▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第31節、カシマスタジアムで柏レイソルと対戦した。
上位へ食らいつくため、是が非でも勝たなければいけないホームゲーム。「イエローハット スペシャルマッチ」として開催されたこの一戦は、キックオフ前からカシマのテンションは高まった。
しかしそのテンションとは裏腹に、試合は互いが相手の出方を探り合う消極的な展開で始まる。前半は、柏の犬飼が見せたロングシュートがほぼ唯一と言っていいほど、両チームが好機を見出せなかった。
後半に入り、仲間に代えて師岡を入れたアントラーズが絶対的に欲しい勝ち点3のために前へ出る。しかし、1ポイントでも手にしたい柏が守りを固め、カウンターを狙う戦いに徹するなか、確実な決定機を作ることができない。
その後、ターレスもピッチに入り、さらに攻勢を強める。そして87分、知念のスルーパスから優磨が決定的なチャンスを得たが、犬飼のスライディングブロックに阻まれ、シュートまで持ち込めない。
結局、押し込み続けながらも最後までゴールネットを揺らせず、0-0で試合終了のホイッスルを聞いた。
何とも言えないスコアレスドローに試合後、消失感に包まれるカシマ。それでも、12番目の戦士たちはしばしの沈黙後、熱い叱咤激励を送ってくれた。
この激励に応える。その気持ちを強く持ち、再び立ち上がろう。
【この試合のトピックス】
・19戦ホームゲーム無敗のクラブ新記録を達成(2023年10月28日J1第31節・浦和戦より)



A.もちろん勝ち点3を取って終えたかった。全員が「勝ち点3を取る」という強い気持ちを持って臨んだ試合で、それを達成できなかったのは非常に悔しい。
しかしながら、ピッチの上で選手たちの集中力は非常に高かったし、隙を見せずに、全力を出し切る姿を選手達はしっかり見せてくれた。なので、もちろん彼らを責めることはできない。このようなタフな試合になることは試合前からわかっていて、選手達も「柏がアグレッシブに戦ってくることは間違いない」と話していたが、柏は今シーズンで一番と言っていいくらい、非常に強度も高かった。相手がアグレッシブに戦ってくるなか、こういったタフな試合で決定的なチャンスを多く作っていくのは、決して簡単なことではない。そういったなかで巡ってくるチャンスをしっかり決め切る。または、セットプレーでゴールを奪って、勝ち切る。そういったことができれば理想的なので、我々も巡ってきたチャンスを活かすことに集中していたが、そのチャンスを活かし切れなかった。
ただ、チームで戦うこと、全員が全力を出して戦うこと、無失点に抑えられたことは非常に良かったと思っている。これだけ多くのファン・サポーターの皆さんがスタジアムに足を運んでくれて、あれほどの力を送ってもらいながら、全員で勝ち点3を目指した試合だったが、勝ち切れず、勝利を届けられなかったことを考えると非常に悔しい。
Q.後半に向けてどのような変化をもたらしたかった?
A.前半は、ライン間で攻撃の起点を作って、そして相手の背後のスペースを狙っていきたかった。先発出場した隼斗は、リーグのなかでも相手の背後を取るタイミングがトップクラスの選手だと思うし、それは常に選手たちにトレーニングで求めていることでもある。ただ、試合展開もそうだが、前半はビルドアップからのボールの動かし方も含め、相手の背後を狙う選手をうまく活かすゲーム展開に持っていけなかったので、選手交代をして、相手の背後を取れる回数が増えて、相手を後ろ向きにする回数も増え、よりゴールに向かってプレーできる回数が増えたと思う。
ただ、今日はクロスが足りないシーンがあったし、クロスを有効に使うべきシーンでコンビネーションを試みようとしてしまったり、そこでの状況判断においては、ややベストなジャッジができなかった場面もあった。そういったところも含めて、またチームで得点を取ることを共有して、意識を高めていきたい。
柏のストロングポイントの一つでもあるのが、カウンターアタック。トランジションやハーフカウンターが、彼らの危険な攻撃の一つだと思うが、そういった相手の強みを出させず、いい対応はできていた。すべてがうまくいくに越したことはないが、それは簡単ではないということ。
私も攻撃的なサッカーを志向しているし、よりチャンスをつくって、よりシュートを打つスタイルが私の好みでもあるが、フットボールは相手があることなので、しっかりとすべてのアクションを成功させることができるかどうかというのは、また別の問題だと思う。我々のビッグチャンスでは相手も体を張って止めに来たし、相手も100パーセント以上の力を出して戦ってきているので、なかなかそう簡単にすべての攻撃をチャンスにつなげられる試合にはならなかった。
我々は目先の試合のすべてに勝っていく姿勢を変えてはいけないし、自分たちの100パーセントを出し切って進んでいくことを続けていきたい。今日に関しては、ピッチで全員が全力を出し切ってくれたと思うし、監督の立場として、選手に「お疲れ様」と言いたい。
Q.リーグ戦5試合で勝利を得られず自信を失いかけている状況のように見えるが、選手たちをどのように前を向かせたい?
A.それに対して、私は自信を失う必要は全くないと思っている。自信というのは、どんなときでも失うことはあるし、一方でどんなときでも得ることができると思う。
皆さんから見れば、こうすれば、ああすればもっと点が取れるのにと思うのかもしれないが、毎試合、自分たちの思い通りに点を取っていくのは簡単ではない。ただ、チャンスを作り続けていくことがゴールを取るための近道だと思うので、毎日のトレーニングで、ゴールを取るためのトレーニングを続けていかなければいけない。あとはしっかりと決めるべきところで決め切る。それを試合のなかでしっかりと見せていくことは、もちろん勝つためには必要となる。だから、もっといろいろな側面からフットボールを見て、皆さんともディスカッションをしたいし、私はどんな質問も受け入れるので、皆さんの考え方を聞きながら、私の考え方も話していくことを続けていきたい。
柏はいい選手がそろっていると思うし、前線にも高い選手や速い選手、うまい選手がそろっている。自分たちが隙を見せないということが大事だと思う。チームとしてやってきているものをしっかりと出していきたい。
自分たちはもちろん、相手も死に物狂いで向かってくると思う。自分たちにとって、目標達成のためにこれからすべて勝っていかなければいけない。一つも負けることは許されないという気持ちで戦っていくことが大事。そういったところも、この柏戦で見せていきたい。
【名古 新太郎】
どんな形であれ、勝利が必要になってくる。前節の反省も含めて、柏に勝てるように1週間準備をしてきた。
柏は力のあるチーム。次も難しい試合になると思うが、自分たちのやってきたことを信じて、やるべきことをやっていく。セットプレーもポイントになってくると思う。しっかりと勝てるように戦っていく。
【樋口 雄太】
失うものはないので、どんどんチャレンジしていきたい。自分の良さを多く出していきたい。個人的にはチャンスだと思っている。その思いを自分のエネルギーに変えてプレーしていきたい。
点を取った後の戦い方は、出ている選手たちが状況を感じて戦っていくしかない。前節の試合を教訓に、やっていかなければいけない。守りに入ってしまうのではなく、2点目、3点目を取りに行くような戦い方をしていきたい。
相手の左サイドは脅威になってくる。そこは警戒を強めていかなければいけないと思っている。前線にも力のある選手がいるので、全体として気を抜くことなく、コンパクトに守っていく。攻撃の時間を増やすことができれば、相手も疲弊して、おのずと自分たちのペースになっていくと思う。チームとしてチャレンジしながら、しっかりと試合に入っていきたい。
毎試合、あの熱量で僕たちを応援してくれていることに非常に感謝している。現状、なかなかそれに応えることができていないので、勝ってともに喜びを分かち合えるように戦っていく。
前半は構えている相手に対して、自分たちの攻撃のクオリティが足りなかった。後半は自分たちのペースになったが、ホームの声援を受けながらもゴールを奪えず悔しい結果に終わった。
ここ数試合、勝てない悔しさと不甲斐なさも残るが、まずは次の天皇杯で勝てるように準備したい。
【樋口 雄太】
チームとしてゴールに向かう回数が少なかった。全体的にいいテンポで試合を進められず、もどかしい時間が続いた印象も残っている。
個人的にはチームの勝利に貢献したかったが結果を残せず、次への課題が残る試合になった。自分自身にベクトルを向けて改善していきたい。
【濃野 公人】
90分を通して、単調な攻撃が続いてしまったことは反省点だと思っている。一方で守備面は、相手の強力な攻撃陣を無失点で抑えきれたのは大きい。
優勝の可能性がゼロではない限り、あきらめるわけにはいかないし、天皇杯も残っているので、チーム全員で目の前の試合に勝ち続けていきたい。
【仲間 隼斗】
優勝するためには、ホームで勝ち点3を取ることが必須だったと思うが、特に前半はチームとしても個人としてもうまくいかなかった。結果的に勝利して試合を終えられず、ファン・サポーターの皆さんに申し訳なく思っている。
次の天皇杯に向けて準備し、勝利のためにできる限りのことをやり続けていきたい。
【植田 直通】
勝たなければいけない試合だった。失点が続いていたなかで無失点に抑えられたことは良かったが、後ろの選手から配給するパスの質など、いろいろな課題は残った。
まだまだ優勝の可能性は残っているので、しっかりと次の試合に向けて切り替えて、また前を向いて進んでいきたい。