明治安田生命J1リーグ第25節、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸と対戦した。前半を0-0で折り返すと、後半に一瞬の隙を突かれて失点を許してしまう。最後までゴールに迫ったアントラーズだったが、同点に追いつくことはできず、0-1と悔しい敗戦を喫した。
対戦相手の神戸は試合前の時点で暫定5位につけており、勝ち点41でアントラーズと並んでいる。上位対決は最終順位にも大きく影響を及ぼすだけに、アウェイでも絶対に勝ち点3が求められる一戦だ。なお、神戸もアントラーズと同じく天皇杯ラウンド16から中2日で試合に臨む。互いにチームとしての総合力が試される一戦となる。
先発はGKが沖、最終ラインは常本、犬飼、町田、永戸、ボランチはレオとピトゥカ、前線は荒木、和泉、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには、スンテ、林、安西、永木、カイキ、遠藤、上田が座る。
立ち上がりはアントラーズが試合の主導権を握る。中間スペースでテンポよくパスをつなぎ、うまくボールを前進させた。またボールを失っても、素早い攻守の切り替えで前線からプレスをかけ、ボールの即時奪回に成功した。
後方からショートパスでビルドアップを試みる神戸に対し、アントラーズはハイラインでコンパクトな陣形に保ち、簡単にボールの前進を許さない。
すると、良い守備が良い攻撃へつながる。17分に荒木がミドルシュートでゴールを脅かすと、20分にはエヴェラウドがペナルティエリア内で決定機を迎える。しかし、エヴェラウドのシュートは、相手GKとDFに阻まれ、ゴールを決めることができなかった。
30分を過ぎたあたりから神戸にボールを支配される時間が長くなった。それでも、アントラーズは焦れることなく「4-4-2」の守備ブロックで粘り強く守る。前半終盤は自陣深くまで押し込まれる展開となったが、無失点に抑えて、このまま0-0でハーフタイムに突入した。
後半に入ると、神戸が試合の主導権を握り、アントラーズは守備の時間が長くなった。
54分、流れを変えるべく、エヴェラウドと常本をベンチに下げ、上田と安西をピッチへ送る。
すると、58分にこの試合最大の決定機が訪れる。荒木がハーフスペースにいたピトゥカへパスを通すと、ボールを受けたピトゥカが和泉へラストパスを送る。和泉はペナルティエリア内でフリーになりGKと1対1になったが、シュートは相手GKの好セーブに阻まれ、得点を奪えなかった。
その後、時間の経過とともに中盤でスペースが生まれ、オープンな試合展開となる。しかし、両チームともにカウンターからチャンスをつくるも、得点を奪えない。
69分に荒木と土居をベンチに下げ、カイキと遠藤を投入した。しかし、時間の経過とともに神戸にボールを支配される時間が長くなる。
すると、79分に一瞬の隙が生まれてしまった。武藤に1本のロングボールで裏へ抜け出されると、低いクロスをゴール前へ送られる。ニアサイドに入ったドウグラスには合わなかったが、後ろから走り込んだ山口に押し込まれ、失点を許してしまった。0-1とビハインドを負う。
早く同点に追いつきたいアントラーズだが、失点後は効果的な攻撃を仕掛けられない。
86分にはレオとの交代で永木を投入した。
終盤は相手陣内で立て続けにフリーキックを獲得し、ゴールに迫った。しかし、神戸の粘り強い守備を前に、最後まで得点を奪うことができなかった。このまま0-1で試合を終え、リーグ戦の連勝は3でストップした。
ただ、次の試合はすぐにやってくる。中3日でアウェイ清水戦だ。精神的にも肉体的にもタフな戦いが続くが、チーム全員で乗り切るしかない。目の前の試合に集中し、勝利のための準備を進める。
【この試合のトピックス】
・レオがリーグ戦通算250試合出場
・エヴェラウドがリーグ戦通算50試合出場
・犬飼が次節出場停止



・蹴られた時にしっかり前からも戻ろう。
・ビルドアップの時に下がりすぎないようにしよう。
・サイドに高い位置を取って、相手を押し込んでいこう。
・粘り強く、ボールを回して、チャンスをうかがおう。
試合は、流れが交互に入れ替わるような展開だった。前半の序盤と前半の終盤はわれわれがリズムを掴んでいた。そして、後半の入りもわれわれのペースでプレーで来ていた。その中で失点してしまい、挽回することができなかった。
ピッチコンディションがあまり良くなく、湿度の高い中、お互いに体力を消耗するような試合となった。自分たちの時間帯で得点を取ることができなかった。ゴールを決めるチャンスはあったし、選手たちは狙いを持ってプレーすることはできていた。
連戦が続くので、しっかりと切り替えて次の試合へ向かっていきたい。
Q.ゴールを決められてしまった原因は?
A.後半はわれわれの時間が多くあった。その中で、決めきる力が必要だった。相手にチャンスを作られる場面は出てくると想定していた。抑えることができそうだったが、あと一歩のところで抑えることができなかった。次は同じようなことがないようにしていかなければいけない。
ただ、引きずっていても仕方がない。ポジティブな部分は多かった。次へ向けて備えていきたい。
Q.久しぶりの無得点。この無得点をどのように受け止めている?
A.チャンスを作ることができていないのであればそれは問題だが、チャンスを作ることができていた。ただ、そのチャンスで決めきらないと、今日のように悔しい思いをしてしまう。足りない何かを埋められるようにしていくことが重要になる。
簡単な試合は1つもない。その難しい試合の中でどういったプレーをしてくかだと思う。この連戦を試合に出る11人だけで乗り切ることはできない。今いる選手全員が、何らかの形でチームの力になるという意識を持って取り組んでいくことが重要になってくる。
【上田 綺世】
自分の特長を前面に出していく。マッチアップする相手の選手は前回とはまた違うと思うし、前回対戦時と同じようにはいかないと思うので、どうやってそこを崩していくかというのは、見たり感じながら、自分なりに調整していきたい。リーグ戦で上位に食い込むにはまた勝つ必要があると思うし、ここでもうひと踏ん張りして、順位をキープすること、やっぱり上位を目指す上で一つひとつ勝ちを積み重ねるということが大事だと思うので、連勝とかいろいろあるけれど、目の前の一戦に向かって準備していく必要がある。
【安西 幸輝】
神戸はタレント性のある選手が多くいる。個人技で崩してくる場面が多くなると思う。サイドで数的優位を作ったり、素早く攻撃していかなければいけない場面も出てくる。サイドでの攻防がひとつ試合のカギになってくる。
チャンスを多く作りながら決めきることができなかった。そして、失点をしてしまい、勝ち点3を逃す結果となった。また水曜日、その先も試合が続いていく。準備を怠ることなく、努力し続けていかねばならない。
【和泉 竜司】
自分の場面も含め、ゴールを決めるチャンスはあった。先制していればまた展開は違った。そこは、またトレーニングしていくしかない。チームとして狙いを持ってプレーできている時間もあった。ただ、もっと良くしていくことができる。この敗戦を次の試合に活かしていかなければいけない。