YBCルヴァンカップ グループステージ第1節、三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソルと対戦した。リーグ戦からスタメン10人を入れ替えた一戦は松村のゴールで先制に成功するも、終了間際にセットプレーから痛恨の同点弾を許し、1-1と引き分けた。
3-1で勝利した横浜FC戦から中3日。チームはすぐに次の柏戦へ準備を進めた。
スタメンはリーグ戦から関川以外の10人を入れ替え、基本の布陣も4-3-3から4-2-3-1へ変更した。GKが沖、フィールドプレーヤーは、広瀬、関川、ミンテ、溝口、中村、名古、松村、カイキ、荒木、染野が入った。ベンチには、早川、安西、佐野、仲間、土居、師岡、垣田が座る。
この試合もアントラーズは立ち上がりから高い強度で試合に入った。何度も柏陣内深くまで攻め込み、攻勢に試合を進めた。
しかし、13分にピンチを迎える。柏の左サイドから連動したプレーで崩され、真家のシュートでゴールネットを揺らされてしまう。オフサイドで失点には至らなかったが、肝を冷やす場面だった。
一方、アントラーズも19分にチャンスをつくる。カイキからのパスを受けた染野がペナルティエリア内で決定機を迎えるも、柏の立田の好守備に阻まれ、シュートを打つことはできなかった。
互いに球際の攻防が激しく、緊張感のある展開が続いたが、22分に均衡が破れる。左サイドバックの溝口から攻撃がスタート。中央の密集地帯で一度は相手に阻まれるが、荒木のパスから松村が強引に前へ進み、勢いよく右足を振り抜いた。気持ちのこもったシュートは、ゴール左隅に突き刺さり、ネットを揺らした。松村のゴールでアントラーズが先制に成功する。
得点後も拮抗した展開が続いたが、徐々に右サイドから攻め込まれる場面が目立つようになる。相手のミスに助けられ、失点には至らなかったが、危険な場面が散見された。

それでも38分に決定機が訪れる。セットプレーで相手に競り勝ったミンテがヘディングシュートすると、絶好のコースへ。しかし、惜しくもゴールポストに跳ね返り、追加点とはならなかった。
さらに44分にも1本のロングボールで決定機が生まれる。ミンテの高精度のフィードから松村が裏へ抜け出し、シュートまで持ち込む。GKに阻まれたが、松村のスピードをシンプルに活かして相手に脅威を与えた。
前半は、このまま終了。1点のリードを奪ってハーフタイムへ突入した。
後半も柏の攻撃を受ける展開となった。アントラーズの右サイドが崩される場面が目立つ。ただ、我慢の時間帯を乗り越えると、柏の攻撃がトーンダウンし、前線から連動したプレスをかけられるようになった。試合の流れを引き戻した。
60分には中村の縦パスから荒木が得意のターンで前を向き、松村が裏へ抜け出す。得点には至らなかったが、それぞれの個性が噛み合った攻撃を繰り出した。
62分、カイキと松村をベンチに下げ、土居と仲間をピッチへ投入した。
時間の経過とともに、1点を追う柏が攻撃の圧力を強めてきた。柏の右サイドからの攻撃に苦戦を強いられる。
70分には溝口、中村との交代で安西、佐野を投入。佐野がピッチに入ったことで中盤の強度が大きく増した。さらに75分には、荒木との交代で師岡を投入した。師岡はこれが公式戦デビューとなった。
その後、柏に押し込まれる展開となったが、85分に決定機が訪れる。広瀬の浮き球のパスで相手の背後へ抜け出した師岡が、相手GKと1対1を迎える。しかし、師岡のシュートは相手GK正面に飛んでしまい、追加点を奪うことはできなかった。
我慢強く守備を続けていたが、自陣深くまでの侵入を許しすぎた。
90分、柏にコーナーキックを与えると、これが失点につながってしまう。三丸が入れたクロスをニアで先に落合に触られ、こぼれ球を細谷にシュートされた。これがゴールに吸い込まれ、1-1と同点に追いつかれてしまう。
後半アディショナルタイムは5分。波状攻撃を仕掛けたアントラーズだが、勝ち越し点を奪うまでには至らず、1-1の引き分けに終わった。
同点に追いつかれる悔しい試合となったが、次は中3日でリーグ第4節 ホーム福岡戦に臨む。気持ちを切り替えて、また明日からチーム一丸で準備を進める。
【この試合のトピックス】
・松村が今季初ゴール
・師岡が公式戦初出場
・佐野がリーグカップ初出場



Q.若い選手が頑張ったという話だったが、プレシーズンでは苦しんだ選手たちだと思う。勝利に近いところまで持っていったこと、その成長をどう評価しているか?
A.プレシーズンはDF陣がいなかったので、いれば今日のような試合はできたと思っている。そこはあまり関係ない。前半は特にこのメンバーでやりたかったことが随所に見られたが、1-0になってから後半はゲームコントロールがうまくできなかったと思う。
Q.ボランチの選手がもっとボールを握ってコントロールしても良かったように思うが?
A.そういった指示を出していた。交代の選手たちにも(そのような指示を)出していた。ただ、相手の圧力が強かったし、ゲーム体力、公式戦での体力がなかったのかなと。疲れもあったのかなと思う。もう少し前半のように自分たちでボールを動かして、相手を引き出して(相手の)背後を使って攻撃を仕掛けることをやり続けてほしかったが、そこは次への課題としたい。
練習でやってきたことをそのまま出したい。ただ、立ち上がりと前後半の締めの部分は状況に応じたプレーを選択する。無失点に抑えて、チームの勝利に貢献したい。
【広瀬 陸斗】
自分にとっても、チームにとっても、非常に大事な試合になる。全力を尽くして、チームの勝利に貢献するだけ。勝ちにこだわってサイドからチームを支えて、勝利につなげたい。
【中村 亮太朗】
試合に勝つことが大事。CBでプレーしてきたことはいい経験になったし、守備のところでCBの気持ちもすごく理解できるようになった。その経験も活かしながらプレーしたい。とにかく勝ちを目指して戦う。
勝ちきれなかった。もったいない試合だったなと思う。前半は自分たちのペースでゲームを運ぶことができていた。90分を通して、もっと圧倒できたと思っている。
【染野 唯月】
もっとチャンスを増やしていきたかった。いい時間帯もあったが、悪い時間もあった。90分を通して、チームとしていい形でプレーしていきたかった。今日は勝ちきることができなかったという部分だけが残ってしまった。しっかりと次の試合へ向けて改善していきたい。ゴールを決めたかった。チームを助けるゴールを決めなければいけないポジションだと思っている。今後はさらにゴールを意識して狙っていきたい。
【荒木 遼太郎】
(川崎F戦の退場から)切り替えはできていたしチャンスだと思っていたので、ゴールという結果を出せれば良かった。いいサッカーはできていたと思っていたが、勝ち切らないと意味がないと思う。勝ち切れるようなチームにならないといけない。自分としては今できるパフォーマンスは出せたと思う。2ボランチがいて、ボールを動かしてくれる選手がいるので、自分の良さも活きた。まずはグループステージを突破したい。個人的にも結果を出して、もっと試合に絡んでいけるようにしたい。
【松村 優太】
荒木選手がボールを持った時に目が合った。彼が前を向いてボールを持った時は、自分がどこにいてもボールが出てくると思っていた。うまい形で横で受けることができて、ドリブルで前に入ることができて、スムーズにシュートまで行けたのが良かった。なかなかドリブルで仕掛けてからのゴールがなかったので、良さを出せたと思う。
【師岡 柊生】
自分がビッグチャンスを決めきれなかったことが、勝てなかった原因だと思う。責任を感じている。ウォーミングアップの(サポーターからの)コールは届いていた。期待に応えられなくて残念。これからしっかり修正していって、チャンスをもらえるようにしたい。もっとしっかりGKを見ていればゴールを決められたと思うし、悔しい。デビュー戦ということは関係なく、決めなければいけなかった。反省している。