▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第27節、日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。横浜FMにボールを支配される展開となったが、荒木と上田のゴールを守り抜き、2-0で勝利した。
対戦相手の横浜FMは、5月15日に第14節でアントラーズに3-5で敗れた後、直近13試合で11勝2分無敗と好成績を残しており、ついに前節で首位川崎Fに勝ち点1差まで迫った。圧巻なのはリーグ最多となる1試合平均2.31得点を誇る攻撃陣で、直近3試合は5-1、5-0、4-0と手がつけられない。強力な攻撃陣をいかに抑えられるかが、この試合のカギとなる。
先発はGKが沖、最終ラインは常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とピトゥカ、前線は荒木、和泉、土居、上田が入った。そして、ベンチには、早川、安西、林、レオ、カイキ、遠藤、エヴェラウドが座る。
立ち上がりから両チームともに非常に高い強度で試合に入り、激しい球際の攻防が連続する。互いにコンパクトな陣形を保ち、攻守の切り替えも早い、ハイテンポで局面が入れ替わるスリリングな展開となった。
互いに主導権を譲らないまま迎えた15分、均衡が破れる。沖のロングボールが相手の最終ラインの裏へ流れると、右サイド深い位置まで進入した土居が絶妙なクロスを入れる。これを荒木が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。荒木のゴールでアントラーズが先制に成功する。
得点後もアントラーズはアグレッシブな守備を続けた。ボールは支配されたが、コンパクトな陣形を保ち、守備ブロックの外側に誘導する。高い集中力でセカンドボールの攻防でも優位に立った。
すると、30分にカウンターから追加点が生まれる。自陣ペナルティエリア付近でボールを受けたピトゥカが、ドリブルで右サイドに流れながら相手陣内まで持ち込む。ピトゥカは右サイドを走り、裏に抜けた上田へタイミングを見計らって絶妙なスルーパスを送った。上田はドリブルでペナルティエリア内まで持ち込み、アウトサイドでシュート。GKの股を抜けたボールはゴールネットに吸い込まれた。上田のバースデーゴールでアントラーズがリードを2点に広げる。

その後も一方的にボールを支配される展開となったが、素早いスライドでスペースを圧縮し、ボール保持者に自由を与えない。そして、このまま2点のリードを保ったまま、ハーフタイムに突入した。
後半も、前半と同じような展開になった。横浜FMにボールを支配されるが、粘り強く守備を続け、隙をみせなかった。
しかし、58分に横浜FMが前線の3選手を全員交代し、エウベル、水沼、杉本を投入すると、試合の流れが変化する。59分には交代直後の3人が絡んで、最後は水沼に決定的なシュートを放たれる。だが、これは沖のビッグセーブで得点を許さず、2点のリードを守った。
試合の流れを引き戻すべく、64分に上田と荒木を代えて、エヴェラウドとレオをピッチへ送った。しかし、徐々にチーム全体に疲労が見えるようになり、ボール保持者への寄せが甘くなっていく。サイドにスペースが生まれたことで、横浜FMの攻撃の勢いが増した。
一方的に攻め込まれながら、それでもアントラーズは粘り強く守り続ける。73分には土居と和泉に代えて、カイキと遠藤、90分にはピトゥカに代えて安西を投入し、全員の力を合わせて勝利を目指した。
そして、最後までチーム一丸で守り抜き、アントラーズが2-0で完封勝利を収めた。
次は中3日でYBCルヴァンカップ準々決勝 第1戦に臨む。タイトル奪還に向けて、絶対に負けられないアウェイゲームだ。厳しい日程は続くが、最善の準備を尽くし、豊田スタジアムへ乗り込む。
【この試合のトピックス】
・荒木が今季リーグ戦9ゴール目
・上田が今季リーグ戦8ゴール目で、自らの誕生日を祝う



・サイドを起点に、上手く時間を使って攻めよう。
・もう一度、前への意識を持って全員で戦おう!
・テンポよくボールを動かす。
・残り45分で自分たちの力を出し切る。
試合は、横浜FMがボールを保持し、われわれが素早い攻撃を狙うという展開になった。ただ、もう少し攻撃の時間を増やしていきたかった。非常にアグレッシブな攻撃を仕掛けてくる横浜FMに対して、自分たちの時間が多く作れなかった。
一番の狙いは「素早く攻める」という部分だった。前半のうちに素晴らしい形から2得点を奪うことができた。守備では、守ろうとして少しラインが下がってしまう場面もあったが、選手たちが互いに助け合いながら、粘り強く体を張って無失点で終えることができた。勝ち点3をつかみ取った選手たちに感謝したい。
次はYBCルヴァンカップとなる。いい流れを作り、チームの勢いを大きなものにすることができた。名古屋戦へ向けてしっかりと準備していきたい。
Q.守備の部分ではどのような狙いを持っていた?
A.相手のセンターバック、ボランチの位置でプレスをかけていきたいという狙いはあった。上手くかわされてパスを繋がれた場面もあった。ただ、その時にどこまでボールを運ばせるかという整理はできていた。相手の攻撃を限定しながら、ボールを奪って素早く攻めるという部分を狙っていた。ズルズルラインを下げてしまう場面は少なかった。全体の距離感はしっかりと維持することができていた。選手たちがピンチの場面でカバーをするという意識がすごく高く、チームを指揮していてその意識が見れたことが一番嬉しかった。
Q.失点が少なくなってきている。良くなってきていると感じる部分は?
A.ひとつは、チーム全体の距離感が良くなってきた。悪い時は失い方が悪かった。人数をかけて守るという部分は選手たちも自信を持ってプレーできている。夏場の連戦ではあるが、一人かわされてもしっかりとカバーに入るという場面が多く見えた。最後のゴール前のところでも体を張って戦ってくれた。
横浜FMは前線にスピードのある選手がいる。僕のサイドには、横浜FMのキーマンとなる前田選手がいる。そこをシャットアウトすることができれば勝機があると思う。勝負にこだわって、相手に何もやらせることないようにプレーしていきたい。ホームでの対戦時は、退場をしてしまい、非常に悔しい思いをした。その悔しさを、日産スタジアムで晴らしていく。
【沖 悠哉】
今、横浜FMのチーム状況としては負けていない。そこに対して、自分たちがどのようにアプローチしていくかというのを皆さんにぜひ見てもらいたい。みんな足が速くて、その中で技術がある選手がいると思うし、攻撃だけではなく、ディフェンスもボールを追いかけてくるというイメージがある。そこに対して臆することなく、自分たちがやるべきことをやり続ける。それを90分間やり続けることが、必然的に結果につながると思うので、そこはチームを信じて、自分を信じてやっていきたい。
【土居 聖真】
横浜FMは、すべてうまくいっているという印象。誰が出場しても、チームがやろうとしているサッカーを体現できている。どちらが勝つか分からなかったので今回も緊張感のある試合をして、楽しみながら、僕らが今シーズン2連勝できるようにしていきたい。
(先制点の場面は)聖真君にボールが入った時点で2対2の状況だった。最初は相手選手の前に入って行こうと思っていたが、状況を見てファーサイドへ逃げていく動きを選択した。聖真君が浮き球のボールを入れてくれたので、僕はヘディングで合わせるだけだった。
【上田 綺世】
僕が起点を作ろうと思い、サイドでパスを受けようとしたが、ピトゥカがドリブルで運んでくれて、相手DFと2対1の状況を作ることができた。僕はよりゴールに近づくための選択肢をタイミングよく選ぶことができた。ピトゥカも僕の動きを感じ取って良いパスを出してくれたので、ゴールを決めることができたと思う。みんなが勝利のために、それぞれのパフォーマンスを発揮することができた。たまたまゴールを決めた今日が誕生日だったが、チームにとって貴重な勝利となった。チームもこれから勢いに乗っていけると思う。素晴らしい誕生日になった。