▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ第11節、カシマスタジアムでジュビロ磐田と対戦した。前半は相手を圧倒し、カイキと上田のゴールで2点のリードを奪う。後半は反撃を許してしまい、1失点を喫したが、上田の追加点が決まり、3-1で勝利を飾った。
リーグ通算1,000試合目となったC大阪戦は、3-0で勝利。この結果、第10節終了時点でリーグ首位に浮上した。ただ、選手たちは気を緩めることなく、翌日からすぐに磐田戦へ向けた準備を進めた。
なお、磐田戦は「SHOWAエキサイトマッチ2022」として、さまざまなイベントが開催された。
先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、和泉、松村、カイキ、上田、優磨が入った。ベンチには、沖、ミンテ、広瀬、ピトゥカ、アラーノ、土居、染野が座る。
緊張感を感じる立ち上がりとなったが、アントラーズは徐々にボール支配率を高め、磐田を押し込んでいく。
5分には優磨がこの試合のファーストシュートを放ち、チームを勢いづけた。
アントラーズの攻勢は続く。16分には樋口のクロスにカイキがゴール前でヘディングシュート。相手GKの好セーブに阻まれ、惜しくもゴールにはならなかったが、得点への機運が高まった。
しかし、その後は、なかなかゴール前まで攻め込めず、試合はこう着状態に陥る。相手陣内で自分たちからアクションを起こすことができなくなっていった。
それでも、29分にセットプレーから試合を動かす。コーナーキックのキッカー、樋口が巻いて落ちるボールを蹴ると、カイキが高い打点で合わせた。ヘディングシュートは相手GKの手をかすめてゴールネットへ吸い込まれ、先制に成功した。

さらに勢いづいたアントラーズは、35分に追加点を奪う。中間スぺ―スで優磨が樋口からの縦パスを受けると、優磨は上田へスルーパスを送る。最終ラインの背後へ抜け出した上田は、相手GKとの1対1を冷静に制し、シュートをゴール左隅に決めてみせた。2-0とリードを広げる。
アントラーズはリスクを管理しながら、試合をコントロールする。決定機を多くつくったわけではなかったが、ボールの即時奪回と安定したボールポゼッションで試合を優位に進めた。
前半はこのまま危なげなく2-0で終え、ハーフタイムに突入した。
後半開始から磐田はファビアン ゴンザレス、大津を投入し、前への意識を強めてきた。前半にはなかった迫力で自陣深くまで攻め込まれ、何度かゴール前でのチャンスを磐田に許してしまう。ただ、守備陣が要所で見事な対人守備を見せ、ゴールを許さなかった。
前半よりも難しい試合展開を強いられたが、53分にカウンターからチャンスをつくる。優磨の絶妙なスルーパスでラインブレイクした上田が、ドリブルで相手のタイミングを外し、狙いすましたシュートを放つ。惜しくも枠を捉えることはできなかったが、このワンプレーで磐田の流れを断ち切った。
しかし、その後は、時間の経過とともに、流れが磐田へ傾いていく。自陣深くまで攻め込まれる場面も増えていき、嫌な時間帯が続いた。
すると、71分に試合が動く。磐田がコーナーキックをクイックリスタート。反応が遅れたところ、山本にフリーでクロスを入れられると、ファーサイドでファビアン ゴンザレスにヘディングシュートされ、ゴールネットを揺らされてしまった。2-1と1点差に迫られてしまう。
失点直後の72分、和泉と優磨をベンチに下げ、ピトゥカとアラーノをピッチへ送った。ただ、相手の勢いをなかなか止められず、苦しい時間帯が続く。
そんな中、個人技でワンチャンスをものにする。78分、カイキが巧みなコントロールで相手を交わし、上田へパスを送る。ボールを受けた上田は、対峙する相手選手をうまく抑えながら斜めにボールを持ち運び、体制を崩しながらも左足を振り抜いた。強烈なシュートはゴール左上に突き刺さり、アントラーズに大きな追加点をもたらした。
得点後の81分、松村との交代で土居を投入。さらに、87分には上田との交代で染野をピッチへ送った。
そして、このまま最後まで守りに入ることなく、積極果敢にゴールを狙い、3-1で試合終了を迎えた。
次は中3日で広島戦に臨む。また明日から休むことなく準備を行い、アウェイでの勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・カイキがリーグ戦2点目
・上田がリーグ戦6点目、7点目
・LIXIL賞は上田が受賞



・自陣ではシンプルなプレーを心掛けよう。
・残り45分、ここからもう一度ギアをあげて戦おう!
・前向きをつくれたらもっと積極的に背後を狙っていこう。
・チャレンジ精神を持って、バトルで負けないこと。
A.素晴らしい前半だったと思う。攻撃時のポジションチェンジやサイドチェンジ、縦の背後へのボールだったり、ボールを持っているとき、持っていないときのいろいろな狙いができていたと思う。選手に要求したのはアーリークロス、ミドルシュート、いろんなパターンを試合のなかで示すことだったが、それを表現できた。守備的な相手に対して、2点を取れたのはよかった。前半で2-0というスコアにするための内容をしっかりと表すことができたのではないかと思う。
Q.流動性を出しながらもバランスが保たれているように見えた。落とし込む監督の考えと選手の判断のバランスが噛み合ってきているように思うが、どう見ている?
A.就任当初から選手たちに伝えているが、変幻自在に予測ができない相手となることを目指してやっている。スペースの作り方や使い方について、必ずしも同じ人が同じところを使う必要はないし、誰かが作ったスペースに入っていけばいい。逆に守備になったときも、その対応を状況やタイミングに応じて選手ができていれば問題ない。選手がよく対応してくれた。
Q.3-1とリードした状況でアディショナルタイムを迎えた。それでも攻め切っているのが印象的だった。どんな状況でも攻め切ることを貫いている?
A.僕は選手たちの発想や意欲を制限したくないという考えを持っていて、まず2-0になったときに失点をしないことは伝えた。そのなかで3点目を取れる状況であれば、しっかりと取ってほしいとも伝えた。彼らがさらに目指すのであれば制限することはない。トライすることに対しては制限をかけていない。ただそのぶん、きちんと守備には帰ってきてほしいという要望は出している。
Q.前半の守備が素晴らしかった。セカンドボールを回収する上で、大事に考えていることは?
A.急激に今日明日でできることではない。当然、意識のところはあるが、まず試合の状況を読むことが必要で、そこから相手よりも早い判断でボールに対して反応すること。セカンドボールを回収したところで終わりではなくて、次の展開に向けてリラックスした状態でその後の展開ができるように、パスをすることが大事になってくる。それは日々の練習で培っていかないといけないと思っている。当然、もっと細かいところはあるが、大まかにはそんなところ。前半はうまく機能したところもあるが、逆に後半は怠って機能しなかったところがあるので、さらにチームを強化しないといけない。少しずつ進歩しているかなと思う。
Q.鈴木優磨選手がフリーマンとしていろんなところでポジション取りをしていた。それについて決められているものか、選手本人の判断なのか?
A.さきほどの答えにあったように、どこのポジションやスペースが空いていて、誰が使うかというところで、今回は相手が5枚いたなか、普通はセンターフォワードはセンターバックやゴールの近くになるが、構える相手に対して選手たちへ要求したことは流動的なポジションチェンジだった。そこにできたほんの一瞬のスキや穴に対して、誰でもいいから使うようにと話していた。彼が空けたスペースに対して、前半は他の選手が進入したり、そこでボールを受けることもできる。現代サッカーでは分析能力が発達していて、両チームとも、相手がどのようなことをやってくるかを予測できるようになった。僕は相手が予測できないチームにならないといけないと考えているので、相手が思っていることとは違うことをやってみるとか、そういうチームになってほしいという考えで指導をしている。
シーズンは間違いなくまだ始まったばかり。嫌なこともこれからたくさん起こると思うが、今はそれを乗り越えるだけの、チーム力、すべての基盤になる『戦う部分』をつくっていく段階だと感じている。こんなに多くの人にスタジアムに来てもらっているのに、ホームでのリーグ戦ここ2試合、勝てていないことが不甲斐ない。しっかり勝利にこだわってプレーする。
【関川 郁万】
このところ無失点が続いているが、個人的にはまだまだ成長しないといけない部分がある。(磐田には)ボランチに素晴らしいゲームメーカーがいるので、そこは抑えておきたい。セットプレーのキッカーとしても素晴らしいので、なるべくセットプレーを与えないように、圧倒した試合展開にしたい。
【樋口 雄太】
攻撃ではボールを大事にして繋いで、守備ではブロックを敷いて守ってくる印象がある。相手のゴールをこじ開けることは、難しくなってくると思う。そのなかで、セットプレーで得点を取るチャンスが必ずあるはずなので、しっかり狙っていきたい。サポーターの皆さんの力強い後押しに勝利で応えたい。
【三竿 健斗】
自分たちは今、ホームでリーグ戦2試合連続で勝てていない。相手は守備的なチームだと思うけれど、相手どうこうというよりは、自分たちのプレーに集中したい。縦に速くプレーすることも、時間帯によってはボールを持つ時間も大事になる。相手よりもアクションを多く起こして、先手、先手で攻めていく。
【上田 綺世】
堅い難しい試合になると思う。連勝することが大事になるので、勢いに乗りながらも、しっかり抑えるところは抑えてプレーしていきたい。徐々にチームとして成長できている実感もあるし、チームとしてやることも固まってきている。サポーターの皆さんとスタジアムで一緒に戦って、喜びを分かち合えることが、僕らにとってもやりがいになる。それを実現できるように頑張りたい。
失点してしまったことは課題になったが、そのあと綺世のゴールで追加点を取って勝てたことは大きな意味がある。現時点での順位はあまり意味がない。最後に最上位にいられるように、1試合1試合勝てるようにハードワークしていきたい。
【松村 優太】
前半は常本選手といい関係性で攻撃を仕掛けることができて、そこから先制点につながるコーナーキックのチャンスを獲得することができた。後半は厳しい時間が続いたので、もっとギアを上げていければよかった。90分間戦える選手になるために、もっと練習を積んでいきたい。
【上田 綺世】
(1点目は)優磨君が前を向いたタイミングで斜めに走っていこうと思っていた。そのイメージ通りにいき、お互いの特長も出せたゴールだった。(2点目は)ゲームの流れがよくないなか、それを払拭するというFWの仕事ができたと思う。
【常本 佳吾】
多くファン・サポーターの方々の前で勝利する姿を見せられて、とても気持ちが良かった。皆さんから後押しを受けているという実感があったし、皆さんの期待に応えることはモチベーションになる。また多くのファン・サポーターの方々に見に来てもらえるように、これからも勝ち続けたい。
【アルトゥール カイキ】
ゴールという形でチームの勝利に貢献できてうれしい。90分間止めどなく後押ししてくれるファン・サポーターの存在はモチベーションになるし、最後のところで力にもなる。2万6千人のファン・サポーターに感謝している。
【樋口 雄太】
リーグ戦はホームで2試合勝つことができていなかったので、まずはカシマスタジアムで勝ててよかった。後半は相手がすごく勢いを持って向かってきたなかで失点してしまったけれど、綺世が3点目を決めてくれて、すごく助かった。
【安西 幸輝】
立ち上がりの10分間のプレーが良かったから、結果的に良いゲームへとつながったと思う。後半に失点してしまってからはバタバタしてしまったが、3点目が決まったときに、相手もトーンダウンしたように感じた。綺世に感謝したい。
【ディエゴ ピトゥカ】
公式戦のピッチに戻ってくることができてうれしい。出場できない期間はスタンドから応援したり、何かしらの形でアントラーズの力になることを心がけていた。長い間、実戦から離れていたので、早く試合勘を戻して、またチームの力になれるように頑張っていきたい。