
準々決勝、準決勝に続き、またしても延長戦に突入したファイナルを大迫のゴールで鹿島が制し、9年振りとなる優勝を果たした。これで鹿島は単独最多となるヤマザキナビスコカップ通算4度目の制覇、そして15冠を獲得とクラブ創設20周年に花を添えた。
序盤からこのタイトルに賭ける鹿島と、J1残留のためにどうしてもリーグ戦が頭から離れない浦和の差は如実に現れる。前半45分を通して、鹿島のピンチは30分の梅崎のシュート程度で、ほぼ浦和陣内でのプレーに終始した。
しかし決勝ということもあって、鹿島もそれほどのリスクは取らない。結局、0-0のまま前半45分を戦い終えた。
後半に入っても鹿島が主導権に握り、浦和は最終ラインでのボール回しが多くなる。そして47分、50分と僅か3分の間にイエローカード2枚を宣告された山田直がまさかの退場、これで鹿島は数的優位の立場まで得た。
だが、相手の人数が減ったところでそれが本当に有利に働くかは分からないのが、サッカーの面白いところ。セットプレーで中田が惜しいヘディングシュートを放ったり、野沢の惜しいFKがあったりと得点機は随所に見られたが、欲しいゴールがなかなか取れない。
そして80分、今度は鹿島に退場者が出る。ドリブルする原口をディフェンスにいった青木が執拗なファウルを取られ、2枚目のイエローカード。山田直と同様に少し不運な形で青木はピッチを去った。
結局90分を戦い、0-0と鹿島は今大会3試合連続となる延長戦を迎える。そして延長前半終了間際の105分、田代、興梠とつながれたラストパスを大迫が浦和ゴールへ叩き込み、待望の1点を鹿島へもたらした。
残りの15分、浦和も必死に前へ出てくるが、鹿島も必死に守る。そして、ついにタイムアップ。若きエース大迫の決勝ゴールで鹿島は9年振り通算4度目のヤマザキナビスコカップ制覇を果たした。クラブ創設20周年を飾る15冠達成、オリヴェイラ監督にとっては初のナビスコカップ優勝、そして通算タイトルが6とトニーニョ セレーゾ監督の5冠を越える大偉業、そしてニューヒーロー賞を逃した大迫がMVP獲得と、クラブとしても個人としても喜び尽くしの栄冠。鹿島はまた1つ、歴史の壁を乗り越えた。



























・前半同様、プレスは早く厳しく。相手選手に息をつく間もあたえるな。
・ファイナルホイッスルまで、クールな頭と熱いハートで戦おう。
・攻撃ではもうちょっとシンプルにプレーできるシーンもある。
・我慢強く自分たちを信じてやっていこう。
決勝にたどり着くまでの道のりは厳しかった。準々決勝は悪天候、立ち上がりの2失点という非常に厳しい状況の中、120分戦い、逆転勝利を収めた。準決勝では湿度が高く苦しみ、またしても120分の戦いを強いられることとなった。そして今日も120分の戦いになったが、相手に主導権を握られたわけではなく、自分たちが主導権を握っているにもかかわらず得点できずに自分たちで厳しい状況に持って行ってしまった。ただ120分戦い切り、勝利できたことは素晴らしいことだと思う。
このヤマザキナビスコカップに賭ける思いはあった。残念ながらJリーグで優勝する可能性はなくなって、それでも我々にはタイトルを獲る義務があるのだから、この大会に集中させることを優先的に考えた。そして選手たちは私の要求を受け入れてやり通してくれた。献身と犠牲がなければ試合を制することはできないということ、最後まで諦めないということを選手たちは実践してくれた。個人的にはこのタイトルは初めて獲れたものなので大変嬉しく思う。皆さん、ありがとうございました。
今回も守備が大事。ナビスコカップは柏の時にG大阪に負けた。延長後半に得点されたことを覚えている。その悔しさもあるし、日本でまだタイトルを取ってないので優勝したい。
【柴崎 岳】
神戸戦で悪かった課題を修正し、同じミスを繰り返さないようにして最高の形で決勝に挑みたい。タイトルが懸っている重要な一戦なので結果を求める。浦和の分析をしっかりとしてイメージを頭に入れ、試合の中で対応していきたい。リーグ戦が良い結果が出てないので、ナビスコカップに優勝してファン・サポーターのみなさんと分かち合いたいと思う。
【青木 剛】
一発勝負なので気持ちがある方に勝利は傾く。前半から2ndボールや球際に負けないように頑張っていきたい。
【大迫 勇也】
ゲームは支配できると思う。決定的な仕事をしたい。国立での試合は雰囲気が良いので凄く楽しみ。非公開練習での手ごたえはゴールに向かえてること。点を取りたい。個人の賞よりも優勝したい。
【田代 有三】
これまでの試合とやることはいっしょ。浦和は勝って良い流れでリーグ戦に入りたいだろうし、タイトルからも遠ざかっているので、その気持ちに負けないように一人一人が強い気持ちで挑まないといけない。
【増田 誓志】
浦和はカシマで戦った時の方が埼玉の時と流れが違って、勝ちたい気もちを強く感じた。明日の試合で多少やり方を変えても、大きく変える事は無いと思う。鹿嶋はそれにも対応できるチーム。リーグ戦の不甲斐なさを払拭するチャンスだと思うし、タイトルを取れない年があってはいけない。
【小笠原 満男】
Jリーグも可能性がなくなってしまったがビスコカップあと1勝というところまで来たのですごく大きなチャンスだと思うし、ぜひ勝って優勝したいと思う。チケットも完売と聞いているので満員の国立というのはなかなか経験できることではないし、サッカー選手としては大きな喜びでもあるので、本当にいい試合をして勝てればいいと思う。