▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第38節、カシマスタジアムでFC町田ゼルビアと対戦した。
前日に前売りチケットの完売が発表され、スタジアムは試合前から熱狂と興奮に包まれた。最高の舞台が整い、アントラーズは今季最終戦に臨んだ。
また「TakasaGO!GO! Match Day 2024」も開催され、この試合に華を添えた。
キックオフからわずか5分、優磨のスルーパスから左サイドを抜け出した師岡がドリブルで相手守備陣を崩し、左足でファーサイドに流し込む。これが見事に決まり、アントラーズは欲しかった先制点をあっさりと得た。
続く16分、今度は先制点を決めた師岡が樋口にラストパス。これを樋口が見事な切り返しから左足の強烈なシュートで、そのリードを2点とした。
その後、町田の圧力にやや押される時間帯が続き、23分にはCKのデザインプレーから下田に決められる。これで1点差とされ、試合はアントラーズにとって嫌な流れとなった。
しかしこの流れを断ち切ったのが、我らがエース優磨だった。前半アディショナルタイム、知念のスルーパスから優磨がゴール前へと抜け出し、最後は昌子と対峙しながらダメ押し点となる3点目を決める。自身、Jリーグでのキャリアハイとなる今季15ゴール目で優磨がチームのピンチを救った。
後半は必死に取返しにくる町田をうまくコントロールし、アントラーズは勝利への階段を駆け上がる。一時は両チームともにヒートアップする展開もあったが、終始、感情をコントロールしたアントラーズが最後の最後に、歓喜の瞬間を得た。
町田とは今季3度目にして、初の勝利。そしてカシマスタジアムでの今季無敗記録を守り、中後監督がその有終の美を飾る。
最高の形で2024シーズンを終えたアントラーズ。ここからまた新たな戦いが始まる。
【この試合のトピックス】
・優磨が今季15ゴールを記録し、Jリーグでの自身キャリアハイを更新。
・今季、ホームゲームを無敗で終える。
・師岡がLIXIL賞を受賞。



Q.前がかりにくる町田に対して、いなしながら非常に良い展開だったと思う。そこへの評価は?
A.特に2点目に象徴されると思うが、相手のスペースは選手とも共有できていたし、そこをうまく使えた。いい形が出たシーンだった。ただ、簡単ではないので、そこは町田の強さと圧をかけてくるのは分かっていたが、思った以上に綺麗に決まったという印象。
Q.耐えながら、後半に相手の戦いを変えさせたと見ていたが、そこについては?
A.我々の準備のところと、スコアが動いたところで相手にダメージがあったというところもあった。ただ、どんな戦いでもいい準備ができていたので、選手たちが100%を出して、戦うところと冷静にプレーするところがうまく噛み合ったゲームだった。
Q.来シーズンにつながる部分は?
A.いい時期もあったし、苦しい時期もあった。そのなかで監督を受ける形になったが、アントラーズらしさ、その“らしさ”とは何なのか。難しいところではあるが、今日の試合を見てもらえれば、選手は100%でやっていたし、そのなかで勝利に徹することができていた。そういう点を意識しながら残り6試合をやっていた。チームとしても来シーズンに活かさないといけない。残り6試合は、僕だけでなくコーチングスタッフにもいろいろと力を借りてみんなで作ってきた。その意味では、選手を含めてみんなに感謝したい。
Q.6試合を3勝3分。非常にいい結果の6試合だった。個人的に今後にどう活かしていきたい?
A.振り返らなければいけないところは多いが、どうやって勝ちに持っていけるかは監督の仕事。そういう点の厳しさ、いろいろなことをトータルで考えて決断していくこと。それを踏まえた上で、現有戦力でどう戦うのか。最後のところはケガ人が多くて、毎週のように離脱する選手が出てしまった。そういったマネージメントも含めてやっていかないといけないが、やらないとわからないこと。就任したとき、最初に言ったが、このクラブを率いる重みがある。そのなかで正直、3勝3分でいいのかという思いがある。本当であればタイトルを争わないといけない。そういう点では、まだまだ足りないというところです。
Q.ホームゲームを無敗で終わったが、そこについては?
A.無敗で終われたことは非常に良かった。最後に勝利で終われたのは意味がある。特に夏場以降は引き分けが多くて、前半戦は勝ち点を積み上げられた。そのなかで、このカシマスタジアムは強みだったし、無敗でこれたのは、ファン・サポーターの皆さんや選手を含めて気持ちを乗せてくれる場所であるから。ただ、引き分けではなく勝利の数を増やしていかないといけない。夏場以降の苦しいときに、僕自身が監督となった残り6試合でも、スコアレスで終わることもあった。そこを勝ちに持っていく必要があるし、そうすることで順位が変わる。そのなかでホームがより強いところで、アウェイでも勝ち点を持ってこれればチームとしていいこと。ただ、ホームで無敗で終われたことは非常にいいこと。来シーズンも継続していきたいと思っている。
Q.まだまだ伸ばしていかないといけないことは?
A.当然、得点力というのは伸ばさないといけない。ただその裏には守備もあるので、そのバランスを見ながら、全体でやっていかないといけない。当然、選手や相手がいてのフットボール。そのなかで何をすれば勝てるのか。その感覚は、ピッチに出てこういう際どいゲームをやっていかないと伸びていかない。こういうところで一生懸命にやっている姿を勝ちに持っていく。あとは若い選手、今年でいえば師岡、津久井、舩橋、徳田などの選手がレギュラーを脅かしていく。それによる全体の底上げは非常に大事になる。我々もそういう形でチームが良くなればと思っているし、その形で進んでいければと思う。
ただ、今日が最終ゲームということで1年間を通して彼らを評価したときに、3位で終えたということは讃えるべき結果だと思うし、クラブとして初めての挑戦でありながら、この順位で終われたことを、ファン・サポーターを含めて関係各位に感謝申し上げたいと思う。
心技体においてもう一回り成長しないと常勝チームとして、このJ1という過酷なリーグのなかで常に主役争いをやっていくのは難しいと思うので、またしっかりと休養を取って、キャンプからもう一回り成長できるように、もっと強い町田として来年もう一度チャレンジしていきたい。
今日はアントラーズの経験、そして思いや勢いというものが、立ち上がりからすごく入っていたところに、我々の弱さが出てしまった。すごくいい勉強になった。また来年、この反省を活かしていきたい。
来シーズン以降につなげていくためにも、最終戦は非常に重要な戦いになる。しっかりと集中して臨んでいく。
試合に出ている選手だけではなく、なかなか出場機会のない選手たちも、この町田戦へ向けて非常にモチベーション高くトレーニングができている。今まで以上に結束したチーム状態だと言える。その雰囲気や空気感を試合へも持ち込んで、僕たちプラス、ファン・サポーターの皆さんと一緒に戦って、勝利の喜びを共有したい。
町田は非常に抜け目なく戦ってくるチーム。アウェイだろうと勢いをもって入ってくる。非常に厳しい戦いになると思う。そのような相手に対して、自分たちはやるべきことに集中して臨んでいく。
【植田 直通】
勝つことだけしか考えていない。トレーニングでやってきたこと、今シーズンやってきたことを試合で出してひとつでも上の順位で終われるように、今持っている力を出し切る。
町田には今シーズン、2度負けている。ここでまた負けることは許されない。しっかりと勝つ。
全員がいい準備ができていると思う。ロングボールを使ってくると思うが、自分がリーダーシップをとって、全部はじき返していく。
【鈴木 優磨】
町田と最終節で戦うことができることに関して、みんなかなりモチベーション高くそこへ向けて準備を進めることができている。
相手はかなりモチベーション高く、勝ちに来ると思う。ただ、自分たちも、勝利というところはマストになってくる。非常にいいゲームになると思っている。
町田は当たり前のことを徹底してくるチーム。球際や競り合いなど、大事にしている。そこで負けなければ、僕たちはホームなので勝てると思う。相手を上回って、自分たちの良さを出していく。
カシマスタジアムでやることの強みは自分たちもわかっている。たくさんのアドバンテージを得ることができる場所。最近、ホームで勝つことができていないが、最後は硬くなることなく、自分たちのやるべきことに集中してやっていく。最近、カシマスタジアムでゴールをとることができていないので、最後ゴールを決めて、チームを勝たせることができれば最高だと思っている。
【早川 友基】
町田のやり方が決まっている中で、それに対して自分たちがどう戦っていくかをトレーニングからやってきた。相手はショートカウンターやロングボールなどテクニカルにやってくると思う。隙を見せてしまうとやられてしまうので、コーチングや背後のカバーなど意識してやっていく。
【師岡 柊生】
町田には今シーズン2回負けている。3回も負けるわけにはいかないし、ましてや、ホームで負けるわけにはいかない。みんな気合が入っている。気持ちを見せて勝利をつかみに行く。絶対勝つ。
自分が点を決めてチームを勝たせることができれば一番いいかなと思っている。
タイトル獲得という目標は達成できなかったが、最後の試合で来シーズンにつながるような、いい終わり方ができたと思う。試合の入り方も良かったし、相手のプレスの外し方もチームとして共通の狙いを持って遂行できた。そういったことが結果につながって良かった。
来シーズンに向けて、また気を引き締めてがんばりたい。
【樋口 雄太】
(得点の場面は)シュートまで色々な人が関わって、一連の流れがすごく良かったし、しっかりゴールを決めることができて気持ち良かった。相手が圧力をかけてくることはわかっていたが、それを跳ね返して勝利できたことで、チームとしてもまたひとつ上のレベルに行けたと感じる試合にもなった。
【師岡 柊生】
(先制点の場面は)ゴール前にクロスを送ることも考えたが、自分はFWなので思い切ってシュートを打った。今シーズンを振り返ると、まったくゴールを奪うことができず、課題の残るシーズンになったと改めて感じているので、今日はゴールを決めることでFWとしての価値を示すことができて良かった。
【鈴木 優磨】
相手は優勝の可能性が残っていたので予想以上に前がかりに出てきたが、相手の攻撃を裏返していい形で勝利をつかむことができた。(ゴールの場面は)昨年も一緒にトレーニングをしていた昌子選手との駆け引きに勝った結果だと思う。ただ、優勝を狙うためにはシーズンを通してもっと得点を取る必要があると感じている。
【植田 直通】
うまく先制して、さらに追加点も奪う試合展開になったが、警戒していたセットプレーから失点してしまったところは反省している。町田対策のトレーニングを積んできたなかで、自分自身が相手に競り負けなければチームも負けることはないと考えていたので、リーダーシップを発揮して試合を進められて良かった。