▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第34節、カシマスタジアムでアビスパ福岡と対戦した。
中後監督率いる新体制での初陣、選手たちは並々ならぬ決意でカシマのピッチに立った。それを後押しするようにキックオフ前からスタジアムの雰囲気は熱く盛り上がる。
この重要な一戦は、「LIXILスペシャルマッチ ~SDGs 未来の幸せを、みんなで。~」として開催された。
先制点が是が非でも欲しいアントラーズはキックオフ直後、前線へ駆け上がったセンターバックの植田がターゲットマンとなり、ロングボールを収めようとするなど、積極的な戦いを見せる。またトップに師岡が入り、不動のエースである優磨が左サイドでワイドに張るなど、これまでにはない布陣で福岡に対峙した。
しかし、堅守の福岡相手になかなか決定機は作れない。それでも33分、左サイドから優磨が小田をかわしクロスを上げ、これを師岡がヘディングで合わせるなど、チーム全体で意図した攻撃の形は少しばかり表現することができた。
そして決定的なシーズンは40分、左FKから。キッカーの名古が蹴ったボールからゴール前で知念が、ドンピシャのタイミングで強烈なヘディング弾を放つ。しかしこれは相手GK永石のスーパーセーブに阻まれ、得点には至らない。結局、前半は0-0のまま、戦い終えた。
無得点の状況を打開すべく、後半開始から中後監督は樋口をピッチへ送り出す。しかし堅守の福岡をなかなか崩すことができない。さらにはカウンターを狙う福岡にゴールを脅かされる場面も徐々に増えていく。
その後も、中後監督は三竿、徳田、今季リーグ戦初出場となる舩橋、そしてターレスとフレッシュな選手たちを矢継ぎ早にピッチへ送り出す。しかし、1点を取ることができず、結局、試合はスコアレスドローに終わった。
新たなスタートを切り、是が非でも欲しかった勝利は少しばかり遠かった。しかし最後の最後まで戦う姿勢を貫いたチームには、希望もある。次の戦いへ向け、自分たちを信じ、またともに戦おう。
【この試合のトピックス】
・舩橋が、今季リーグ戦初出場。



Q.監督としての初戦を終えた感想は?
A.やはり期待を重く感じるし、そのなかでしっかりとした結果を出さないといけないと改めて強く思った。
Q.鈴木選手を左に、師岡選手を中央に置いた狙いは?
A.前線にしっかりとした起点を作りたいということ。あとはモビリティを活かしながら背後を取りにいきたいと考えて、そういう形にした。
Q.今後に向けての修正点は?
A.我々としては相手のところも含めて、しっかりと前進すること。その形がショートなのかロングなのか、その組み合わせはもっと詰めていかないといけない。やはりゴールに迫らないといけないのがフットボール。そこはもっと共有しながらやっていきたい。
Q.前節の新潟戦から布陣を替えた意図は?
A.メンバーのところも含めて色々あるが、ケガ人が復帰したところもあった。前節は3バックにトライして、いい結果が出たが、そこはオプションとして考えている。我々が今までやってきた4バックをベースにやれれば結果が出るということで今回の形にした。
Q.優磨選手がサイドになると推進力が下がる。中央の方が活きるという考えもあるかと思うが、どう修正していきたいか?
A.彼自身、新たなトライだったと思うし、その意味で起点になってくれた機会は多かったと思う。そのなかで彼を起点にしながら、背後を誰が取りにいくのか。そこをもっと詰めていかないといけない。
起点になってくれて非常に良かった。ただ、最後のところで彼が中央にいるのは我々の強みだし、最後に点が欲しいところで彼を中央に持っていく。あとはクロスをどう入れていくのか。相手を裏返していくのか、どこから入れるのか、どのタイミングなのか。そういうところは今後に向けての課題になる。
Q.前日の監督会見で、「アントラーズが大事にしてきた、当たり前のことを当たり前にやることを徹底した」と話していた。この試合に関してはどうだった?
A.その部分は非常に選手がよくやってくれたと思っている。今日メンバーに入れなかった選手を含めて、非常に意識高くトレーニングからやってくれていた。今日もピッチでその姿勢が出ていたし、しっかりとスプリントして強度を高く切り替えて、ボールを回収するイメージを持って全員がやってくれていたのは非常に良かった。
3バック、5バックの相手に対してなかなか苦戦している。そこをどう崩して言うかも大事になってくる。新体制になっての初戦なので、あまり深く考えすぎずに今まで積み上げてきたものをぶつけてみる。そして、中後さんが強調して選手たちに伝えていることをやっていく。
【安西 幸輝】
みんな非常にいいモチベーションでやれている。左で優磨と組むとなると、前線でボールが収まるし、その優磨を信頼して追い越すことができる。優磨の特長を活かしていかなければいけないと思う。
3バックで戦ってくる相手に対して、どうDFを引き出していくかが大事になる。守るときは5バックになるチームなので、それをどう打開していくかをコミュニケーションをとってやっていきたい。
ポポさんがやってきたいいところ、そして中さんやハネさんが提示してくれるものにプラスして、自分たちがアレンジしていかなければいけない。
【師岡 柊生】
トレーニングでは、いい雰囲気で準備を進めることができた。チームのために走る、チームのために戦うというところは意識してやっている。自分の結果もそうだけれど、勝利に対して貪欲にやっていくことが大事になってくる。
自分の任されたポジションでいい結果を出すことに集中していく。点を決めてチームを勝たせたい。
【須貝 英大】
自分が不甲斐ないばかりに、キミに負担をかけさせてしまった。こうして出場機会が巡ってきたが、いつでも出て自分の良さを発揮できるように準備はしてきた。いままで、チームに迷惑をかけてしまった分、しっかりと戦っていきたい。
福岡は手ごわい相手なので、自分の持っている100%以上のものを出していかなければいけないと思っている。受け身になることなく、自分たち主導でボールを奪いに行ったり、攻撃へとつなげていくことが大事になってくる。そこの好守においての質は意識してやっていく。ポポさんが積み重ねてきたものと中後さんが新しく求めることをしっかりと表現していきたい。
残りの試合、1試合ずつ勝っていくだけだと思っている。
今日は新体制での初陣ということもあり、より勝ちたい思いが強かった。引き分けに終わったことは残念だが、無失点で終えたのは大事なこと。次の川崎F戦まで、また時間が空くので、しっかりと相手の対策をしつつ、自分たちのプレーを見せられるように準備したい。
【植田 直通】
福岡と対戦するときは1点勝負になるだろうと予想していた。このような試合こそセットプレーが大事になると思っていたので、結果につなげられず悔しさがある。今はチームの目標に向かって、全員がひとつになることが大事。次の試合までまた間隔が空くので、自分たちのレベルを上げることに努めたい。
【鈴木 優磨】
(左サイドのポジションに入ったが)右サイドで攻撃の起点を作って、自分がゴール前で仕留める狙いがあったが、うまくいかなかった。(中後監督体制は)まだ始まったばかりだが、今日の試合ではあまり決定機を作れず、悔しさが残る。これからチームとして改善していきたい。
【早川 友基】
球際のところや、相手よりも走るところ、守備の強度にこだわるところは中後監督から強調されてきた。2試合続けて無失点で終えられたことは良かったので、それは続けていきたい。
今日は課題もたくさん出たので、それを見つめ直して、また次の試合につなげていく。
【須貝 英大】
無失点で抑えられたのは良かったことだが、ホームで勝たなければいけない試合だったので、次こそはチームの勝利に貢献できるようにまた準備していきたい。まだ目標を達成できる可能性もあるので、結果にこだわってやっていきたい。
【安西 幸輝】
守備の堅い相手を崩し切れず、チャンスの数も少なかったので、厳しい引き分けの結果になった。このような難しい試合で1点を取れるか、取れないかで、試合展開もだいぶ変わってくる。先制点を取れていたら、もっと試合を優位に運べたと思うので、悔しさが残る。
【舩橋 佑】
(今季のリーグ戦初出場だったが)あまり気負うことなく、試合にもスムーズに入ることができた。相手の守備が堅いことは分かっていたが、もっと得点チャンスに絡むプレーを見せたかった。
ボランチの位置で攻守におけるチームの方向性をプレーで示しつつ、次は自分の良さをもっと出していきたい。