2022明治安田生命J1リーグ第2節、カシマスタジアムで川崎フロンターレと対戦した。開始直後にミスから先制点を許すと、セットプレーから追加点を奪われ、前半のうちに2点のビハインドを負う。後半は試合の流れを取り戻したが、ゴールが遠く、このまま0-2で敗戦を喫した。
先週のリーグ開幕戦では上田綺世が2ゴール、鈴木優磨が復帰後初ゴールを決めて、G大阪を3-1で下した。実に6年ぶりとなる開幕戦での勝利。今後の自信につながる大きな1勝だった。
2/23(水・祝)に予定されていたYBCルヴァンカップ GS第1節 大分戦は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。川崎F戦まで中6日の準備期間で、選手全員が士気を高め、チーム一丸でトレーニングを行った。
川崎F戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインが常本、ミンテ、関川、安西、ボランチが樋口とピトゥカ、サイドハーフは土居と荒木、2トップは優磨と上田がコンビを組んだ。ベンチには、沖、広瀬、三竿、和泉、中村、エヴェラウド、染野が座る。
なお、この大一番には2万7234人の観客が駆けつけた。試合前から特別な試合が始まるという空気感がスタジアムに漂った。
開始直後にいきなり試合が動く。2分、自陣深い位置でのビルドアップで関川がパスカットされ、知念にボールを奪われた。そのまま知念にシュートを打たれ、スンテが反応したがわずかに届かず、ゴール左隅に決められてしまった。0-1。キックオフからわずか2分で失点を喫してしまう。
試合を落ち着かせたいアントラーズだったが、なかなか流れを取り戻せず、川崎Fの攻撃を受けてしまう。7分には、先制点の知念に再びペナルティエリア内から決定的なシュートを許す。これはスンテのビッグセーブでなんとか凌いだが、嫌な流れを断つことができなかった。



すると、17分に再び試合が動く。脇坂が蹴ったコーナーキックを山村に先に触られると、ファーサイドでフリーになった佐々木にシュートされ、ゴールネットを揺らされた。早い時間帯で2点のビハインドを負ってしまう。
2点差となった後も、アントラーズは主導権を奪うことができない。川崎Fの守備ラインを突破できず、中央への縦パスはことごとくカットされた。
それでも、35分を過ぎたあたりから、サポーターからの力強い後押しを受けて、ようやく相手陣内でプレーできるようになった。しかし、なかなかファイナルサードに進入できず、チャンスらしいチャンスをつくれなかった。
前半終盤は川崎Fに押し込まれ、脇坂に決定的なシュートを放たれる。またしてもスンテの好セーブで失点を免れたが、非常に苦しい試合展開が続いた。そして、反撃のきっかけを掴めないまま、0-2でハーフタイムを迎えた。
後半開始から関川と土居をベンチに下げ、三竿と中村を投入。中盤の形をダイヤモンドに変更した。
すると、試合の流れはアントラーズに傾き、51分に決定機が訪れる。中村の浮き球パスからゴール前の混戦が生まれると、こぼれ球を拾った樋口がペナルティエリア内で左足を振り抜く。しかし、樋口のシュートは惜しくもクロスバーに当たり、ゴールとはならなかった。

ただ、川崎Fがすぐに戦術を修正してきたことで、攻撃の勢いが落ちてしまう。66分に常本と上田に代えて、広瀬とエヴェラウドを投入。77分に荒木に代えて染野をピッチへ送ったが、試合の流れは大きく変わらなかった。
その後、後半アディショナルタイムに入ってから猛攻を仕掛けたアントラーズだったが、最後までゴールを奪うことができず、0-2という結果に終わった。
次はYBCルヴァンカップのC大阪戦に臨む。大会は違えど、ホームで公式戦2連敗は許されない。この筆舌し難い悔しさをバネにして、必ず勝利を掴み取る。
【この試合のトピックス】
・中村がJ1初出場



・奪った次のプレーを正確に。
・慌てず冷静に戦い、自分たちのペースを取り戻そう!
・相手のロングボールにしっかり対応。
・フリ―のチャンス、シュートを決め切り3点目を取りに行く!
Q.失点後、選手たちに対してどのような対応をした?また、後半のように戦うことができなかった前半を振り返って。
A.なぜ、前半があのような形になってしまったのかということに対して、今頭を巡らせている。まだ時間が必要になってくる。フットボールは、最終的に選手たちの準備、そして、判断の早さ。ボールを受ける前の準備をしなかったり、相手がプレスをかけてくることを想定して呼びこまなければ、ハマってしまう。前半はそれができなかった。そこは、トレーニングに問題があったのか、私の声がけに問題があったのか、そこを分析しながら今後に活かしていきたい。
あとは、選手たちの目線が、近くの味方から探していることも気になった。そのことに対して、私がどのようにアプローチしていかなければいけないのかを考えているところ。相手が出てきたところの背後を狙っていたが、それができなかった。川崎Fのプレッシャーはそれほど速いものではなかったが、選手たちには速く見えたのだと思う。そこを前半のうちにもう少し修正していきたかった。
郁万を起用する選択をしたのは私。最後まで迷ったが、彼にこの試合を経験させたいという思いが勝り、試合に出場させた。この経験をどう活かしていくかが、彼の今後に繋がっていく。そこは郁万が乗り越えるべきところだと思っている。
Q.川崎F相手に2015シーズンから勝つことができていない。川崎Fと力の差を感じた部分はあった?
A.選手たちは、近年勝つことができていないことについて重く受け止めている。特に昨シーズンの敗戦が非常に残っており、その負けを払拭したいという気持ちがあった。全員がファン・サポーターの皆さんと同じ気持ちで試合に臨んだ。ただ、その気持ちを試合の中でいい方向へ向けてあげることができなかった。そこは申し訳なく思っている。
川崎Fは、昨シーズンのチャンピオンチームだし、多くのタレントを抱えていて非常に強いチームだと思う。今日はそれぞれの長所を出し合うゲームとなった。より相手の良さを出させることなく、自分たちの良さが出るような展開に次回以降していかなければいけない。
Q.後半に中村選手が入ったことでペースを取り戻した。ハーフタイムにはどのような指示をした?
A.「よく0-2で戻ってきた」という話をした。0-2で戻ってきたことで、まだ今日の勝ち目があるという話をした。前半の途中からシステムの変更と狙いの確認、選手たちが迷わず攻撃と守備ができるようにするための指示を出した。多くは指示していない。十分、選手たちが迷わずプレーできると踏んだ。細かいことをいえば、セカンドボールを拾いやすくなるとか、川崎Fとの噛み合いがどうなるかという部分は伝えたが、選手たちにはそれくらいしか話していない。
川崎Fは、守備の強度やスライドのはやさ、試合終盤の力強さが特長だと思う。勝つためには、粘り強く、さらに強度を上げて戦っていくことが必要になる。タイトルを獲るためには、絶対に倒さなければいけない相手。ここまでやってきたことを前面に出して、真っ向勝負していきたい。
【樋口 雄太】
川崎Fは、一人ひとりの技術やトランジション、リスク管理、全てにおいて高いレベルでこなしているチームという印象がある。ただ、自分たちは良い状況の中でホーム開幕戦を迎えることができる。この状況は自分たちにとってプラスになる。勝利へ向けて、ファン・サポーターとともに戦っていきたい。
【荒木 遼太郎】
ホーム開幕戦の相手が川崎Fということで、自分たちはやるべきことをやって、いい準備をしてきた。川崎Fには最近勝つことができていないので、「勝利する」という強い気持ちをみんなが持っている。絶対に勝ちたいし、ゴールを決めたい。
【常本 佳吾】
開幕戦に勝利して、ここまで最高の準備ができている。今シーズンのアントラーズの色を出して、全員で勝利を掴み取りたい。川崎Fの前線には、能力の高い選手たちが揃っているので、DFとしては必ず無失点に抑えるという部分にこだわってプレーしていく。皆さんに勝利を届けられるよう、全力でプレーしていく。
見ての通り、試合の入り方が良くなかった。そのなかで出ている11人が話すことで改善できたと思う。起きた現象を引きずらずにその場で解決するのは、苦しいときも大事になってくる。入りが悪かったこともそうだが、選手一人ひとりの距離感が悪かった。チームとして前半は一体感がなかったように感じた。少し受け身になっている感じもあった。G大阪戦のような立ち上がりの入りができれば良かったが、今日はなかなかできなかった。球際の部分でも戦えていなかった。反省点が残る試合となった。
【中村 亮太朗】
初めてのJ1の舞台でのプレーだったので、最初から良い緊張感を持って入ることができた。必ず逆転するという気持ちを持ちながら、勝利することだけを考えてピッチに入った。負けている状態だったので、後半に押し込む時間が長くなると分かっていた。そのなかで得点を取れないのが今のチームの現状。ただ、後半に押し込んだ展開ができたのは前向きに捉えていいと思う。逆転できるようにトレーニングから意識してやっていかないといけない。