▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグの開幕戦、アウェイのパナソニック スタジアム 吹田に乗り込み、ガンバ大阪と対戦した。上田が先制点を決めた後、同点に追いつかれるも、優磨が勝ち越し点を奪取。その後、G大阪が退場者を1人出すと、上田がこの日2ゴール目となる追加点を決めて、アントラーズが3-1と勝利を飾った。
プレシーズンマッチの水戸戦は、0-1という悔しい結果に終わった。ただ、試合後に岩政大樹コーチが「勝利できなかったということがプロの選手としてはすべてだが、個人的には開幕前にさまざまな情報を得ることができた。有意義な時間だった」と語ったとおり、多くの収穫を得ることのできた一戦となった。そして、水戸戦の翌日に1日のオフを挟み、火曜日からチーム一丸で最終調整を進めていった。
開幕戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインが常本、関川、ミンテ、安西、ボランチが樋口とピトゥカ、サイドハーフは土居と荒木、2トップは優磨と上田がコンビを組んだ。ベンチには、沖、広瀬、三竿、和泉、仲間、エヴェラウド、染野が座る。
雨が降りしきり、凍えるような寒さの中でのキックオフとなったが、立ち上がりから両チームともに熱く激しい球際の勝負が繰り広げられ、ゴール前での決定機が連続する白熱した展開となった。
そんな一進一退の攻防が続くなか、試合を動かしたのはアントラーズだった。20分、ピトゥカのスルーパスに反応した上田が最終ラインの背後へ抜け出し、ペナルティエリア内から右足を振り抜く。上田の強烈なシュートは左のサイドネットに突き刺さり、アントラーズが幸先よく先制に成功した。
しかし、26分に一瞬の隙を突かれてしまう。宇佐美が蹴ったコーナーキックを安西がヘディングでクリアするも、これが不十分に。こぼれ球に反応した小野瀬にボレーシュートを決められ、1-1と同点に追いつかれてしまった。
ただ、失点後もアントラーズは下を向くことなく、アグレッシブにプレーを続ける。すると、その前向きな姿勢が結果に繋がる。30分、相手陣内の高い位置でプレスをかけると、土居がボールをカット。こぼれ球に反応した優磨が、左足ダイレクトでゴール左隅へ流し込んだ。優磨の復帰後初ゴールで、勝ち越しに成功する。
その後も、アントラーズは勢いを落とすことなく、G大阪を攻め立てる。37分には土居のシュートがポストに当たる際どいシーンも生まれた。
すると、38分に試合が大きく動いた。優磨とパトリックが激しく球際で争うと、パトリックの肘が優磨に入る。これでパトリックにレッドカードが提示され、アントラーズは残り時間を1人多い状態で戦うことになった。
その後、アントラーズは試合の主導権を完全に掌握し、43分に土居、44分にはピトゥカが決定的なシュートを放つ。ただ、追加点を奪うまでには至らず、このまま2-1でハーフタイムに突入した。
後半開始から関川に代わって三竿がピッチに投入された。なお、関川は脳振盪の疑いによる途中交代となった。
後半もアントラーズは前半の良い流れのまま、相手陣内でのプレーを続けた。しかし、ペナルティエリア内に進入し、何度も決定的なシュートを放つが、なかなか追加点を奪うことができない。
ただ、その後もアントラーズは攻撃の手を緩めることなく、波状攻撃を仕掛けた。ホームサポーターをも凌駕するアントラーズファミリーの手拍子と太鼓のリズムが、選手たちに前へ出る勇気を与えた。
すると、66分に再び試合が動く。中盤でフリーになったピトゥカからのパスを荒木がハーフスペースで受ける。見事なコントロールでボールを収めると、体を開いた上田の足元へパス。上田はワントラップから素早く右足でシュートし、ゴールネットを揺らしてみせた。待望の追加点が生まれ、3-1とリードを2点差に広げる。
得点後もアントラーズは攻撃的な姿勢を崩さない。迫力のある攻撃で何度もゴール前まで迫った。攻守の切り替えも非常に早く、前線からのプレスの強度も全く落ちなかった。
82分には土居、上田、優磨をベンチに下げ、仲間、エヴェラウド、染野をピッチへ送る。試合の流れは選手交代後も変わらず、86分には染野が強烈なシュートを放ち、ゴールを脅かした。
後半アディショナルタイムには、荒木に代えて和泉、常本に代えて広瀬を投入。最後まで守りに入ることなく、攻撃的な姿勢を貫き、G大阪を圧倒した。そして、このまま3-1で試合終了を迎え、2016年以来の開幕戦勝利を掴み取った。
次は、2/23(水・祝)に予定されていたYBCルヴァンカップ GS第1節 大分戦が新型コロナウイルス感染症の影響で延期となったため、中6日で2/26(土)リーグ第2節の川崎F戦に臨む。チーム一丸で最善の準備を尽くし、ホーム開幕戦で昨季王者を迎え撃つ。
【この試合のトピックス】
・上田が2ゴール
・優磨が復帰後初ゴール
・2016年以来の開幕戦勝利



・リスクマネジメントをしながら、バランスよくプレスをかけよう。
・絶対に気をゆるめず、3点目、4点目を狙いにいこう!
・顔を上げていこう。集中を切らさず、後半はパワーを出していこう。
Q.後半、フォーメーションを変えた意図は?
A.相手が一人少ない状況でそのままのフォーメーションでも良かったが、すぐに相手に致命傷を負わせたいと思い、荒木と優磨のポジションを変えた。相手の中盤が3枚になることによって、スライドが間に合わなくなる。そこで、荒木のライン間でのプレーが光るだろうと思っていた。そこに優磨がサイドから入っていけば相手に怖さを与えることができると思い、すぐに変更した。そこは非常に上手くいった部分だと思っている。
Q.3点目はその狙い通りの形だった?
A.狙い通りだった。自分たちの中でゴールへの絵が見えた。時間をかけずに早く決めきるということができたことが良かった。荒木が期待に応えてくれたと思っている。G大阪のフォーメーションが変わったことによって、荒木が決定的な場面を作り出せそうだと感じた。
Q.試合前と試合後の心境は?
A.自分の想像を越えるプレッシャーがあった。この1週間、開幕戦へ向けて恐れを抱くこともあった。指揮をするにあたってかなり責任がのしかかってきたし、短期間の指揮という部分の難しさもあった。
試合後は、嬉しさ、安堵があった。今日はよく眠れる。
選手たちが僕みたいな新米コーチのために「勝利を」という気持ちを持ってくれていると感じた。非常に感謝している。
全員が共通認識をもってプレーできれば勝てると思う。個人的にはスタートダッシュは大事だと考えている。平均年齢が若いチームなので、どんな形でも開幕戦で勝利すれば、勢いに乗っていける。内容はもちろん大事だが、泥臭くても必ず勝ち点を獲れるような戦いをしていきたい。
【クォン スンテ】
G大阪は、伝統のある良いチーム。今回も好試合になると思う。GKとして無失点に抑えれば、必ず勝利できると考えている。次も無失点に抑えて勝利に貢献したい。
【常本 佳吾】
今年はコンディションも良好。Jリーグの戦い方が少しずつ分かってきたし、その分、モチベーションも高くなっている。チームが勝つことに集中して戦いたい。開幕戦に勝利して良いスタートを切る。新しいアントラーズを見せていく。
ここ最近、開幕戦を勝つことができていない状況の中、今日はチーム一丸となって戦い、3-1で勝つことができて良かった。自分たちがキャンプから取り組んできたことが形になった。今日の勝利は自信へと変えていくきっかけとなった。この勢いを大切にしながらも、もう一度良い準備をして、次の試合に臨んでいく。
【鈴木 優磨】
開幕戦へ向けて、正直不安の方が大きかった。トレーニングでは、上手くいかないところもあり、不安があった。その不安があったため、危機感を持ち、試合の入りからアグレッシブにプレーすることができた。それが今日の勝利の要因だと思っている。(2点目のシーンは)聖真君が良いタイミングでスイッチを入れてくれた。僕は流し込むだけだった。