▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2023明治安田生命J1リーグ 第10節、カシマスタジアムでガンバ大阪と対戦した。前半は拮抗した展開となったが、後半開始早々にセットプレーから仲間が均衡を破ると、カウンターから優磨が追加点を奪う。その後、途中出場の土居が2ゴールを決めて、4-0でG大阪を下した。
前節の新潟戦は、2-0で勝利した。ただ、一喜一憂することなく、すぐに気持ちを切り替え、またG大阪戦へ向けた準備を進めた。
試合前には、明治安田J1第8節 神戸戦でJ1通算100試合出場を達成した安西選手のセレモニーが行われた。
G大阪戦の先発は、GKが早川、フィールドプレーヤーは広瀬、植田、関川、安西、樋口、ピトゥカ、名古、仲間、垣田、優磨が入った。ベンチには、沖、昌子、土居、藤井、舩橋、師岡、知念が座る。
アントラーズは立ち上がりからシンプルに背後を狙い、相手陣内でプレーを続ける。ロングボールを使って、強度を前面に押し出した。
すると、4分にチャンスをつくる。広瀬の絶妙なパスで優磨が相手の背後を取ると、切り返してからシュートを放つ。しかし、相手DFに当たって、惜しくも枠は捉えられなかった。
その後は、こう着状態に陥った。アントラーズは粘り強く守備を続け、G大阪にチャンスをつくらせない。ただ、G大阪が外回りでボールを動かしたこともあり、なかなかボールを奪うことができない。そして、攻撃面でも効果的なプレーが少なく、最終的にはロングボールで相手にボールを渡す展開が続いた。
こう着状態が長く続いた。優磨が守備のスイッチを入れようとするも、チーム全体で連動できず、高い位置でボールを奪うことができない。ただ、ミドルゾーンでしっかりと構え、自陣への侵入は許さなかった。
それでも30分、久しぶりにチャンスをつくる。安西がカットインして逆サイドへ展開すると、フリーになった名古がクロスを入れる。しかし、仲間が放ったシュートは枠を捉えることができなかった。
両チームともに攻撃が停滞するなかで、38分にミスからピンチを招く。後方でボールを受けたピトゥカがボールを奪われると、G大阪のカウンターを喰らい、最後はダワンに右足を振り抜かれた。シュートはサイドネット外側に飛んだが、肝を冷やす場面だった。
前半終盤は自陣深くまで攻め込まれることが増えた。早川の好セーブで凌いだが、イッサム ジェバリに際どいシュートを放たれる場面もあった。
前半は両チームともにポジティブな要素が少なく、0-0でハーフタイムに突入した。
後半開始早々にセットプレーから試合が動く。48分、樋口が蹴ったコーナーキックを仲間がうまく左足で合わせた。シュートはゴール左隅に飛び、アントラーズが先制に成功した。
得点後もG大阪がボールを保持する展開は変わらなかったが、伝統的な4-4-2で我慢強く守備を続け、攻撃では中盤を飛ばし、2トップのフィジカルとサイドハーフの運動量を活かした戦い方を徹底した。
すると、64分に追加点が生まれた。仲間が体を張ってサイドでボールを奪うと、樋口が即座に優磨へ縦パスを送る。優磨がボールをキープし、ピトゥカにスイッチ。ピトゥカはドリブルで運んで、右側を駆け上がった名古へパスを送る。名古がペナルティエリア内からクロスを入れると、垣田がニアへ走り込んで空けたスペースへ、優磨が後ろから走り込み、高い打点でヘディング。力強いシュートはゴールネットを揺らし、追加点を奪うことに成功した。
2点差とした後も、アントラーズは戦い方を徹底して、迷いなくプレーした。そして、70分には献身的に守備を続けていた仲間、名古の両サイドハーフを交代し、土居と藤井を投入。さらに、73分には優磨をベンチに下げ、知念を投入した。
その後も試合の流れは変わらない。強度を前面に押し出して、G大阪を上回った。
すると、86分に3点目が生まれる。関川が相手の縦パスをダイレクトで藤井へつなげる。藤井がドリブルでペナルティエリア内へ侵入し、土居へラストパスを送った。土居が放ったダイレクトシュートはゴールネットに突き刺さり、リードを3点差に広げた。
3点目からわずか1分後、87分にさらに追加点を奪った。左サイドの大外にいる藤井から内側の安西へパスが通り、安西はさらに中央へいた土居へパスを通す。土居はうまくボールを引き込み、腰をひねって右足を振り抜いた。低く鋭いシュートはニアサイドを射貫き、ゴールネットに突き刺さった。
試合を決定づけたあと、88分に樋口、垣田をベンチに下げ、舩橋、昌子を投入した。そして、このまま最後までG大阪に得点を許すことなく、4-0で試合終了を迎えた。
得点差ほどの内容ではなかったが、結果を残しながら、前へ進むことが何よりも大事なこと。次は中3日でアウェイ札幌戦がすぐに控えている。一喜一憂することなく、また明日から気持ちを切り替え、チーム一丸で準備を進める。
【この試合のトピックス】
・仲間が今季初ゴール
・優磨が今季リーグ戦5点目
・土居が今季初ゴールを含む2ゴール
・名古がJ1通算50試合出場
・土居がLIXIL賞を受賞



A.私は基本的に、いろいろなことは起こるべくして起こるものだと思っているタイプの人間なので、神戸戦の出来事はおそらく歴史に刻まれて、僕たちにずっとついて回る出来事になってしまったと思う。そこで優磨がファン・サポーターの前に立ち、ファン・サポーターもそのあと後押しする声を投げかけてくれて、次に向かおうという意志を示し、前節の新潟戦では遠方にも駆けつけてくれて今日を迎えた。
私は心配性なので試合前にさまざまな不安があったが、今日もしも勝つことがあれば、もしかしたらこういう展開かもしれないと思っていた。この結果はファン・サポーターの皆さんと選手たちが作り出したものだと思っている。ようやく自分たちのスタートラインに立てたという気持ちがある。
Q.攻撃面は積み重ねてきたことが形になった?
A.まだまだ。そこに至るまでの運び方がもう少しうまくできるように準備しているつもりだが、まだまだだと思っている。配球からの絵が少しずつ実を結んでいき、私が就任してから比較的最初にそこから手を付け、逆算でそこをチームで作りたかったので、最後の崩しの絵のほうをどちらかというと早めに伝えていた。ただ、そこに至るまでになかなかボールが運べず、昨年もあまりいい形が出なかったが、粘り強く続けながら、今年も結果が出ないなかでもとにかくこれを続けるんだと、やり続けた。ようやく形になり始めていると感じている。
Q.今の気分は?
A.正直、もうこの仕事は、心がまったく休まらないと思っている。前節の新潟に勝ったあと、その晩はひさしぶりに、少し生きた心地がした。ただその後、またこの試合に向けての準備でいろいろなことを頭のなかで巡らせた。苦しかったし、やはりホームで勝っていないことのプレッシャーもあったので、ここに向かうまでも苦しかった。今日はその日よりも、連戦だからか次のことが頭にあるので、正直浮かれている気持ちでもない。ただ、いろいろな苦しさがあって、一番はこのチームがどのようになっていくか、試合がどのように展開できるかを、つかみ切るまでが何も分からないので難しかった。ここでようやく、前節とこの試合で、自分たちがこういう戦い方をすればこのような展開になることを選手たちがつかんでくれた。このあたりから徐々に僕のところから手が離れて、選手たちが試合を作り始めて、ゲームを展開し始めている。だいぶ肩の荷が下りてきている。
Q.今日のゲームプランは?
A.ゲームプランに関しては、もう少し自分たちが相手陣地に前半から入り込んで、攻める展開を増やすイメージでいた。ホームだったので。ただ、G大阪はあれほど外に人数をかけてボールを保持してくることは、選手たちに伝えていた。そこは仕方がないというか、あれだけGKも含めて6人が外側でボールを回し、そこに食いつくまでずっと外で動かしている。なかなかそこで取りにいく場面を作り切れなかった。前半の途中から少しずつスイッチをかけるところはかけにいき、ボールを奪いにいって敵陣で奪うことも何度かできた。そこは選手たちが少しずつゲームを作り始めているところ。今週のトレーニングを含めて、選手に少しその判断を委ねているところがある。落ち着いて見ているところと、もう少し行けるかなというところと、両方ありながら見ていた。
いずれにしても、前半は0-0で帰ってきて、慌てずに後半に持っていったことが今日の勝ち方。こういう勝ち方は今年はなかった。この勝ち方ができてくると勝ち星が自然と伸びてくると思うので、その点は非常に良かったという話をロッカールームでもしてきた。
Q.今日の守り方の指示は?
A.守り方は、さじ加減や幅の取り方は新潟とはまた違う展開をしてくるので、そこを選手たちが微調整してゲームを作っているのが事実。少しオープンになって失点を免れたシーンもあったが、全体的には落ち着いて戦って、2試合連続クリーンシートが続いたことはすごく大きな結果だと思っている。
監督が代わって、ボールを保持するチームになったので、しっかり前からプレスに行って、ボールを奪って、得点につなげたい。もっともっと結果を出さないといけないので、G大阪戦で結果を残す。
【名古 新太郎】
チームとして、やるべきことをやったうえで、自分の特長である前への推進力であったり、ボールを落ち着かせたり、ゲームをコントロールしたりといった部分を出したい。チームのために、まずは自分がやれることを100%やっていきたい。
【仲間 隼斗】
新潟戦の勝利でチームの雰囲気は良くなった。ただ、シーズンはまだまだある。勝ったから、負けたからで、波をつくりたくない。勝ち続けられるようにしたい。ゴールに向かう姿勢を示していきたい。
(2ゴールは)垣田や知念がゴール前で潰れてくれたり、智也や幸輝がパスを出してくれたりと、周りのみんなに取らせてもらった2ゴールだった。なかなかホームで勝てないなかでも、ファン・サポーターの皆さんがスタジアムに足を運んでくれたことは感謝してもしきれないことだと思っている。
【植田 直通】
前半を無失点で凌げば自分たちのゲームになることは全員が分かっていたし、勝利につなげられることも分かってきている。流れが悪いときにみんなが守備で頑張ったことが大きかった。(2連勝だが)まだまだこれから。この連戦は全試合を勝ちで終わりたい。
【仲間 隼斗】
素直にホームで勝てたことがすごくうれしい。(先制点の場面は)とっさの判断でファーサイドにポジションを取り、気持ちで押し込んだ。ファン・サポーターの皆さんも、自分たちも悔しい思いでやっていたなか、今日の勝利でまた一歩踏み出せることはすごく良かった。
【鈴木 優磨】
ファン・サポーターの皆さんを長らく待たせたので、ホームで勝てて良かった。相手のほうがボールを握っていたが、そこから縦パスが入るわけではなかったので、個人的にはまったく嫌ではなかった。チームとしてもそのボール回しに耐えて、後半に得点を重ねて勝てるようになったことが大きい。これが今目指している、自分たちの躍動感あふれるフットボールだと思っている。
【名古 新太郎】
前節勝利し、今週もしっかりと気を引き締めて臨んだなか、ホームで勝てて良かった。(アシストの場面は)後ろから優磨が走ってくるところも見えていたので、スペースにクロスを上げたら、イメージ通りに彼の特長であるすごいヘディングシュートを決めてくれた。