▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
YBCルヴァンカップ グループステージ第4節、駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖と対戦した。先制点を許したアントラーズだったが、杉岡の加入後初ゴールで同点に追いつくと、前半終了間際に広瀬のシュートが相手のオウンゴールを誘い、勝ち越しに成功する。しかし、後半に同点ゴールを許し、2-2の引き分けに終わった。
直近のリーグ神戸戦は先制点を奪われた後、守りの堅い神戸相手に上田が骨折しながらも同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。相馬監督は引き分けという結果に悔しさを滲ませながらも、「選手たちがたくさんのチャレンジをして、前向きなプレーを出してくれた。(自分の力を)出しきる戦いをしてくれたことに感謝したい」と前向きに語り、選手たちの姿勢を讃えていた。
試合翌日にオフを取ったチームは月曜日から鳥栖戦への準備を進めた。プレーオフステージ進出に向けて、選手全員が士気を高めてトレーニングを行った。
先発はGKがスンテ、最終ラインは右から広瀬、林、関川、杉岡、中盤は永木、舩橋、小泉、サイドハーフは右が土居、左が松村、1トップは染野が務めた。ベンチには早川、町田、常本、荒木、三竿、ピトゥカ、須藤が名を連ねた。なお、ピトゥカは公式戦初のベンチ入りとなった。
雨が降りしきるなかで始まった試合は、立ち上がりから両チームともにコンパクトな陣形を保ち、組織的なプレスをかける展開となる。球際の攻防が非常に激しく、中盤での主導権争いは白熱した。
互いに一歩も譲らない中で迎えた14分、試合が動く。ペナルティエリア内に高いボールを入れられると、関川を背負ったドゥンガにポストプレーで落とされる。このボールに関川が寄せるも、オフォエドゥに股を抜かれ、右足を振り抜かれた。オフォエドゥのシュートはゴールの隅に決まり、鳥栖に先制点を奪われた。
リードを許したものの、失点後も選手たちは慌てることなくプレーする。すると、アントラーズにチャンスが訪れた。27分、広瀬のミドルシュートが相手のハンドを誘い、ペナルティエリア手前の絶好の位置でFKを獲得する。しかし、永木がこれを直接狙うも、シュートは相手GKの好セーブに阻まれ、こぼれ球を詰めた土居のシュートも相手選手にブロックされた。
それでも、このプレーで得たコーナーキックから得点が生まれる。29分、キッカーの永木がニアにクロスを入れると、これに杉岡が飛び込み、頭で合わせる。ヘディングシュートはゴールネットに突き刺さり、同点に追いついた。
得点後もアントラーズは最終ラインを高く設定してコンパクトな陣形を保ち、幅広いエリアで強度の高いプレスをかけ続けた。アグレッシブな守備が機能し、ほとんど鳥栖にチャンスをつくらせない。
すると、前半アディショナルタイムに勝ち越し点が生まれた。相手のパスミスを拾った関川がダイレクトで土居へ縦パスを送ったところから攻撃がスタートする。土居は左サイドへ展開し、杉岡がクロスを入れる。杉岡のクロスは相手選手にクリアされたが、ボールは再び杉岡のもとへ転がった。もう一度、杉岡がクロスを入れると、ファーサイドで広瀬が頭で合わせ、ヘディングシュートは相手GK守田に弾かれてから相良に当たり、ゴールへ吸い込まれた。
勝ち越しに成功したアントラーズはこのまま2-1で前半を終え、ハーフタイムに突入した。
後半開始からアントラーズは土居に代えて荒木を投入する。荒木は左サイドに入り、松村は右サイドへポジションを移した。戦い方は前半と変わらず、コンパクトな陣形を保ち、球際の激しい勝負を戦い続けた。
64分には染野との交代でピトゥカを投入。2列目の並びは右に小泉、トップ下にピトゥカ、左に荒木、トップには松村という配置になった。
すると、加入後初出場となったピトゥカが70分にチャンスをつくる。ペナルティエリア手前でパスを受けると、やわらかいタッチで浮き球のパスを送った。しかし、これは松村との呼吸が合わず、パスは通らなかった。
こう着状態が続いた73分、再び試合が動いた。右サイドのスローインからドゥンガにヘディングで落とされると、ボールは福井に渡る。その福井にペナルティエリア左の深い位置までドリブルで進入されると、低いクロスを入れられ、走り込んできた湯澤にゴールを決められてしまった。一瞬の隙を突かれ、2-2の同点に追いつかれてしまう。
失点後の81分、アントラーズは舩橋に代えて三竿、松村に代えて須藤をピッチへ送る。三竿はボランチ、須藤は左サイドに入り、荒木がポジションを中央に移した。そして、85分には永木との交代で常本を投入する。常本は右のサイドハーフに入り、小泉をボランチへ移動した。
試合終盤はアントラーズが鳥栖陣内でプレーを続ける。しかし、再三ペナルティエリア内へクロスを入れ、ゴール前で混戦をつくるも得点を奪うことができない。ただそれでも、後半アディショナルタイムに訪れたピンチはスンテの好セーブで凌ぎ、失点だけは許さなかった。
そして、このまま2-2のスコアで試合終了を迎え、グループステージ突破は次節以降に持ち越しとなった。
次はルヴァンカップからリーグ戦に戻り、横浜FCとのアウェイゲームに臨む。中2日と準備期間は限られているが、求められるのは勝ち点3のみ。チーム一丸で勝利のための準備を進める。
【この試合のトピックス】
・杉岡が加入後初ゴール
・ピトゥカが加入後初出場



・間延びしないようにしよう。
・球際を厳しくやろう。
・球際で負けないように。
・もっと声を出していこう。
ともに戦い、勝利して鹿嶋に帰りたかった。ただ、選手たちは最後まで勝利のために死力を尽くして戦ってくれた。皆さんのサポートのおかげで最後まで戦うことができた。立ち上がりに鳥栖のパワーを受けてしまい、先制点を取られてしまった。ただ、セットプレーで追いつき、落ち着きを取り戻して自分たちの時間を作り、リードして前半を折り返すことができた。後半の終盤は鳥栖のハードワークを前面に出されたプレーを受けてしまった。もう少しベンチワークで選手たちを助けてあげることができればよかった。3点目のチャンスもあったので、その追加点を奪うという部分も今後必要になってくる。
Q.染野選手の状態について
A.そんなに深刻なものではない。ただ、この連戦の中での使い方は考えていかなければいけないと感じている。
Q.デビュー戦となったピトゥカ選手の評価は?
A.ピトゥカの頭上をボールが行き交う展開となってしまった。彼の良さを出し切れなかったと思う。チームに合流して、まだ多くの時間、チームメートとともにプレーできていない。その部分は、今後プレーしていく中で良くなっていくもの。その部分も含めて、次に期待していきたい。
Q.小泉選手をトップ下のポジションに配置した狙いは?
A.鳥栖のハードワーク、ポゼッションをしてくるという部分を含めて、中盤を厚くしなければいけないと思っていた。一つのアイデアとしてトライしてみた。うまくいかなければまた別の手をという考えもあった。彼の中央にいるからこそ活きるプレーエリアの広さが出ていたと思う。
ルヴァンカップはここまで全勝することができている。鳥栖に勝てば、グループステージ突破に大きく前進する。勝利できるように頑張っていきたい。自分の特長をピッチで出していくのと、得点に絡んでいくという部分を意識してプレーしていく。
【染野 唯月】
チームを勝利へ導くようなFWにならなければいけないと思っている。ただ、個人としての結果も大事だが、まずはチームの勝利というところにフォーカスしてプレーしたい。
【ディエゴ ピトゥカ】
個人としてもアントラーズに加入してから初戦となる。アントラーズの一員として戦う第一歩を勝利することができるように戦っていく。自分のプレーが得点につながっていけば、ベスト。細かいパス交換やしっかりと味方のサポートをして、ゴールへと結びつけるプレーは自分の特長。味方を活かすようなプレーをしていきたい。
1点目のCKは、亮太君からすごくいいボールが来た。狙いを持ってトレーニングから取り組んでいた形だったし、合わせるだけだった。セットプレーで得点に絡んでいきたいと思っていたので、そのプレーをピッチで表現することができて良かった。2点目の場面では、ひとつ前のクロスもいい感覚で蹴ることができた。そのこぼれ球を拾った時にファーサイドの陸斗君と目が合い、思い切って上げようと思った。クロスの質は、加入当初から意識してきた部分。そのクロスが結果に繋がって良かった。
【ディエゴ ピトゥカ】
長い間、試合でのプレーがなかったので、試合勘やリズムなど、感覚的な部分を試合の中で取り戻さなければいけないと思っていた。応援してくださったファン・サポーターの皆さんに感謝すると同時に、僕をピッチに立つチャンスを与えてくれたスタッフたちにも感謝をしたい。これから試合でのプレーを重ねていき、徐々に感覚を取り戻していきたい。