▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第26節、IAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対戦した。前半に上田とカイキがゴールを決め、2-0で折り返すと、後半は和泉と遠藤が追加点を決め、アントラーズが4-0で勝利した。
対戦相手の清水は、現在リーグ14位と残留争いの最中におり、リーグ戦直近5試合で勝ちがない。ただ、清水は引き分けの試合数がすでに10試合に達するなど、粘り強く勝ち点を奪いにくるチームだ。難しい試合展開になることを覚悟して、清水の本拠地へと乗り込んだ。
先発はGKが沖、最終ラインは安西、林、町田、永戸、ボランチは三竿とピトゥカ、前線は遠藤、カイキ、荒木、上田が入った。そして、ベンチには、早川、常本、ブエノ、レオ、和泉、土居、エヴェラウドが座る。なお、安西はアントラーズ復帰後リーグ戦で初先発、ブエノは復帰後初のベンチ入りとなった。
立ち上がりはアントラーズが前線から積極的にプレスをかけて、制限をかけた状態で清水にロングボールを蹴らせる。このロングボールに対して、中盤と最終ラインがしっかり弾き返し、セカンドボールの攻防でも有利に立ったことで、前半序盤の主導権を握った。
良い守備は良い攻撃へとつながった。8分、高い位置でプレスをかけたカイキが、ヴァウドのパスをカットすると、ボールはフリーになった上田のもとへこぼれる。上田はGKと1対1になったかと思われたが、ヴァウドの後ろからのアプローチもあり、決定機を決めきることはできなかった。
決定機を逸したアントラーズだが、15分を過ぎたあたりから攻撃にリズムが生まれる。中間スペースでテンポよくパスをつなぎ、ボールを支配した。
すると、18分に試合が動く。縦パスを受けたチアゴ サンタナに対し、素早く町田が身体を寄せると、ピトゥカが挟んでボールを奪う。ピトゥカは前線でフリーになっていた上田を見逃さず、鋭い縦パス。ボールを受けた上田は、2タッチで前を向き、ペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、低く弾道の鋭いシュートがゴールネットに突き刺さった。上田のゴールでアントラーズが先制に成功する。
得点後も試合の主導権はアントラーズが握り、ボールを支配する。しかし、29分にセットプレーの流れからピンチを迎えた。アバウトなアーリークロスを入れられると、ベンジャミン コロリに落とされ、ペナルティエリア手前で原に枠内シュートを打たれる。ただ、ここは沖が横っ飛びでセーブし、得点は許さなかった。
41分に今度はアントラーズがチャンスをつくる。ペナルティエリア手前で上田がファウルを受け、絶好の位置でのフリーキックを獲得すると、キッカーのカイキが直接ゴールを狙う。しかし、シュートは良いコースに飛んだが、惜しくもバーに弾かれ、追加点にはならなかった。
その後も、ボールを支配しながら攻撃を続けると、44分に得点が生まれる。三竿からハーフスペースの荒木に縦パスが通ると、荒木はカイキにボールを預ける。受けたカイキは荒木にリターンするも、これがミスとなり、ホナウドにボールを奪われた。だが、すぐに荒木が身体を寄せると、ホナウドがコントロールミスし、ボールがこぼれる。これを見逃さず、カイキが奪い、そのままシュートすると、ゴールネットを揺らした。カイキのゴールでアントラーズがリードを2点に広げた。
前線からの効果的な守備が目立った前半はこのまま2-0で終了し、ハーフタイムに突入した。
後半もアントラーズはハイラインでコンパクトな陣形を保ち、強度の高い守備を継続する。そして、攻守の切り替えも迅速に行い、清水に効果的なカウンターをほとんど許さなかった。
60分にはカイキとの交代で和泉を投入。前線からの守備を強化する。
すると、61分に決定機が訪れた。ペナルティエリア手前で左サイドからのパスを受けた荒木が、右サイドを駆け上がった安西へ絶妙なスルーパスを送る。安西がダイレクトで滞空時間の長いクロスを上げると、三竿が頭で合わせた。このヘディングシュートは枠を捉えたが、相手GKの好セーブに遭い、こぼれ球を詰めた和泉のシュートも相手GKに阻まれた。
71分に上田と荒木をベンチに下げ、エヴェラウドと土居をピッチへ送る。
すると、81分にカウンターから追加点が生まれる。清水がショートコーナーをミスすると、土居がボールを拾い、相手陣内までドリブルで持ち運んでエヴェラウドへスルーパスを送る。エヴェラウドはダイレクトでファーサイドにクロスを送ると、遠藤がダイレクトで折り返し、最後は和泉がダイレクトでシュートし、ゴールネットを揺らした。和泉の今季リーグ戦初ゴールでリードを3点差に広げた。
85分に永戸とピトゥカをベンチに下げ、常本とレオをピッチへ送る。
すると、88分にも得点が生まれた。沖のゴールキックをエヴェラウドが競ると、後方にこぼれる。このこぼれ球を拾った遠藤がペナルティエリア手前から左足を振り抜くと、見事にコントロールされたシュートは美しい軌道を描いてゴールネットへ吸い込まれた。
そして、このまま最後まで集中を切らさず、4-0で試合終了を迎えた。
次は中2日でリーグ2位の横浜FMと対戦する。厳しい日程が続くが、チーム全員で最善の準備を尽くし、勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦7得点目
・カイキが今季リーグ戦2得点目
・和泉が今季リーグ戦初ゴール
・遠藤が今季リーグ戦初ゴール
・荒木と沖がリーグ戦通算50試合出場



・両サイドを使おう。
・攻撃のサポートの声掛けをしよう。
・落ち着いて自分の仕事をしよう。
・サッカーは90分のゲーム。まずは1点を取って流れを掴もう。
前半の早い時間に得点を取ることができた。相手に圧力をかけていく中で先制点を取れた。ただ、連戦や暑さの影響で少し足が止まってきて相手に狙いを持ってプレーされる回数が多かった。前に行くことが少なくなっていたが、その中でも高い位置でボールを奪うという意識が2点目へと結びついた。
全体を通して、相手のプレーによって難しい展開となったものの、常に「前へ」という意識を選手たちが持ち続けてくれた。その意識が、ゴール、勝利へと繋がったと思う。
多くの得点を取った後の試合は、難しい試合となることが多い。次も自分たちらしく、「前へ」という姿勢を90分間貫いていきたい。
Q.中断期間が明けてアントラーズへ戻ってきた後の上田選手のプレーをどう見ていた?
A.悔しい思いは彼の胸の奥に持っていると思う。その中で、コンディションも上がってきた所でゴールを決めることができた。このゴールで、メンタル面でも今後へ向けて良い方向へ行くと思う。
右サイドバックであっても、どんどん仕掛けたり、攻撃に深さをもたらしたりしていく。相手の嫌がることをしていくことが僕は大事だと思っている。ひとつ前にはヤスさんだったり足元が上手い選手がいるので、仕掛けという部分では僕が果敢にやっていきたい。ここまでしっかりと準備をしてきた。リーグ戦ではまだ90分の出場がない。今日の90分でしっかりと勝利できるように戦っていきたい。
【荒木 遼太郎】
清水には、開幕戦で負けている。リベンジという戦いにもなるし、自分たちは前節負けているので、この清水との戦いに勝利して、また流れをつくっていくという意味では大事な戦いとなる。トレーニングでやってきたことが、試合で少しずつ出ているので、あとは得点に結びつけられるかどうかだと思っている。今以上に得点力を向上していかなければいけない。
【町田 浩樹】
清水はこの夏に補強をしてチームのレベルがまた一段と上がっていると思う。清水には開幕戦で敗れているので、その借りを返さないといけない。神戸戦は悔しい形で負けてしまった。しっかり勝って、1つでも順位を上げられるように頑張りたい。
スタメンというチャンスをものにしていかなければいけないという思いで試合へ臨んだ。シュートの意識は常に持っている。1点目のような前を向けたときやフリーの時は常にシュートを狙っている。点を取ることがFWの本質。試合を勝たせるポジションだと思っている。また試合に出るチャンスを掴んで活躍していきたい。
【遠藤 康】
前半早々に綺世がゴールを決めて、カイキもゴールを決めてくれた。久々にスタメンでプレーするメンバーもいたので少しうまくいかない時間が多かったが、みんなでカバーし合って無失点におさえることができた。この勝利は自信を持っていいと思う。自分の結果というよりもチームの勝利が大事。今日は良い試合をして勝利することが重要だった。チームが勝つことができて良かった。