2022明治安田生命J1リーグ第8節、カシマスタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。前半は互角の試合展開だったが、後半は防戦一方となった。チーム一丸で粘り強く戦ったものの、試合終盤に立て続けに失点を許し、0-3で悔しい敗戦を喫した。
直近のアウェイ福岡戦は1-0と完封勝利を飾り、リーグ戦の連勝を5に伸ばした。チームは一層自信を深め、横浜FMとの上位対決へ準備を進めた。
横浜FM戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、関川、三竿、安西。中盤から前線は樋口、和泉、アラーノ、カイキ、上田、優磨が名を連ねた。ベンチには、沖、小田、ミンテ、土居、荒木、松村、染野が座る。
立ち上がりから両チームともに高いテンションで試合に入った。激しい球際の攻防が各所で繰り広げられ、目の離せないスリリングな展開となる。
横浜FMはピッチ幅を広く使おうと、積極的にサイドチェンジを狙ってきたが、アントラーズはボール保持者に自由を与えず、横浜FMの狙いを阻止する。良い守備から徐々に主導権を手繰り寄せていき、時間の経過とともに、効果的な攻撃を繰り出せるようになった。
25分には、優磨のクロスからカイキがクロスバーに当たるヘディングシュートを放つ。30分には、優磨が競り合ったこぼれ球から上田がシュート。得点には至らなかったが、スタジアムはゴールへの期待感に包まれる。
互いに攻守の切り替えが早く、緊張感のある展開が続く。その後、横浜FMの時間帯となり、自陣深くまで攻め込まれる場面もあったが、粘り強く守備を行い、失点を許さなかった。
我慢の時間帯を凌ぐと、41分にビッグチャンスをつくる。スンテのパントキックを上田がうまく相手との競り合いに勝って、ボールを収め、GKとの1対1の状況をつくる。浮いたボールをうまく抑えてシュートを枠内へ飛ばしたが、相手GK高丘の好セーブに阻まれ、得点を奪うことはできなかった。
目まぐるしく展開が変わるスリリングな前半はあっという間に終わり、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半も前半と変わらず緊迫した展開となった。開始直後から両チームがゴール前での決定機をつくるが、互いにほんのわずかなズレで得点までは至らない。どちらが得点してもおかしくない時間帯が続いた。
しかし、徐々に試合の流れは横浜FMへ傾いていく。セカンドボールを何度も拾われ、波状攻撃を受けた。63分には、カイキ、アラーノに代えて、土居と松村を投入。77分に和泉と優磨をベンチに下げ、ミンテと染野を投入するが、流れは大きく変わらなかった。
選手たちに疲労の色が見え、防戦一方の展開が続く。なかなか攻撃に転じることができない。ただ、それでも関川と三竿の両CBを中心にチーム一丸で我慢を続けた。
しかし82分、ついに失点を喫する。永戸が蹴ったコーナーキックからアンデルソン ロペスにヘディングシュートされ、ゴールネットを揺らされてしまった。だが失点後、アントラーズはリスクを冒してゴールを狙いに行く。85分には常本に代えて荒木を投入した。
しかし、勢いづく横浜FMの攻撃を止められない。89分、右サイドを崩されると、エウベルのクロスから西村にヘディングシュートを決められ、2失点目を喫してしまった。
さらに、後半アディショナルタイムにまた右サイドを崩されてしまう。エウベルの浮き球のパスからレオセアラに抜け出され、ゴール前にクロスを入れられる。懸命に戻った三竿がクリアを試みるも、ボールはゴール方向へ飛び、オウンゴールとなってしまった。
そして、このまま0-3で試合終了。リーグ戦の連勝は5でストップした。
ただ、すぐにまた中2日で試合が控えている。次は大会が変わって、YBCルヴァンカップのC大阪戦だ。すぐに気持ちを切り替え、チーム一丸で勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・特になし



・攻撃のときは積極的にトライし、チャンスを作ろう。
・後半立ち上がりから力を出し切って戦おう!
・後半、気持ちも動きもさらにアグレッシブにいこう。
・しっかりプレスすること。
A.横浜FMとのフィジカルコンディションの違いがあった。試合の60分までは自分たちもいいプレーをしていたし、自分たちがゴールを決めることができた可能性もあった。ただ、後半それ以降の時間帯は、自分たちが苦しい時間も長く、途中から入ってきた選手もパワーを持って仕掛けてきた。0-1になってからはアンラッキーな展開になったが、最終的には厳しい結果になった。ただ、ここで止まらず、前進していくようにしたい。
Q.後半に戦いを統一できなかったと感じている?
A.もちろん60分以降の戦い方に厳しい印象を持っていると思うが、一番強く残っているのはラスト10分ではないかと思う。そのなかで修正したり、3バックにしたりもしたが、ただ僕が思っている形にしていくには時間がかかるものだし、まだ落とし込みには時間が必要かなと思う。ラスト30分というよりもラスト10分が皆さんの印象に残っているのではと思う。
Q.3失点をどう受け止めている?
A.実際に0-3でも0-1でも勝ち点を1ポイントも取れなかったことは同じ事実。その意味では、そこまで1-0でリードできる展開があったなか、それができなかったことがこの結果になった要因だったと思う。これをやめずに続けていくことが大事になる。
Q.今日の結果を踏まえて、どんなことを次につなげていく?
A.勝ち負けに関係なく、自分たちの課題があるなかで、3バックは落とし込みたいことのひとつだと思っている。また、もっと試合をコントロールする時間帯であったり、ゲームを読む力を培っていかないといけない。ひとつ覚えているシーンが、GKに対して自分たちの選手が2人同時にボールを取れない状況で全力で突っ込むところがあったが、そこは試合を読む力が必要になる。いくつか課題はまだあるが、一つひとつを向上させていくことが大事になる。
横浜FMはここ数年、上位争いをしているし、質の高いチームなので、タフな試合になることが予想される。ただ、自分たちも良い準備をしてきたし、このところは内容と結果がついてきている。自信を持って試合に入れると思う。非常に面白い試合になるはず。
【鈴木 優磨】
横浜FMはフレッシュなチーム。連戦の中で、多少の疲れはあるけれど、自分たちもフレッシュさを大事にして、相手の背後を狙っていきたい。シント=トロイデンVV在籍時にケヴィン マスカット監督のもとでプレーしたので、相手の考えていることは、だいたい分かると思う。ゴールよりも勝ちを目指して戦う。
【上田 綺世】
タフな試合になると思うし、簡単な試合にはならない。横浜FMは高い強度でプレーしてくるチームなので、そこで負けないようにしたい。いま連勝できているのは、ファン・サポーターの皆さんの後押しによる部分が大きい。この勢いを維持しながらも、丁寧に、細部にこだわって戦いたい。
【常本 佳吾】
逆転勝利を含めた成功体験を増やしているので、勢いがある。失点しても跳ね返せるし、前節は無失点で勝利できたので自信を持って戦える。横浜FMには前線に速い選手が多いので、90分を通して良い準備を続ける必要がある。何本ドリブルを仕掛けられたとしても、突破は1度もさせてはいけない。最後まで集中を切らすことなく、戦っていきたい。
前半に点が取れなかったことで、チームとして後半に疲れが出たと思う。ただ、点差ほど悲観していない。こういう試合はシーズン中必ずある。優勝するチームは負けたら次の試合で必ず負けないのが絶対条件。次の試合に向けて良い準備をしていきたい。
【松村 優太】
オープンな展開になった中で先に失点して敗れてしまい、悔いの残る試合となった。自分が出場してから3失点してしまったことに責任を感じている。途中出場でチャンスを確実に決めていけるような選手にならなければいけないと思った。
【染野 唯月】
監督から「どんどんプレスにいくように」と指示を受けて試合に入った。途中から出場して試合状況を変えられない、点を取れないということではいけない。しっかり結果を出して、チームを勝たせられる選手にならなければいけないと感じた。
【キム ミンテ】
自分が交代出場する時間までみんなが頑張って戦ってくれていたのに、そのあとに失点を重ねて負けてしまったことを申し訳なく思う。どんなチームでもずっと勝ち続けることは難しいので、次の試合でいかにして勝利をつかめるかが大事になる。
【常本 佳吾】
アントラーズらしさを前半から体現できなかった。横浜FMは後半からさらにギアを上げてきたので、それをはね返す力をつけなければいけないと感じた。毎試合、良い結果を出し続けられるように、自分自身もっと成長しなければいけない。
【三竿 健斗】
ホームで0-3という結果になってしまい、試合を観戦してくれた多くのファン・サポーターの皆さんに申し訳ない。何度かあった決定的なチャンスを決めきるか、決めきれないかの差が結果に出たと思う。今日の敗戦から出た課題を次に活かしていきたい。
【安西 幸輝】
前半に何度かあったチャンスを決めきれていれば、また違った試合展開になったと思う。後半は自分たちのプレスがうまくいかずに後手を踏んでしまっていたなかで、1失点してしまったことで崩れてしまった印象がある。残念な結果となった。
【土居 聖真】
前半に1点を取ることができなかったところは、今日の試合の課題だと思う。優勝するためには連敗をしてはいけない。反省するところをみんなで見つめ直し、自分はキャプテンとしてこの敗戦を引きずらないようにチームに働きかけていきたい。
【アルトゥール カイキ】
結果としては負けてしまったが、収穫と課題のある試合だった。収穫となったところは伸ばしていき、課題となったところは修正していきたい。(今シーズン初ゴールを)皆さんも心待ちにしていると思うし、自分自身も決めたい思いがある。次へ向けてまた頑張りたい。