▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2023明治安田生命J1リーグ 第12節、ヨドコウ桜スタジアムでセレッソ大阪と対戦した。強い雨が降りしきるなか、両チームともにピッチコンディションに苦しめられる試合となったが、セットプレーから決めた関川のゴールを全員で守り抜いたアントラーズが、1-0で4試合連続となるクリーンシートでの勝利を収めた。
前節はアウェイで札幌に1-0で勝利し、今季初の3連勝を飾った。しかし、また中3日で3連戦の最後の試合が控えている。すぐにアウェイC大阪戦へ向けた準備を進めた。
C大阪戦の先発は、GKが早川、フィールドプレーヤーは広瀬、植田、関川、安西、樋口、ピトゥカ、土居、仲間、垣田、優磨が入った。ベンチには、沖、昌子、常本、名古、カイキ、荒木、知念が座る。
試合前から強い雨が降り続き、ピッチ上にはいくつも水溜りができた。立ち上がりはピッチコンディションの影響もあり、両チームともにロングボールを多用し、激しい球際の攻防が繰り広げられた。
最初のチャンスはアントラーズに訪れた。セカンドボールにいち早く反応した仲間がヨニッチに倒されて、絶好の位置でフリーキックを獲得。7分、このフリーキックを樋口が直接狙ったが、惜しくも壁に当たって得点には至らなかった。
ピッチはかなり水を含み、ボールが止まる場面が目立つ。互いにクリア気味の高いボールを蹴り上げることが多くなった。
24分にピンチが訪れる。 香川に右サイドの深い位置まで侵入を許すと、マイナスのクロスをペナルティエリア内へ入れられる。ただ、松田に対しては土居とピトゥカが素早く寄せ、こぼれ球を原川にシュートされたが、植田が体を張ってブロックに入り、失点を防いだ。
その後、アントラーズが流れを引き寄せる。サイドから積極的にゴール前へクロスを入れ、ゴールを脅かした。シンプルな攻撃だが、C大阪へ脅威を与えた。
ピッチコンディションの影響もあり、両チームともにリスクを冒すことができず、前半は決定的な場面が少なかった。ただ、ぬかるんだピッチに加え、ロングボールによる上下動、さらに球際の勝負が頻発したこともあり、体力の消耗が激しい展開となった。
後半開始から仲間、広瀬との交代でカイキ、常本を投入した。後半も強度を前面に押し出した戦いを仕掛けた。
51分にピンチが訪れる。カウンターから山中にフリーでボールが入り、クロスをゴール前へ送られたところ、植田が先に触るが後ろに流れ、レオ セアラに当たる。ゴール前の際どい場面だったが、カバーに入ったピトゥカが大きくクリアし、失点を免れた。
今度はアントラーズがチャンスをつくる。54分、ピトゥカからのパスを受けた垣田がボールをキープし、裏へ抜け出した優磨へスルーパス。しかし、優磨はオフサイドで得点に至らなかった。
こう着状態が続くなかで、59分に土居との交代で名古を投入した。選手交代後も戦い方は変わらない。最終ラインの背後へロングボールを送り、相手のCBをサイドへつり出そうと試みる。そして、機を見てグラウンダーの縦パスを入れて、局面の打開を試みた。
63分にピンチが訪れる。右サイド深い位置まで攻め込まれ、上門にマイナスのクロスを入れられると、最後はペナルティエリア内から香川にシュートされた。ただ、これは枠を大きく外れて、失点にはならなかった。
65分に垣田との交代で知念をピッチへ送る。知念は投入直後から全速力でプレスをかけ、相手からボールを奪取。相手陣内深くまで持ち運ぶ、気持ちのこもったプレーを見せた。そして、知念がもたらした陣地回復のプレーが、コーナーキックの獲得につながった。
そのコーナーキックから得点が生まれた。67分、樋口がファーサイドのカイキへピンポイントのクロスを入れると、カイキが高い打点で折り返す。これに反応した関川がヘディングでゴールへ叩き込み、ゴールネットを揺らす。関川は一目散にアウェイまで駆けつけてくれたゴール裏へ走り、歓喜の輪が生まれた。関川の今季初ゴールでアントラーズが先制に成功する。
得点後、さらに試合が動いた。71分、ロングボールを競ろうとした常本が上門に蹴られてしまう。危険なプレーとなり、上門にはレッドカードが提示された。
数的有利となった後も、アントラーズは守りに入ることなく、高い強度でプレーを続ける。80分には樋口がミドルシュートを放ち、ゴールを脅かした。
89分に優磨との交代で昌子をピッチへ投入。水が溜まったピッチで懸命に足を動かし、チーム一丸で時計の針を進めた。
そして、待ちに待った試合終了のホイッスル。苦しい試合だったが、チーム全員で我慢強く戦い抜き、1-0で完封勝利を飾った。
次はいよいよ「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」として国立競技場で開催される名古屋戦に臨む。記念すべき試合で重要な勝利を目指し、2日間のオフ明けからまたチーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・関川が今季初ゴール



Q.この4連勝をどのように受け止めている?
A.あれだけ勝ちきれなかった試合があった中で、勝ちきれるようになった。一番は、ファン・サポーターの皆さんの支え。そして、選手たちの取り組み方が、結果に表れている。
今日も互いに難しい試合だったが、このような試合を勝ちきれたことは、非常に自信となる。そういった状況への(の対応の)具体性も選手たちは見つけはじめている。これをベースにしながら、上を目指していかなければいけない。
Q.センターバックに対しての評価は?
A.試合に出ている2人、昌子、ミンテ含めて、レベルの高いセンターバックに育てることができている。そこが非常に大きいと思う。
植田は安定したハイパフォーマンスを見せて、ほぼミスをすることなく戦ってくれている。その横で、練習だと昌子の横でも郁万をプレーさせている。その2人と自分を照らし合わせながらプレーすることの価値を示してくれている。私は(大岩)剛さんから受け取ったものだったし、私が源やナオに受け渡したものでもあった。そして、今2人が郁万に渡している。今年、我々が最も狙っていたことの成果が出ている。
郁万の成長が思っている以上に早いというところは、選手自身の取り組みの部分が大きいと思う。今年、源が復帰したタイミングで郁万を外した時があった。その際の、郁万の練習での振る舞いが素晴らしかった。それが今、結果として表れている。彼の成長が、ピッチ上で表れていると思っている。
Q.関川選手は2年ぶりのゴール。もっと点をとっていてもおかしくないと思うが、どのように感じている?
A.得点数はまだまだ少ないと思う。得点の取り方のコツは昨年伝えている。練習で取り組んでいるので、少しずつ取れていくと思う。私がプレーしていた時代からセットプレーの守り方が、ゾーン中心になってきて、変わってきている。難しさはあると思うが、このような点が自信になって、数多くゴールを決めてくれると、彼の存在価値もさらに高まっていくと思うし、周囲からの評価も高まっていくと思っている。
その中で、このピッチコンディションも悪い中、選手たちは一つひとつの局面でバトルをして、勝利のために戦ってくれた。今日はアクシデントもあったが、最後まで勝利を目指す姿勢を見せてくれた。
このようなコンディションの中では、球際の強度が求められる。アントラーズの強さやたくましさ、勝負強さが感じられるゲームだった。我々も強くたくましく、そして今日の試合結果をしっかりと受け止めて、3連戦の振り返りもしつつ、次の試合へ向かっていきたい。
C大阪はサイドからクロスを入れて得点を奪うパターンが多いので、それをしっかり防げるように気をつけてプレーしたい。前節はコンディション不良でチームに迷惑をかけたので、しっかりプレーして、勝利に貢献して、取り返したい。
【樋口 雄太】
3連戦の最後の試合。試合の入り方と先制点を奪うことは、今回も大事になってくる。守備の部分では整理ができているし、あとは攻撃のところでもっとボールをもってチャンスをつくりたい。
【土居 聖真】
天気が良くないので、お互いにとって難しい試合になると思うし、ピッチの状態も気を使ってプレーすることになると思う。試合の中で起こるであろうイレギュラーなことにも、うまく対応できるようにしたい。
(今季初ゴールを決めることができて)ホッとした。このゴールで相当、気分が楽になった。4試合連続で無失点だが、まだ自分の守備の部分では危ない場面がある。今日は植田君に防いでもらったところもあった。もっと危ない場面を減らしていきたいと思ってる。ただ、無失点という部分はこだわってやっているところなので、そこが達成できたことは良かった。やはり、結果が出ると、気持ちも落ち着くし、モチベーションにもなるし、自信にもつながる。
源君と植田君の存在は、自分にとってすごく大きい。2人がいてくれるおかげで、練習から危機感を持って取り組むことができている。ピッチで一緒にプレーをしているということも含めて、僕の中での影響度がすごく大きい。
次の試合まで時間もある。しっかりと準備をする期間はあると思う。自分たちの良さを出しつつ、相手の良さをつぶしていけるような戦い方をしていきたい。
【植田 直通】
このようなコンディションだったので、みんなが割り切ってプレーすることができていた。しっかりと勝ち切ったことは次につながっていくと思う。
この4連勝は、ディフェンスだけの力ではなく、チーム全員がしっかりと守備をしてくれているおかげで、この結果がついてきていると思う。ディフェンス陣が踏ん張ることができているのは、みんなの頑張りのおかげ。チーム全員で戦っているからこそ、いい結果がついてきている。これを継続していきたい。
【樋口 雄太】
ディフェンス陣がすごく頼もしい。チーム全体を締めてくれるので、そこも含めて、チームの中で大きな役割を担ってくれていると思う。
今日はチャンスが生まれにくい試合だったが、そのような試合ではセットプレーで必ずチャンスが来ると思っていた。そこで試合が動くと感じていたので、セットプレーでゴールを決めることができたことは、チームにとってすごく大きかったと思う。
この勢いのまま、次の試合に臨むことができれば一番いいと思う。この流れや勢いを崩さないように、しっかりと勝てる準備をしていきたい。
【鈴木 優磨】
このような試合を勝つか負けるのかでは、全然違ってくる。このような試合で勝つことができているということが、チームの自信につながっている。チーム全体で、苦しいゲームを勝つことができた。
今まで以上に、みんなからチームのためにという気持ちが出ている。ピンチの場面になったら全員で戻って守備をするし、攻撃になったら点を取るために全員で向かっていく。誰かに頼るわけではなく、全員で攻守一体となって連動して戦うことができている。それが今の結果につながっていると思う。
【仲間 隼斗】
今日はチーム力が試されたゲームだったと思う。その中で、勝ちきることができたことは良かった。今日はどれだけコンパクトに保てるか、どれだけセカンドボールが拾えるかなど、泥臭いところを勝ってこそのこの結果だったと思う。
自分たちのやることは変えることなく、ファン・サポーターの皆さんも含めてひとつになって次も勝てるように準備していきたい。