▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2023明治安田生命J1リーグ第34節、カシマスタジアムで横浜FCと対戦した。
この試合を前にクォン スンテの現役引退が発表され、アントラーズファミリーにとって大きな意味を持つ今季最終戦となった。リーグ戦初先発となった師岡が全2ゴールに絡む活躍を見せ、2-1で横浜FCに勝利。様々な経験を経て、アントラーズは2023シーズンの幕を閉じた。
J1残留の望みがほぼ絶たれた横浜FCを迎えてのホームゲーム。岩政監督がカシマのピッチへ送り出したスターティングメンバーは、GKに早川、フィールドプレーヤーに須貝、植田、関川、安西、佐野、ピトゥカ、松村、樋口、師岡、優磨の11人。そしてベンチには、スンテ、昌子、広瀬、土居、荒木、藤井、仲間が座った。
なお、この試合は「TakasaGO!GO! Match Day 2023」として開催された。
試合は序盤からアントラーズのペースとなった。ベンチからスンテが戦況を見守るなか、この日リーグ戦初先発となった師岡が松村、優磨らとともに前線でアグレッシブに動く。瞬発力と思い切りの良さがある師岡を先発で起用した岩政監督の意図通り、残留のためにはこの試合で勝利かつ大量得点が絶対条件となる横浜FCを押し込む。
そして18分、ドリブルで前線へボールを運んだ佐野が左サイドに張った師岡にラストパス。ここから師岡がループ気味のシュートで横浜FCゴールを狙った。これが相手選手に当たりながらも枠内に飛んでいくと、最後は優磨がきっちり右足で押し込み、1-0。アントラーズは早い時間帯でリードを奪った。
その後もアントラーズの勢いは止まらない。41分、今度は優磨と師岡のコンビネーションから、師岡がゴール前へグラウンダーのクロスを送る。この絶妙なクロスは横浜FCの最終ライン3人の足をわずかにかわし、ファーサイドに詰めていた松村が右足でゴールに押し込み、2-0とリードを広げ、前半を終えた。
選手交代もなくスタートとした後半開始、スタンドが再び沸いた。50分、右サイド、松村がクロスを入れる。これを優磨がヘディングで合わせるも、ポストに直撃する。しかし、このこぼれ球をピトゥカが見事なダイレクトボレーでゴールに突き刺した。この一撃にスタンドもおおいに沸いたが、その前にいた優磨がVAR介入によりオフサイドと判定され、ピトゥカのゴールは幻となった。
ここから試合は横浜FCが盛り返す。63分、カプリーニに強烈なミドルシュートを決められ、1-2。その後、オープンな展開が続くも両チームともに追加点は得られず、アントラーズは今季最終戦を勝利で終えた。
9月16日のホームC大阪戦(1-0)以来、実に7試合ぶりの勝利となったアントラーズ。試合後、スンテの引退セレモニーも行われ、カシマスタジアムは特別な雰囲気に包まれた。
これで2023シーズンの戦いは終了した。ここから、またアントラーズの新たな戦いと挑戦が始まる。
【この試合のトピック】
・師岡がリーグ戦初先発で、初のLIXIL賞を受賞。
・優磨が今季リーグ戦14ゴール。
・松村が今季リーグ戦2ゴール。



A.すばらしい試合をしてくれた。少しオープンな展開になったが、それをある程度、許容しながら戦った。ファン・サポーターの皆さんの熱量も含め、後半に失点したところまでは、今季最高までいくかはわからないが、よく足を動かして戦い、アントラーズらしい試合をしたと思っている。最後、みんなが足をつったり、ケガをしたりするまで戦い抜いてくれた。
選手たちを褒めたいと思う。
Q.新しい選手の配置と、師岡選手のプレーへの評価は?
A.中盤戦で見つけた一つの形から、優勝の可能性が潰えたので次の形を模索してきて数試合が経ち、本来はこのようなトライを5、6試合くらいやりたかったのが本音。今日は、バランスのいい形をもう一つ見つけたと思った。師岡を起用することで、優磨とマツの周りでどのように全体が機能するか、そこにどのように雄太が絡むのかというところはよくできていたと思う。
紅白戦でうまくいっていたので、それが試合に出ればという狙いだったが、公式戦でもやれたことは大きなステップ。特に師岡にとっては、この舞台でしっかりボールを収めて、仕掛けて、彼らしいプレーができたので、今後のアントラーズをまた変えていくような選手になると感じた。
監督として、とても誇りに思っている。チームとして、J1で1シーズンを戦ってみてまだ力が足りなかったという思いと、自分自身がもっと選手に力を発揮させてあげられたのではないかという思いがある。そこはしっかりと整理して、また振り返って、次につなげていければと思う。
1年間を通して、ホーム、アウェイにかかわらずなかなか勝てないなかでもファン・サポーターの皆さんがずっと後押ししてくれたことが非常に力になった。シーズンを通して本当に感謝の気持ちでいっぱい。
横浜FCは能力が高く、素晴らしいチーム。自分たちはしっかりと準備をして、最終戦をホームで勝てるようにしていく。特別な試合となる。自分たちはこれまでやってきたことを最後までやり切る。この1年の最後を勝利で締めくくる。その姿を皆さんに見てもらいたい。
【佐野 海舟】
ここ最近は得点を取ることができていないし、失点が多い。まずは失点をしないというところに意識を向けながら、その中でチャレンジをしていく。攻撃に流動性を出していき、貪欲にゴールを目指していくことが大事になってくる。
チームとしてやっていく中で、自分の持っている力を出し切る。僕はそれをやるだけだと思う。全力を出し切って勝利をつかみ取り、最後は、ファン・サポーターの皆さんと喜び合いたい。
【安西 幸輝】
まずは、1年間、ともに戦ってくださったファン・サポーターの皆さんのために全力でプレーしていく。
ここ最近、勝つことができていないので、必ず勝ちたい。
横浜FCはしっかりと守備を固めて、カウンターを狙ってくる。そこに対して、一発で抜け出されないようにしていきたい。外国籍選手の技術も脅威だと思うので、しっかりと防げるように準備していきたい。
目の前の相手には負けたくないという気持ちでプレーをした。2点目の形は練習から取り組んでいるので、試合でゴールにつなげられて良かった。ゴールを決めたい思いが強かったので、結果的に決められなかったので悔しさが残るが、アントラーズの勝利に貢献できて良かったと思っている。
【松村 優太】
(得点の場面は)逆サイドからのクロスボールがこぼれてくるのではないかと予想し、ゴール前へ入っていったことが得点に結びついた。あのようなゴールシーンをもっと増やしていきたいし、試合を通して自分自身のクロスのフィーリングも良かったので、この感覚を来季へつなげていきたい。
【早川 友基】
偉大なスンテさんの最後の試合で自分がピッチに立ち、自分の役割をしっかり果たそうと臨んだ。
チームは前半からアグレッシブに戦い、得点を重ねることができたが、最後に失点してしまったことは反省点として残る。今季、試合に出続けられたことで感じたことを、また来季に活かしていきたい。
【ディエゴ ピトゥカ】
相手の能力が高くて油断はできない試合だった。それでも、このシーズン最終戦を勝利で終えることができ、勝ち点3を獲得できて良かった。(シュートがゴールネットを揺らすも)VARによりノーゴールになったことは残念だったが、一番大事なのはチームの勝利なので、今日勝って終えられたことをうれしく思う。
【須貝 英大】
後半の出来には反省しなければならないが、自分自身、最後に90分間出場でき、最終戦にしっかり勝って今季を終えられたことは大きな意味があると思っている。今季タイトルを獲ることはできなかったが、最後の最後まで応援してくれたファン・サポーターのためにも来季は必ず優勝したい。