▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
YBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦、カシマスタジアムで清水エスパルスと対戦した。先制点を許したものの前半のうちにアラーノのゴールで同点に追いつくと、後半にエヴェラウドが逆転ゴールを決め、第2戦は2-1で勝利。この結果、2連勝でアントラーズのプライムステージ進出が決定した。
第1戦は林のプロ初ゴールで1-0と勝利した。ただ、相馬監督は「1点差ということで、まだまだ相手にもチャンスがある状況」とチームを引き締め、第2戦に向けて「守りに入ることだけはないように、攻めの姿勢をホームでも見せていきたい」と語っていた。
先発はGKがスンテ、最終ラインは右から常本、林、犬飼、永戸、ボランチはピトゥカとレオのコンビ、前線はアラーノ、白崎、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには、早川、杉岡、三竿、遠藤、松村、小泉、染野が座った。
なお、U-24日本代表に招集された沖、町田、上田はこの試合を欠場している。
立ち上がりから清水はシステムの嚙み合わせを利用して、ピッチ幅を広く使った攻撃を仕掛けてきた。アントラーズは相手の狙い通りの形に持ち込まれ、苦戦を強いられる。攻撃面でも、清水の守備ブロックの中になかなかパスを打ちこめず、効果的なボールの動かし方ができなかった。序盤は清水がやや押し気味に試合を進める。
すると21分に試合が動いた。ディサロのスルーパスからチアゴ サンタナに最終ラインの背後へ抜け出されると、チアゴ サンタナにペナルティエリア内からシュートを放たれ、ゴールネットを揺らされてしまった。清水に先制点を奪われ、2戦合計スコアで1-1の同点に追いつかれてしまう。
失点後も清水に主導権を握られる展開が続いた。ただ、33分に清水にアクシデントが起こる。クロスをクリアする際に、鈴木と中村が味方同士で激しく接触し、両者ともに交代を余儀なくされてしまった。
この選手交代から試合の流れが少しずつ変わった。アントラーズは最終ラインの背後を狙う意識を強め、ロングパスを織り交ぜた攻撃を仕掛けていく。ゴールへの積極性が増したことで、試合を五分五分の展開に戻した。
すると45分に得点が生まれる。相手のロングボールを永戸が前線に跳ね返すと、エヴェラウドが相手DFに競り勝ってボールを落とす。これに反応したアラーノが浮き球でゴールへ流し込み、アントラーズが1-1の同点に追いついた。
そして、このままのスコアでハーフタイムに突入する。
後半立ち上がりは、清水に立ち位置で優位をつくられ、苦戦を強いられたが、サイドからのクロスやセットプレーでエヴェラウドの高さを活かし、何度か決定機をつくる。時間の経過とともに、アントラーズが能動的にボールを動かせるようになり、球際で相手を上回る場面も増えていった。徐々に試合の主導権を手繰り寄せていく。
すると71分に相手の隙を突いて得点を奪う。常本のスローインからピトゥカが相手陣内の深い位置まで進入してクロスを送ると、ファーサイドでエヴェラウドが合わせてゴールへ押し込んだ。3月27日のYBCルヴァンカップ グループステージ第2節 福岡戦以来となるエヴェラウドのゴールで2-1とする。
得点後の73分、アラーノ、白崎に代えて遠藤、松村を投入した。守備がバタつく場面もあったが、失点することなく時計の針を進める。86分には土居とレオをベンチに下げ、杉岡と三竿をピッチへ送った。この交代で3バックに変更したが、重心を下げることなく、前線からアグレッシブなプレスを続けた。そして、90分には常本に代えて小泉を投入した。
その後は最後まで清水に決定機を許すことなく、2-1で試合をクローズさせた。この結果、2連勝でプライムステージ進出が決定した。
次の第101回 天皇杯2回戦までは中9日と少し時間が空く。まずは15連戦で溜まった心身の疲労を回復させ、次なる戦いへ向けてまたチーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・アラーノが今季初ゴール
・エヴェラウドが今大会3ゴール目
・エヴェラウドがLIXIL賞を受賞



・相手の背後を勇気をもって狙おう。
・もう1点奪い、勝ちにいこう!
・ボールをしっかりつないでいこう。
・全員で戦い抜こう!
試合前に何度も前に重心をかけて点を取りにいく、勝ちにいくと話していたが、そういった立ち上がりができなかった。そこは僕の選手の送り出し方を反省しなければいけない。少しボールを大事にしすぎてミスを怖がり、相手の狙っていたプレッシャーにハマってしまう展開となり、そこから先に失点してしまった。一番望まない形でのスタートとなったが、途中からシンプルに背後を狙って試合を進めることができた。
点を取るには、ボールが相手陣内にないと入らないし、人が入っていかないと点は取れないと選手には話していた。清水も立ち上がりにパワーをかけているなか、相手のパワーが落ちたことも含めてひっくり返すことができたと思っている。今後に向けて素晴らしいものになった。
ようやく15連戦が終わった。しっかりリフレッシュをして次の天皇杯に向けて準備をしたい。
Q.エヴェラウド選手の評価と今後への期待は?
A.人にない、彼にしかないものがある。彼の活かし方を周りの選手がだいぶ理解できている。それ頼みではいけないが、仲間のストロングポイントを活かす、弱みをカバーするのはチームとしての基本。彼が点を取るところまで含めて、期待に応えてくれた。
Q.タイトル獲得へ向けて。
A.トーナメントとなるので1試合1試合、そしてワンプレーワンプレーを、しっかり集中してやらないといけない。すべてが終わったとき、われわれが勝利をつかめるようにやっていきたい。
相手も第1戦を経ていろいろと変えてくる部分もあると思う。第1戦での自分たちの反省点も改善していかなければいけない。勝たないと次がないという気持ちを強く持って戦い、勝ちたいと思っている。
【土居 聖真】
第1戦を終えて1-0。この1点差はあってないようなもの。0-0の気持ちで戦わなければいけない。2試合合計で決まる試合ではあるが、一発勝負だと思って戦っていく。個人的には、いつもと変わらずチームのバランスを見ながらプレーしていく。苦しい時間もあると思うが、全員で声をかけ合って90分で勝つという姿勢を見せていく。
【犬飼 智也】
外国人選手がボールを収めて、攻撃がスタートしていた。そこの部分でプレスをかけて自由にさせなければ、自分たちのペースをつかめると思う。厳しくタイトにいきたい。普段やっている攻撃的な姿勢を貫くことが勝利を掴む一番の方法だと思う。
ビハインドの状況のなかで、重要なアシストをすることができた。前半が終わる前に同点に追いつくことができたのは良かった。ハーフタイムにみんなで集中力を高めていこうというなか、それをピッチで表現することができ、後半は試合を支配して個人的にも得点できた。個人的に結果を出して貢献したというよりは、チームとして次のステージに勝ち進んだということが嬉しい。第1戦と第2戦で違うメンバーが出て、しっかりと結果につなげることができたのはわれわれのグループの素晴らしさが表れている。どの大会でもアントラーズは常にタイトルを目指さないといけない。全員で次のステージに勝ち進んだことは評価できる。
【ファン アラーノ】
前半に試合が中断していたタイミングで監督から呼ばれ、エヴェラウドの近くでプレーしてほしいという要望があった。カツのクリアがエヴェラウドのところに入ったとき、彼なら競り勝つだろうという確信があった。あとは冷静にループを狙うだけだった。継続して試合に出ることができていなかったので、ゴールを取ってプレーオフステージ突破につながったのは良かった。ファン・サポーターの皆さんとカシマスタジアムで再会できたのはうれしいし、心強い。この場を借りてありがとうと伝えたい。