▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
今季のリーグ最終節、アントラーズはユアテックスタジアム仙台に乗り込み、ベガルタ仙台と対戦した。前半、試合を支配しながら決定機を決めきれずにスコアレスで折り返すと、後半は仙台に押し込まれる展開となる。それでも、ピトゥカのゴールで先制に成功すると、この1点を最後まで守り切り、1-0で勝利した。
ホーム最終戦となった前節は、苦しい試合展開となったが、鳥栖に1-0で勝利した。最善の準備を尽くし、望み通りの結果を得られたことは、何よりの収穫だ。相馬監督も「最後は苦しい試合となったが、粘り強く戦い、勝ち点3。みんなと喜ぶことができて良かった」と振り返った。
そして、次はリーグ最終節。試合に向けて、相馬監督は「勝利で締めくくるということがすごく大事になってくる。その勝利へ向けてチーム全員で準備をしてきた」と話し、「われわれがやるべきことは、まずしっかりと勝ち点3を勝ち取って、4位というポジションを確保すること」と意気込みを語った。
先発はGKがスンテ、最終ラインは右から常本、関川、町田、安西、ボランチは三竿とピトゥカのコンビ、前線はアラーノ、和泉、荒木、上田が入った。そして、ベンチには沖、永戸、犬飼、永木、土居、遠藤、エヴェラウドが座った。
立ち上がりからアントラーズが試合の主導権を握る。ボールを動かしながら、相手の隙を伺った。
すると、7分に最初の決定機が訪れる。関川の鋭い縦パスが中間スペースに入った荒木へ通ると、荒木は見事なボールコントロールで前を向き、上田へスルーパスを送った。上田は相手選手の前に入り、ボールを呼び込むと、ペナルティエリア内から決定的なシュートを放つ。しかし、シュートは惜しくもポストに跳ね返り、得点にはならなかった。
序盤の決定機を逸したアントラーズだが、その後もボールを支配する。なかなか決定機までは至らなかったが、荒木の絶妙なポジション取りや関川の正確な縦パス、安西の積極的なドリブル突破など、一つひとつの局面で質の高いプレーが見られた。
その後、自陣での判断ミスからカウンターを喰らう場面が何度かあったものの、アントラーズは優勢に試合を進め、相手陣内でのプレーを長く続ける。左サイドにボールを集め、選手間の距離を近く保ちながら、速いテンポでパス交換を行った。
30分には、その左サイドの崩しから安西が絶妙なクロスを送り、上田がヘディングで合わせる。しかし、このシュートは惜しくも相手GKスウォビィクの正面に飛び、ゴールを奪うことはできなかった。
結局、前半は決定機を決めきることができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半開始から仙台は赤﨑と氣田をベンチに下げて、フェリペ カルドーゾと加藤を投入してきた。仙台はアントラーズのCBに対して、2トップを当て、前線に起点をつくる。仙台の攻撃の狙いが明確になったことで、流れはやや仙台に傾く。
アントラーズは試合の流れを取り戻すべく、55分に和泉とアラーノをベンチに下げ、土居と遠藤を投入した。しかし、フェリペ カルドーゾの個人技に苦戦し、仙台の勢いを止められない。62分には、ゴール前で吉野にフリーでシュートされるなど、決定的なピンチが何度か訪れた。
それでも、73分に仙台の一瞬の隙を突く。右サイドからピトゥカが左足を振り抜くと、ボールはゴール方向へ向かう。クロス性のシュートに飛び込んだ上田、荒木は触れることができなかったが、スウォビィクのミスを誘い、ゴールへと吸い込まれた。ピトゥカの今季リーグ2得点目でアントラーズが先制に成功する。
その後、アントラーズは試合を落ち着かせたかったが、位置的な優位を取れずに、仙台にボールを支配されてしまう。そして、自陣深くまで押し込まれ、何度もゴール前で決定機をつくられてしまった。
流れを変えたいアントラーズは、85分に安西に代えて永戸、上田に代えてエヴェラウドを投入。後半アディショナルタイムには荒木との交代で犬飼をピッチへ送り、守備を固める。
その後も、仙台の波状攻撃を受けたが、チーム全員で身体を張り、なんとか無失点で凌ぎ切る。リーグ最終節を1-0の勝利で締めくくり、今季は21勝6分11敗、勝ち点69の4位でシーズンを終えることとなった。
【この試合のトピックス】
・ピトゥカが今季リーグ戦2得点目
・今季のJリーグは21勝6分11敗、勝ち点69の4位で終了



・ルーズボールを確実に拾おう
・チャンスの時は人数をかけて、トライしていこう!
・早くポジションをとること。
・相手のプレッシャーを真っ直ぐ受けないこと。
・トライするスピードを上げよう。
今年はクラブ創設30周年ということで、タイトルを目指してスタートしたが、手が届かなかった。それでも、我々とともに最後まで戦ってくださった皆さんに感謝したい。
今日はACL出場権獲得の可能性が残る4位を確保するために、勝利を目指して戦った。簡単な試合ではなかったが、勝利できたことを嬉しく思う。
前半のうちに試合を決めきるチャンスもあったが、入らないところも含めてフットボールだと思う。仙台からは「最終節で勝利を掴みたい」という思いや狙いが感じられた。そのため、後半は苦しい展開になった。
そのなかでも、焦れずに選手たちが戦ってくれて、なんとかゴールをこじ開け、勝利できたことを嬉しく思う。今シーズンを良い形で締めくくることができた。
1年間、本当にありがとうございました。
Q.今季を振り返って
うまくいかない時期もあったし、勝利を重ねられない時期もあった。ただ、昨年からコーチとしてアントラーズに戻ってきて、勝つために何をしなければいけないかを考えながら、目の前の試合に集中するという部分を意識して取り組んできた。全部がうまくいったわけではないが、自分たちが一つになったとき、一つの方向に定まったときには、力を発揮できるということが、チーム全体として出来てきたと思う。
守備が安定しているので、チームの戦い方も安定している。ここ数試合は良い守備ができていると思う。3試合連続無失点の良い流れを継続したい。そして、受け身になることなく、自分たちから仕掛けて、勝利を奪いに行くというい気持ちを出していきたい。しっかり4位で終えて、来季につなげる。
【三竿 健斗】
仙台は常にハードワークをしてくるチーム。アントラーズとの対戦では、他の試合よりもエネルギーを出し、実力を発揮してくる感覚がある。相手のエネルギーよりも、自分たちはさらに上にいきたい。1年の集大成。最後は勝って終わる。
【上田 綺世】
最終節も負けるつもりはない。来シーズン、タイトルに向けて戦う上で、今シーズンの締め方が大事になると思う。来季につながるゲームにしたい。
勝つことができて良かった。無失点で抑えれば、負けることはない。選手全員で守ろうという意識を持つことができた。いい試合ができたと思う。
【ディエゴ ピトゥカ】
得点の場面は、クロスのつもりだった。ただ、それが得点につながって、チームの勝利に貢献できたので、良かったと思う。個人的には、ゴールから遠ざかっていたので、どのような形でもゴールは嬉しい。自分の中で納得できる試合になったと思う。