンで起用した狙いと後半に濃野選手を入れて小池選手と縦関係にした意図は?
A.リュウに関しては、キャンプから力を発揮して戦っていた。また、非常にクレバーな選手で色々な場面で、臨機応変に対応してくれる。それらを踏まえて、今日はスタートから起用した。決してキミが悪かったわけではない。キミはコンディションのところで、キャンプから少し難しい期間があった。ただ、徐々にコンディションも上がってきている。彼ら2人のコンビや推進力など、今後も色々な形を考えていかなければいけない。走らなければ、崩していけない。そこは大事にしていきたいことのひとつ。
Q.レオ セアラ選手にボールがなかなか渡らなかったり、決定機を作れないところが少し引っかかる。監督はそこをどう見ている?
A.トレーニングマッチでは、いい形から得点も決めている。ただ、今日のようなゲームになった時に本人だけではなく、全体的にきわどいところにボールを入れることができていない。レオ1人の力で得点を取るタイプではないので、チームとしてもう少し彼の助けが必要。逆に彼自身が合わせるのではなく、自分がこういうプレーヤーだと示してやっていくことで、さらに分かりやすくなっていくと思う。それはレオにも伝えている。
Q.サイドで荒木選手と師岡選手を起用した意図は?
A.2人とも、それぞれキャンプから調子よくここまでプレーしていた。タロウに関しては、クォリティのところを求めていた。モロに関しては、得点や突破のところ、そして強度の部分。彼はそこを出せるので、そこを期待してスタートから起用した。
拮抗していて、どちらに転ぶかが分からないゲームだった。前半はかたさもあり、相手のストロングであるセットプレーを多く与えてしまったが、選手たちは我慢強くしのいでくれた。攻撃の面ではチャンスがあったので、決め切れればという印象の前半だった。
後半はどちらにもチャンスがあった。相手のセットプレーなどをしのぎながら一発を狙っていくと考えていた。選手たちはそれを理解して得点をもぎ取ってくれた。最後も我慢強く守り切ることができた。キャンプから取り組んできたことが実を結んだ瞬間だった。
非常にうれしい勝利となった。この雰囲気を作ってくださった皆さんに、いいものを見せることができた。
90分を通して、セットプレー以外でチームとしてチャンスを作れなかった。プレシーズンマッチから変わらず、守備の課題がある。次に対戦する東京Vも湘南のように5枚で守って、早いカウンターを打ってくる。だからといってオニさんはやり方を変えないと思うし、自分たちがそのやり方に適応していくしかないと思う。練習から今日に出た課題を意識しながら取り組んでいきたい。
【小池龍太】
いろんな準備をしてきたなかでも、今日の試合で勝てなかったことがすべて。個人的にすごくミスが多い試合でチームに迷惑をかけた。その意味では反省する試合だが、自分たちはもっと良くなるし、自分自身ももっと良くなると思っている。次に向けてすぐに切り替えたい。
【安西幸輝】
失点のところだったり、やられてもおかしくないところがたくさんあった。逆に立ち上がりはスムーズに入れていたので、ちょっとしたパスのズレだったり、自分たちからボールを失ってカウンターを受けることがすごく多かった。守備もやられたが、もうちょっと決定機を多く作ることが大切になる。まだまだだなと思う。
【鈴木優磨】
相手を食いつかせるパスが少ない。今は目指している形がすごく高いところにあるので、そこに対してすごく辛抱強くやっていかないといけないと感じている。見ている皆さんも同じように感じていると思うが、それでもアントラーズとしてやっていくと舵を切ったので、そこは僕たちも信じてやっていくしかないなと思っている。