▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節、カシマスタジアムで大分トリニータと対戦した。前半はスコアレスで折り返したが、後半に樋口、優磨、カイキがゴールを決めて、3-0で勝利を飾った。この結果、Aグループの2位以上となることが確定し、グループステージ突破が決定した。
直近のリーグ第9節 名古屋戦は、悔しいスコアレスドローに終わった。ただ、試合翌日から2日間のオフで気持ちを切り替え、またルヴァンカップの大分戦へ向けて、チーム一丸で準備を進めた。
大分戦のスタメンは、GKが沖、最終ラインが常本、ブエノ、関川、広瀬。中盤から前線は、中村、樋口、松村、荒木、土居、優磨が入った。ベンチには、スンテ、安西、小田、ミンテ、和泉、カイキ、染野が座る。
立ち上がりから、アントラーズは前線からのプレスと縦に早い攻撃を仕掛け、押し気味に試合を進める。ただ、最終ラインの背後やサイドへボールを流し込んで、前線で起点をつくったが、精度が上がらない。ハーフスペースへ縦パスを入れる場面が少なく、ボールを支配しながら、チャンスらしいチャンスをつくれない展開が続いた。
それでも、前半終了間際にチャンスが訪れた。常本が左サイドからクロスを入れると、優磨が相手DFの背後を取って胸でトラップ。シュートに入ろうとしたタイミングで、羽田に倒され、これがファウルの判定となった。羽田にはレッドカードが提示され、アントラーズにPKが与えられる。
しかし、このPKのキッカー荒木が相手GK西川の好セーブに阻まれ、ゴールネットを揺らすことはできなかった。前半はこのまま0-0で終え、ハーフタイムに突入する。
後半も立ち上がりからアントラーズが主導権を掌握した。すると、キックオフからまもなく試合が動く。
51分、優磨が右サイドから左サイドへ大きくサイドチェンジすると、ボールを受けた松村は樋口へパスを供給する。ボールを受けた樋口が、ペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、美しい弧を描いたシュートはゴール右上へ決まった。樋口のアントラーズ初ゴールで、先制に成功する。
先制した後も、アントラーズは攻撃の手を緩めることなく戦う。57分にはレネ監督は土居、広瀬、荒木をベンチに下げ、カイキ、安西、染野をピッチへ送った。
すると、交代直後の58分に得点が生まれる。常本のスルーパスを呼び込んだ染野が、相手選手を背負いながらうまく反転し、そのまま右足でシュート。これは西川にセーブされるが、こぼれ球に反応した優磨が押し込み、ゴールネットを揺らした。2-0とリードを2点に広げる。
さらに、アントラーズは一人少ない大分を攻め立てた。67分、ロングボールを常本が頭で落とすと、スペースに走り込んだ松村が、右サイドの敵陣深くからゴール前へクロスを送る。これを染野が頭でそらすと、ボールはファーで待つカイキのもとへ。カイキはボールのバウンドを見極め、右足で狙いすましたシュートを放った。これがクロスバーに当たって、ゴールに吸い込まれ、3-0と試合を決定づける。
その後、69分に樋口と優磨をベンチに下げ、ミンテと和泉を投入。このまま最後まで危なげなく試合をコントロールし、3-0で試合終了を迎えた。この結果、Aグループの2位以上が確定。プレーオフステージへの進出が決定した。
次はリーグ戦に戻り、C大阪と対戦する。アウェイでの戦いとなるが、勝利のみを目指して、準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・樋口が加入後公式戦初ゴール
・優磨が今大会2ゴール目
・カイキが今大会2ゴール目
・LIXIL賞を樋口が受賞



・ミスを恐れずプレーしよう。
・後半のホイッスルが鳴った瞬間からフルパワーで戦おう!
・クロス対応をしっかりと。
・チャンスは必ずある。それをものにしよう。
A.今日は一つの目的がグループステージ突破だったので、それが達成できて非常にうれしく思う。
Q.チームは勝ったが選手たちは悔しそうにしていたのが印象的だった。そこはどのように感じている?
A.フィールドプレーヤーの選手の人数は27人いる。試合に出ることができるのは11人で、それ以外の選手がいい気持ちではないのは毎回のこと。若手選手であっても、自分がやるべきことをやり、それができなければ悔しいのは当たり前。試合にからんだり、からまなかったりがあるなかで、悔しさがあるのは勝負の世界において、一人の人間として当たり前のこと。ただ、この世界では下を向いている時間はない。すぐに次に向かって取り組まないといけない。僕はそういう考えなので、選手たちも同じ考えで取り組み続けなければいけないと思っている。
Q.樋口選手の素晴らしい先制ゴールで良い方向にいったと思うが、どう感じている?
A.僕はあまり個人評価は好きではない。ただ、言えることは本当に重要な選手であり、僕のチームでプレーしていることを非常にうれしく思う。サッカーはチームスポーツで、一人ひとりの選手には長所もあれば短所もある。それをお互いパズルのように補い合いながら一つのピースになる。その意味で、全員が良い意味でお互いに刺激し合うことで、チームとして成り立っていけばと思っている。
Q.普段から「個人の能力を引き出すことが監督の仕事」とよく話している。そこが今日はよく出ていたように見えたが、どう感じている?
A.すぐに吸収して自分のものにすることで成長していく選手もいれば、それを実行するまでに時間がかかる選手もいる。いろいろなタイプの選手がいるわけで、それぞれがうまく成長して、進化していけばいい。それがチーム全体としてできていればいい方向にいくわけで、僕自身はそういったことが全体としてできていると見ている。ただ、その進化というのはスプリントのように短期のものではなく、マラソンのように長期のもので、忍耐強く考えないといけないことだと思っている。
Q.後半の3人同時交代は、ゴール後の決断だったのか、それともその前から想定していたことだったのか?
A.連戦で疲労もあるなかなので、事前に60分で交代していくという考えが頭にあった。それに加えて状況に応じて柔軟に対応しているが、今回はその2つの要素が重なった形となった。
勝てばグループステージ突破に近づくので、非常に重要な試合になる。アウェイでの前回対戦とは、また違う展開になると思うし、ホームで力強い応援を受けながら、良い試合をしたい。縦に早く攻撃することを意識しながらも、自分たちで試合をコントロールする時間をつくりたい。うまく使い分けをしながら、バランスを取っていく。
【ブエノ】
ホームでしっかり勝つために、集中して戦いたい。大分は後ろから繋いでくることが予想される。前から守備に行って、相手の狙いを阻止したい。前線には能力のある選手がいるけれど、無失点に抑えることが求められる。セットプレーもトレーニングしてきたので、集中してその成果も発揮していきたい。
【中村 亮太朗】
大分は、5枚で守って、サイドを使って攻撃してくる印象がある。クロスの対応だったり、セカンドボールの予測の部分は意識してプレーしていかないといけない。チームとして取り組んでいることを自分もしっかりと体現したうえで、タイミングを見て、自分の長所も発揮していきたい。
【松村 優太】
プレーが切れたタイミングでの集中力は大事になる。しっかり自分たちで確認しながら、常に警戒したい。大分はしっかり守ってくるチームという印象があるので、攻撃のコンビネーションやバリエーションも大事になってくる。自分の評価を高めるためには、結果が大事になるので、積極的にプレーしていきたい。
【染野 唯月】
大分にはテクニックのある選手が多い。前回対戦時には得点直後に失点してしまった。相手の攻撃力には注意したうえで、試合に臨みたい。まずは無失点に抑えたうえで、しっかり得点を狙っていく。カシマスタジアムに来てくれるファン・サポーターの方に勝利を届けたい。
シュートの軌道はイメージ通りだった。ゴールが決まった瞬間は気持ち良かった。強いチームは誰が出ても勝つ。それがアントラーズというチーム。今日のような試合で勝てたことはチームとして次につながると思う。
【安西 幸輝】
相手に退場者が出てから優位な試合展開にはなったが、それは前半から出場した選手がハードワークしていた結果。自分たちが交代出場したときは試合に入りやすかったし、チームの全員で掴み取った勝利だと思う。
【関川 郁万】
相手のチャンスシーンは少なかったかもしれないが、そこでつぶし切れたところは勝因の一つだと思う。今日はブエノとセンターバックを組んで無失点で抑えることができたが、トレーニングから激しい競争のなかでポジションを勝ち取っていきたい。
【沖 悠哉】
チームメートが3点を取ってくれたなかで、自分たちは最後まで高い集中力を保ってプレーすることができた。自分にとっては今日の無失点での勝利は次につながると思う。トレーニングでまたアピールを重ねて、次の出場チャンスを掴み取れるように頑張りたい。
【中村 亮太朗】
まずはグループステージを突破することが大事だと思っていた。今日、勝てたことによってそれを達成することができて安心している。個人的にチームのなかでもっと自分の色を出していくために、より仲間の信頼を勝ち得ていきたい。
【アルトゥール カイキ】
(カシマスタジアムでの初ゴールを記録して)時が経てば自然と結果がついてくると思っていた。今日はゴールという形で結果に結びついたことがすごくうれしい。またここから、より多くの得点を重ねていくために頑張っていきたい。
【松村 優太】
今日の試合でグループステージ突破を決めることができて、素直にうれしい。個人的には90分間出場でき、最後まで戦い切れた充実感がある。ただ、ゴールにより絡むために、もっとプレー精度を上げていく必要があると思う。
【常本 佳吾】
まずはグループステージ突破が目標だったので、今日の試合に勝って、その目標を達成できて良かった。リーグ戦では直近2試合で勝つことができていないので、この勝利で勢いに乗って、次のC大阪戦でも必ず勝ちたい。