▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ第15節、カシマスタジアムでサガン鳥栖と対戦した。前半に2失点、後半開始早々に追加点を奪われ、0-3という苦しい展開となった。それでも、樋口、上田、土居、染野のゴールで逆転に成功したが、終了間際のコーナーキックで失点を喫し、4-4のドロー決着に終わった。
前節のアウェイ浦和戦は、まさに死闘と呼ぶに相応しい試合だった。結果は1-1。悔しいドロー決着に終わったが、埼スタで勝ち点1を獲れたことは必ず今後に繋がる。選手それぞれが自信を深め、次のホームゲームへと準備を進めた。
なお、鳥栖戦は「クリーニング専科スペシャルマッチ」として、さまざまなイベントが開催された。
鳥栖戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、ピトゥカ、和泉、カイキ、上田、優磨が入った。ベンチには、沖、ブエノ、小田、中村、アラーノ、土居、染野が座る。
立ち上がりからアントラーズは前へ、前へとボールを送り込み、鳥栖陣内でアグレッシブに仕掛ける。強度の高いプレーを続けて、やや押し気味に試合を進めた。
後方から位置的優位を取りながらグラウンダーのパスで攻撃しようとする鳥栖に対し、アントラーズは前線から強度の高い守備を仕掛け、カウンターからシンプルにゴールを狙う。ただ、鳥栖が粘り強く、強度の高いプレーを続けてきたことで、試合はこう着状態に陥る。
一進一退の攻防が続いた中で、試合が動いたのはセットプレーだった。31分、藤田の蹴ったコーナーキックをニアで田代にヘディングされ、ゴールネットを揺らされてしまう。先制点を許す苦しい展開となった。
失点後、立て直したいアントラーズだったが、悪い流れを止められず、38分に再び失点を喫してしまう。小泉にドリブルでゴール前まで進入されると、ラストパスを許し、最後は宮代にシュートされた。一度はスンテが弾くも、こぼれ球を宮代に詰められて、2失点目を喫してしまう。
前半は得点を返すことができず、このまま2点のビハインドを負ってハーフタイムに突入した。
このハーフタイムでは、つくばジュニアのチビリンピック2022 JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会の優勝報告が行われた。
後半も立ち上がりから鳥栖のペースで試合が進む。すると、49分に試合が動く。菊地にドリブルから縦パスを出されると、岩崎がつぶれ、こぼれ球に反応した小泉に左足を振り抜かれる。コントロールされたシュートはクロスバーに当たり、ゴールになってしまった。
それでも、失点から3分後。すぐに1点を返す。ピトゥカがスルーパスを出すと、これを和泉がダイレクトで折り返し、優磨が少し触れたところ、後方から走り込んだ樋口が左足を振り抜いた。シュートは見事にゴールネットに吸い込まれ、3-1とする。
アントラーズはこの得点で息を吹き返す。試合の流れを引き寄せ、アグレッシブに戦うことができるようになった。
すると、68分に得点が生まれる。樋口からのパスを受けた優磨がペナルティエリア内で鋭いキックフェイントで相手を交わす。マイナスのパスを送ると、待っていたのは上田。右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、1点差に迫った。
さらに、勢いづくアントラーズは攻勢を強める。カイキに訪れた2度のチャンスは、どちらも相手GKの好セーブに阻まれ、得点に至らなかったが、鳥栖を一方的に攻め立て、得点への機運が高まった。
81分には、常本とピトゥカに代えて、土居とアラーノを投入した。さらに89分には、安西、関川との交代で染野、ブエノをピッチへ送った。
すると、交代策が功を奏す。後半アディショナルタイム2分、左サイドからアラーノがクロスを供給すると、ファーサイドで優磨がヘディングで折り返し、最後は土居が勢いよく体ごと飛び込みシュート。気持ちでゴールネットに押し込んだ。3-3と同点に追いつく。
同点に追いついた後も、勢いを落とさず、波状攻撃を仕掛ける。すると、後半アディショナルタイム4分に得点が生まれた。ペナルティエリア内からカイキがゴール前へクロスを送ると、相手GKの前で染野がヘディング。うまくコースを変えて、ゴールを決めてみせた。4-3と逆転に成功した。
しかし、激闘はここで終わらなかった。後半アディショナルタイム7分、終了間際にコーナーキックを献上すると、藤田が蹴ったボールはゴールへ直接向かう。スンテがこれを辛うじてかき出すも、田代にこぼれ球を詰められて、失点を喫してしまった。
そして、このまま試合は終了。0-3の状況から一度は逆転に成功したものの、終了間際の失点でドロー決着に終わった。
悔しい結果となったが、次はすぐに中3日でFC東京戦に臨む。アウェイでの勝利だけを求めて、準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・樋口が加入後リーグ戦初ゴール
・上田が今季リーグ戦9ゴール目
・土居がリーグ戦通算50ゴール目、今季リーグ戦初ゴール
・染野がリーグ戦初ゴール



・相手よりもセカンドボールを拾い、アグレッシブに戦おう。
・ピッチにいる全員が献身的にプレーし、残り45分、力を出し切ろう!
・しっかりハードワークすること。
・ファン・サポーターのために戦って、絶対に勝ち点3を持って帰ろう。
A.今は評価について気持ちとして表しにくいが、0-3から92分で同点に追いつき、94分に勝ち越して勝てる試合だったと思うが、最後に追いつかれてしまった。観ている人にとってはすごく面白い展開だったのではないかと思う。いろんな要素があると思うが、審判の最後の笛が鳴るまでは続くもの。残念ながら最後に点を決めたのが我々ではなかったことに複雑な気持ちがある。
Q.今後につながる部分は?
A.すべての試合が選手たちにとって教訓になる。最後にセットプレー2本が立て続けにあるということも、ピッチでは起こりうること。ただ、時間が経って分析をしようと思うが、0-3から追いついたことは良かったことだし、それが教訓になると思う。
Q.強度の高い前節の浦和戦からメンバーを変えなかった理由は?
A.試合を通して内部で見ていることと外から見ていることでは違うものがある。自分が感じていたものとしては良い流れがあったので選手を変えなかった。交代枠が5つあるのはあくまで選択肢なので、タイミングを含めて使わないといけないことではない。言葉で表すのは難しいかなと思う。
Q.3失点の原因についてどう考えている?
A.最初の15分から20分に関しては良い入りができた。ただ、その後にコーナーキックを含めて、立て続けに2失点。自分たちとしても良い流れの中だったのでショックはあった。後半立ち上がりに3失点目となったが、それを踏まえてネガティブな面ではなくポジティブな面を見て、前を向くだけだと考えている。
鳥栖は前線にターゲットマンといえる選手はいないけれど、流動的にうまくポジションを入れ替えながら戦ってくる印象がある。攻守両面で組織的に仕掛けながら、走行距離が長いチームというイメージ。自分たちも運動量や強度は武器にしているので、そこでは負けたくない。自分の良さを出しつつ、チームの勝利に貢献したい。
【安西 幸輝】
鳥栖には走力があり、若い選手が揃っているので、非常に難しい試合になると思う。ただ、ホームで戦うというアドバンテージがある。サポーターの皆さんが後押ししてくれると思うし、しっかり試合に入ることができれば、優位に試合を進められると思う。チーム全員で戦ってくるチームなので、走り負けないようにしたい。
【樋口 雄太】
この試合をすごく楽しみにしていた。アントラーズの勝利に貢献して、成長した姿を見せたい。鳥栖で経験したこと、積み上げてきたことは、今に活きているし、アントラーズで活きていると感じる。恩返しではないけれど、鳥栖の時よりも成長した姿を見せたいし、それをピッチで証明したいと思う。勝ちにいきたい。
【ディエゴ ピトゥカ】
鳥栖は守備に特長のあるチーム。相手が引いて守ってきた場合、無理に突っ込むのではなく、忍耐強くボールを動かしながら、相手を誘い出して、空いたスペースへ「誰が」「どのタイミングで」入るのか、よく考えながら、戦わなければいけない。レネ監督の戦術をしっかりと実行したい。
【アルトゥールカイキ】
トレーニングから高いモチベーションでプレー出来ているので、良い試合をしたいと思う。中3日と時間はなかったが、相手の分析に関しても、みんなで一丸となって行った。どういう戦い方をしなくてはいけないのかを考えて、準備できたと思う。戦術的な部分で、相手をしっかりと迎え撃つことが大切になる。
序盤にチャンスがあった中でゴールを決められなかったことと、連続して失点し、後半の出鼻を挫かれてしまったことは課題。それでも、チームとしてあきらめずに45分間を使って巻き返そうとする姿勢は徹底できたと思う。今後はこのような試合で勝ち切らないといけない。
【和泉 竜司】
前半は相手がアグレッシブに戦っていて、自分たちは後手に回ってしまった。後半は3点差をよく逆転できたけれど、最後に追いつかれてしまったので複雑な気持ちが残る。すぐにまた試合が来るので、後半のような戦いを90分間できるように修正したい。
【樋口 雄太】
前半は失点を重ねてしまい、後半に奮起しなければいけないと思っていた。自分のゴールで勢いづけられたのは良かったけれど、最後の失点はチーム全員の責任。次のアウェイの試合で勝つために、みんなでまた全力で取り組んでいきたい。
【土居 聖真】
与えられた時間の中で仕事をしようと思っていた。同点に追いついて、逆転する展開まで持ち込んだが、衝撃的なラストとなってしまった。今後も連戦が続くので、チームとしても、個人としても、また良い準備をして次節に臨みたい。
【染野 唯月】
勝ち切れなかった課題については、チーム全体で追及していきたい。個人として得点を取れたのは良かったし、自分のゴールが決勝点となって、ヒーローになりたかった。絶対に次の試合でも得点を決めて、チームの勝利に貢献したい。