▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
YBCルヴァンカップのグループステージ第1節、カシマスタジアムでサガン鳥栖と対戦した。前半早々にエヴェラウドのゴールで先制に成功したアントラーズだったが、後半開始早々に鳥栖にPKを与えてしまう。だが豊田のシュートを沖がセーブし失点を免れると、その後、和泉、染野が追加点を決めて、3-0と勝利した。
2021シーズン初の公式戦となったリーグ第1節の清水戦は、後半に荒木のゴールで先制した。しかし得点直後に同点弾を決められると、そのあと立て続けに2失点を許し、1-3と敗戦を喫した。
ザーゴ監督は試合を振り返り、「ホームでの試合、なおかつ、大事なシーズンの第一印象となるパフォーマンスとしては良くない」と怒りを露わにした。ただ、すぐに「ルヴァンカップグループステージの第1節ではいいスタートを切れるよう切り替えていきたい」と次戦を見据えた。指揮官の言葉通り、下を向いていても仕方ない。すぐにチーム全員が気持ちを切り替えて、鳥栖戦へ準備を進めた。
先発メンバーは、清水戦から7人を入れ替えた。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から広瀬、犬飼、関川、杉岡が入る。ボランチは白崎と三竿がコンビを組み、サイドハーフは右に荒木、左に和泉、前線は遠藤とエヴェラウドが務めた。ベンチには、山田、町田、レオ、永木、土居、松村、染野が座った。
立ち上がりから、アントラーズは積極的に攻撃を仕掛け、試合の主導権を握った。すると、10分にいきなり得点が生まれる。 三竿の縦パスから、荒木が広瀬とのワンツーで右サイド深い位置に進入する。その荒木がダイレクトでクロスを入れると、エヴェラウドが相手との競り合いを制して頭で合わせる。強烈なシュートはGKに当たったが、そのままゴールに吸い込まれた。アントラーズが幸先よく先制に成功する。
リードを奪ったアントラーズは、守りに入ることなく、積極的に追加点を狙いに行く。両サイドを広く使って、相手の守備を揺さぶり、連続攻撃を仕掛けた。しかし、チャンスをつくるものの、アタッキングサードで精度を欠き、追加点を奪うことができない。44分のエヴェラウドの決定的なシュートも、クロスバーに当たり、得点にはならなかった。
ただ、前半は集中を切らすことなく、ボール保持時のリスクマネジメントを徹底し、相手に決定機をつくらせなかった。このままアントラーズが1点のリードを保ち、ハーフタイムに突入した。
しかし、後半開始直後にいきなりピンチを迎える。ペナルティエリア内で和泉が今掛を倒し、PKを与えてしまった。鳥栖のキッカー、豊田がゆっくりとした助走からシュートを放つ。これを沖が見事に反応し、横っ飛びでシュートを弾き出した。アントラーズは守護神の好セーブで失点を免れる。
後半早々のピンチで少しバタついたものの、すぐに落ち着きを取り戻し、試合をコントロールする。61分には、エヴェラウドと三竿をベンチに下げて、染野と永木をピッチへ送った。
すると、64分に試合が動く。永木から遠藤への縦パスで相手の守備ラインを突破すると、遠藤は左サイドでフリーの和泉を使う。ボールを受けた和泉はドリブルで前進し、ペナルティエリア内、左角あたりから相手のタイミングを外して、右足を振り抜く。見事にコントロールされたシュートは、右のポストに当たって、ゴールに吸い込まれた。
68分にアントラーズは2回目の選手交代を行う。和泉、荒木との交代でレオ、松村を投入した。
すると、71分に再び試合が動く。素早い攻守の切り替えで相手からボールを奪うと、白崎が染野へラストパスを送る。染野はワントラップから冷静にGKの動きを見極めて、右足でシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。試合を決定づける3点目を奪う。
80分には、関川との交代で土居を投入し、フォーメーションを「4-4-2」から「4-3-3」へ変更した。最終ラインは右から永木、犬飼、杉岡、広瀬の並びとなり、アンカーはレオ、インサイドハーフに白崎と遠藤が入り、3トップは右に松村、左に土居、中央に染野となった。
試合終盤はうまくゲームをコントロールし、ボールを支配し続けた。最後まで集中を切らさず、このまま3-0のスコアで試合終了を迎えた。
次は中2日で明治安田J1第2節のG大阪戦だ。今シーズン初勝利の勢いそのままに、アウェイでも勝ち点3のみを目指して戦う。
【この試合のトピックス】
・エヴェラウド、和泉、染野が今季初ゴール
・沖が初のLIXIL賞を受賞



・ボール回しのテンポをもっと意識しよう。
・後半開始から全体で前へ圧力をかけていこう!
・プレスをしっかりかけてボールを奪うこと。
・まずは1点返そう。
Q.沖選手のPKストップについて、どのように評価している?
A.ボールが来たときに「ボールを止めないといけない」という役割を果たしてくれた。前半から集中力と注意力を持ってプレーしてくれていた。PKは後半1分のタイミングだったが、たとえ失点したとしても挽回できる時間があった。ただ、GKとしての役割を果たしてくれたのは非常に良かった。それによって、チームが自信を持ってその後の試合運びができたと思っている。
Q.清水戦からメンバーを入れ替えて得た結果をどう捉えている?
A.非常に良いことだと思う。選手が揃うことで、いろいろな状況で臨機応変に対応することができる。キャンプからスタートしてきて、何人かフィジカル面やケガでフィットできなかった選手、和泉選手、白崎選手、合流が遅れたレオ シルバ選手、また昨シーズンに連続して出場していない選手もいた。その選手にとってはチャンスだったと思う。今日のようなパフォーマンスを観ていて、非常に良かった。彼ら全員が優秀であり、大事な選手だと考えている。今日は誰かの勝利というよりもチームの勝利だと考えている。選手たちの力で勝利を手にした。選手たちに「おめでとう」と言いたい。
得点に絡みたい。まだ流れから得点をとることができていない。昨シーズンから積み上げてきたものがあるので、いい形で崩せる場面も出てくると思う。周りとの連係で得点につなげていきたい。
【犬飼 智也】
ピッチの中で、選手同士でコミュニケーションを取る回数を増やしたりしていく。『勝利』という結果がチームをさらに良くしていくということは、今までの経験から分かっている。勝利という結果を残して、その悔しさを晴らしたい。無失点で勝つ。
【白崎 凌兵】
清水戦ではなかなか崩すシーンがなかった。自分が相手選手の間でパスを受けたり、アイデアを出していきながら、チームメートのフォローをしていく。試合に出るために準備をしてきた。リーグ開幕戦での悔しい思いもあるので、次はしっかりピッチで表現していきたい。
【杉岡 大暉】
リーグ戦から大会は変わるが、チームにいい流れを持ってこれるようなプレーをして、結果を出していきたい。鳥栖は若い選手が多いイメージがある。アグレッシブに来ると思うので、受けに回らず、相手を上回るアグレッシブさを見せて、カシマスタジアムで勝ち切りたい。
(PKの場面は)後半開始早々ということで、リーグ戦同様に気を引き締めようという思いが強くなりすぎてしまっていたと思う。ミスは誰にでもあるもの。そこで、自分がどういう立ち振る舞いをするかを意識していた。ここは自分がチームを助ける場面だと思って、強い気持ちを持って臨んだ。(飛んだ方向について)最後は自分の決断。思い切って飛び込んだところにボールが来てくれて良かった。PKのシーンだけを見れば自分をピックアップされるが、いろいろな要因があってのPKストップ。そこは自分1人だけでなく、みんなの力で止めることができたと思う。
【和泉 竜司】
(得点シーンは)サイドにいて、いい形でボールが入ったので、まずは仕掛けようという意識だった。カットインしてGKのタイミングを外すことをイメージしていた。GKにとってもブラインドになったのかなと思う。手前でバウンドさせるイメージはなかったが、いいところに飛んでくれた。(PKの場面は)沖が止めてくれたので、自分はしっかりゴールを決めないといけないという気持ちがあった。沖に感謝したい。3点目も取れて失点なく終わることができた。沖を含めてみんなで勝ち取った試合だったと思う。