▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ 第30節、駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖と対戦した。前半に先制点を許したが、後半にカイキが同点ゴールを決める。しかし、勝ち越し点は奪えず、1-1の引き分けに終わった。
前節のアウェイ京都戦は、1-1と悔しい引き分けに終わった。ただ、試合後に岩政監督が「パフォーマンスは良かった」と語ったとおり、多くの収穫を得ることができた一戦でもあった。たしかな手応えを胸に、次のアウェイ鳥栖戦へ前向きに準備を進めた。
鳥栖戦の先発は、GKが早川、最終ラインは広瀬、関川、三竿、安西、中盤から前線は、ピトゥカ、樋口、和泉、荒木、カイキ、優磨が入った。ベンチには、スンテ、小田、ミンテ、名古、仲間、土居、エヴェラウドが座る。
立ち上がりの主導権争いを制したのはアントラーズだった。鳥栖が前線からアグレッシブな守備を仕掛けてきたが、リーグ戦初出場となった早川の配給でうまくプレスを回避。効果的にボールを前進させていく。守備も連動して強度の高い守備を続け、攻勢に試合を進めた。
しかし、最初の決定機をつくったのは鳥栖。8分、右サイドを崩されると、その流れからペナルティエリア内で菊地にシュートを打たれてしまう。ただ、これは早川が見事な反応でセーブ。そして、こぼれ球を長沼にシュートされたが、今度は三竿が体を張ってブロックし、ゴールを許さなかった。
ピンチを凌いだあと、アントラーズがしばらく試合を支配した。13分には、広瀬が優磨とのパス交換からスルーパスを供給し、荒木がシュート。惜しくも枠を外れたが、チャンスをつくる。
しかし、時間の経過とともに、鳥栖にボールを持たれる時間帯が長くなった。危険なエリアへの侵入は許さないが、なかなかボールを奪えず、我慢の時間帯が続く。
23分にはパスミスからピンチを招く。自陣でボールを奪われると、ミドルレンジから岩崎に強烈なシュートを打たれた。しかし、これは早川が横っ飛びでセーブ。早川の好プレーで失点を免れた。
その後、試合の流れは鳥栖へ傾いた。適切な距離感を保つことができず、ボールを効果的に前進できない。また、守備でもサイドから攻め込まれ、なかなか良い形でボールを奪うことができなかった。

すると、嫌な流れの中で、隙を突かれてしまう。34分、鋭いスローインをジエゴが放ると、和泉より先に福田に触られ、宮代にボールが渡る。うまくコントロールして反転した宮代に、左足を鋭く振りぬかれ、ゴール右隅に決められてしまった。0-1と鳥栖に先制点を許す。
失点後も流れは鳥栖のままだった。
40分には左サイドを長沼に突破され、クロスを供給されると、ニアで本田に決定的なヘディングシュートを打たれた。これはポストに跳ね返り、失点にはならなかったが、非常に危険な場面だった。
前半は流れを取り戻せないまま終了し、1点のビハインドを負って、ハーフタイムに突入した。

後半開始から荒木、和泉をベンチに下げ、仲間と名古を投入。立ち上がりからアグレッシブな姿勢で攻め込んだアントラーズだが、徐々に鳥栖の攻撃を受ける展開となり、何度もゴール前まで迫られてしまう。効果的にボールを前進することができず、鳥栖のプレスに引っかかる場面が目立った。
それでも、徐々に相手陣内まで進む回数を増やしていくと、59分に試合が動く。右サイド深い位置まで進入して広瀬がクロスを入れると、ファーサイドで待っていたのはカイキ。DFの背後からうまくヘディングし、ゴールに押し込んだ。カイキの得点で、1-1の同点に追いついた。
得点後、アントラーズの攻撃が勢いを増す。相手陣内でのプレーを続け、何度も決定機を迎えた。
追加点の機運が高まるなか、75分にはカイキとの交代でエヴェラウドを投入した。
この交代直後の75分に、決定機が訪れる。安西が自陣左サイドからドリブルで駆け上がり、ペナルティエリア手前まで進入して強烈なシュート。GKに弾かれたこぼれ球を仲間が詰めて、ゴールネットを揺らす。しかし、仲間が惜しくもオフサイドとなり、得点は認められなかった。
82分、優磨との交代で土居をピッチへ送った。両チームの意地がぶつかり合い、白熱した攻防が繰り広げられる。
88分にはカウンターから決定的なシュートを許してしまうが、早川の好セーブで失点をしのいだ。
白熱した展開が続く中、広瀬が足を負傷してピッチに倒れ込む。広瀬との交代で小田を投入した。しかし、最後まで追加点を奪うことはできず、1-1で試合終了。引き分けという悔しい結果に終わった。
次は約2週間後のホームFC東京戦。チーム一丸で準備を行い、勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・早川がリーグ戦初出場
・カイキが今季リーグ戦9得点目



・まず1点を取ろう。
・後半、もう1回ギアを入れて、試合をひっくり返そう!
・冷静にファイトすること。
・2点目、3点目を取りにいこう。
A.長い期間チームを作っているのと短い期間でチームを作ってきたのとでは違うものがある。そこの部分の課題は出てしまった部分はある。ただそれを言っていても仕方がない。それも想定済みで戦っている。勝ち切らせてあげられなかったのは、反省しなければいけない。
Q.ハーフタイムでの交代は、想定していたものだった?
A.色々なシュミレーションは何度もしている。どのように使っていくかは、その時の感覚で選んでいる。今日もハーフタイムか後半の途中で代えるか、名古をどこで使うかを考えていた。相手をみながら、リズムを作りたいところで作ることができていなかったので、そのための交代を後半の頭からした。
Q.早川選手の評価は?
A.彼が持っているものをそのまま出してくれた。落ち着いてプレーをしてくれた。これまでのアントラーズにない形も見ることができた。それを作ってもらうための狙いだった。十分に力を発揮してくれたと思っている。
Q.なかなか結果が出ていない。どのようにとらえている?
A.これまでの勝ち点の計算でいくと、まだ足りない。
Q.中断期間はどのように取り組んでく?
A.テーマは色々ある。荒木を前半に使って、後半は名古を使った。彼らが入ってくることでまた新たな変化が生まれている。彼らの現状を見た上で、次は結果を出さなければいけない。それに向けたプランをこの2週間で練っていく。
鳥栖はアグレッシブに前から来るチーム。自分の足元の技術やパス、味方とのコミュニケーションでプレスを剥がしていきたい。試合に出る準備は常にしてきたし、冷静に普段通りプレーする。
【樋口 雄太】
鳥栖はアカデミーから育ててもらったクラブだし、今でも気にしているクラブの一つ。だからこそ、成長した姿を見せて、それをピッチで証明したい。アントラーズの勝利のために戦う。
【和泉 竜司】
やるべきことは整理されているし、進むべき方向も見えている。強度の高いプレーをして、球際で勝つことが求められる。チームとしての手応えは感じているので、それをピッチで発揮したい。
【土居 聖真】
みんなで一つの方向を向いて戦うことができている。チームとしての成長も実感しているし、前に進んでいる感覚もある。そのなかで結果を求めてプレーしていきたい。
【小田 逸稀】
自分の長所を活かすプレーをしたい。試合勘の部分は少しずつ取り戻している。前の試合で見つかった課題を意識しながら、自分の強みを発揮して、チームの勝利に貢献したい。
トレーニングでやってきた部分が出せた部分と上手くいかない部分があった。アントラーズには良いシュートを打てる選手がたくさんいる。だから、自信をつけることができたし、試合を想定してトレーニングに取り組むことができた。
今日、リーグ戦に初めて出場して、できる部分ともっと改善していかなければいけない部分が明確になった。トレーニングから質と判断をもっとこだわって取り組んでいきたい。
【安西 幸輝】
自分のコンディションは上がってきている。ゴールを決めるチャンスもあったので、決めきりたかった。
先に失点をしてしまうと、逆転しなければ勝つことができない。無失点で抑える必要がある。我慢の時間帯で、どれだけ我慢できるか。良いフットボールはしていると思う。これを勝利につなげていけるかどうか。しっかり次は勝利へとつなげていきたい。
【樋口 雄太】
試合前から古巣のスタジアムでプレーできるというところは楽しみでもあった。幸せな時間だった。
もう少しビルドアップのところで、意図的に自分たちでボールを回したかった。ただ、相手の圧もあって、なかなか自分たちの思い通りのビルドアップができなかった。最近、結果を残すことができていないところも課題だと思う。
【仲間 隼斗】
個人的にはやるべきことをやれたと思う。ただ、チームとしては良い時間帯で点を取らなければ、このような結果となってしまう。
岩政監督になって新しい形でトライしている途中。やるべきことははっきりしてきているし、個人的にも少しずつフィットしてきていると感じている。
監督の考えを体現していくには、この中断期間は良い時間だと思う。試合で積み重ねていくことが一番だが、細かいところまでトレーニングでコミュニケーションをとって積み重ねていきたい。