▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第12節、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと対戦した。立ち上がりに白崎のゴールで先制すると、前半終了間際に土居が追加点を決め、2点差でハーフタイムに突入する。後半はこう着状態が続いたが、町田がセットプレーから試合を決める3点目を奪い、アントラーズが3-0で横浜FCに勝利した。
直近のルヴァンカップ鳥栖戦は2-2で引き分けに終わった。一度は逆転しただけに勝ち切りたい試合展開ではあったが、リーグ戦での出場機会が少ない選手たちが活躍し、今後につながるポジティブな要素も多くみられた試合だった。
鳥栖戦を終えたチームは、すぐに翌日からトレーニングを再開した。中2日で臨む横浜FC戦に向けて、常本は「相手どうこうと言うよりも、まずは自分たちのやるべきプレーをする」と語り、「アウェイでも必ず勝ち点3を持ち帰りたい」と勝利を誓っていた。
横浜FC戦の先発は、ルヴァンカップ鳥栖戦の前に行われたリーグ第11節神戸戦のメンバーから負傷の上田を染野に入れ替えた顔ぶれになった。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から常本、犬飼、町田、永戸が入る。ボランチは三竿とレオがコンビを組み、サイドハーフは右に土居、左に白崎。前線は荒木と染野が務めた。なお、ベンチにはスンテ、杉岡、林、小泉、ピトゥカ、遠藤、松村が座っている。
試合前に雷雨が発生したため、キックオフは30分遅れることになった。しかし、選手たちはこのアクシデントにも動じず準備を行った。
17時33分、アントラーズのキックオフで試合が始まった。立ち上がりはなかなかボールが落ち着かず、思うように攻撃を仕掛けられない展開が続く。9分には全体のバランスが崩れたところをカウンターで狙われ、横浜FCの伊藤に決定的なシュートを放たれた。常本のブロックでピンチを凌いだが、不安定な試合の入りをしてしまう。
それでも、12分にアントラーズがワンチャンスをものにした。土居が右サイドへ展開すると、常本がボールを受けてクロスを供給する。これを受けた荒木がワントラップから右足でシュートを放つと、相手選手のブロックに遭う。シュートの勢いは弱くなったが、白崎が素早く反応し、頭でコースを変えた。ボールはゴールネットに吸い込まれ、アントラーズが先制に成功した。
先制点で勢いづくアントラーズは、28分に右サイドでフリーキックを獲得する。キッカーの永戸がクロスを送ると、ニアに入った土居が頭でコースを変え、ゴールネットを揺らした。しかし、土居のオフサイドでゴールは認められなかった。
その後、試合はこう着状態に陥った。ブロックの外側でボールを動かし、サイドからクロスを入れてきた横浜FCにやや苦戦したが、アントラーズは三竿を中心に我慢強く守備を続けた。
すると、粘り強い守備からカウンターでチャンスをつくる。縦パスを荒木がフリックすると、ボールを受けた染野が背後から相手に寄せられながらも、うまく交わして荒木へスルーパスを送る。荒木はドリブルでペナルティエリア内まで進入すると、背後からタックルを受けて倒れた。これがPKの判定となる。
PKのキッカーは土居が務める。土居のシュートは相手GK六反に手で弾かれてポストに当たったが、跳ね返ったところを土居が自ら詰めて、ゴールへ押し込んだ。前半アディショナルタイム、土居の今季初ゴールが生まれ、このまま2-0でハーフタイムに突入した。
後半に入っても、スローテンポな試合展開が続く。キックオフ直後は横浜FCの勢いに押されたが、アントラーズは球際の勝負で身体を張り、流れを渡さない。
61分には多くの選手が連動して攻撃を仕掛け、相手の守備を完全に崩してから土居がシュートする場面もつくりだした。62分には試合を決める3点目を奪うべく、白崎との交代で松村を投入し、前線にスピードを加える。
しかし、風下から攻めるアントラーズはボールを押し戻され、大きく陣地を回復することができなくなった。64分には松尾のシュートがバーに当たるなど、肝を冷やす場面もつくられる。
それでも、ピンチを凌ぐとショートパスでうまくボールを前進し、立て続けにセットプレーを獲得する。
まずは79分、右サイドのコーナーキックから永戸がクロスを送ると、ファーサイドで犬飼が飛び込む。しかし、これは相手GKの好セーブに阻まれ、得点には至らなかった。ただ、このプレーで再びコーナーキックを獲得する。
80分、今度は左サイドからキッカーの荒木が鋭いボールを入れると、町田が高い打点で合わせる。ヘディングシュートはゴールネットに突き刺さり、勝利を大きく手繰り寄せる3点目を奪った。
リードを3点に広げた後、88分に染野、荒木、土居をベンチに下げ、遠藤、ピトゥカ、小泉を投入した。そして、後半アディショナルタイムには、永戸との交代で杉岡をピッチへ送った。
その後、途中出場した選手たちを中心に時計の針を進め、このまま3-0で試合終了を迎えた。
アウェイ2連戦を終えて、次はホームでルヴァンカップの福岡戦に臨む。中3日と準備期間は限られているが、チーム一丸で最善の準備を行い、勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・白崎が今季リーグ戦2点目
・土居が今季公式戦初ゴール
・町田が今季リーグ戦3点目
・ピトゥカが加入後初のリーグ戦出場



・全体をコンパクトにして、勇気をもってラインを上げよう。
・3点目を奪いにいこう!
・サイドの裏のスペースをもっと使うこと。
・セカンドボールをもっと回収すること。
横浜FCは水曜日のルヴァンカップで勝利して、チームの士気高く今日の試合に臨んでくるという部分は予想できていた。試合の入りの部分が大事になると選手たちに伝えたが、多少のかたさが見えた。それでも、ひとつのポイントになっていくと思っていた先制点を取ることができ、自信を持ってパスを回すことができた。先制点を取ってから危ないシーンもあったがその時間帯も無失点でしのぎ切れたことが大きかった。ルヴァンカップから中3日という中で、3-0というスコアで勝利できたことを嬉しく思っている。最後まで戦ってくれた選手たちに感謝したい。
Q.染野選手と荒木選手にはどのような指示を出して送り出した?
A.特に指示を出したということはない。ただ、FWの選手によく言っていることは、最前線の選手が相手DFの背後を取りに行くというところ。徐々にその動きも出てきて、反応もはやくなっている。その動き出しがあることで、中盤の選手たちに余裕を与えていると感じている。
Q.公式戦3試合連続で1枚もカードをもらっていない。そのことをどのように捉えている?
A.カードが少ないというのはいいこと。ひとつの結果として表れているということはいい部分だと思う。
Q.要因は守備がコンパクトになったから?
A.カードを減らすために守備をコンパクトにしているわけではなく、結果として自然と少なくなっている。一番は勝利するため、ゴールを奪うため、ボールを奪うため、ゴールを守るためにプレーしている。その中でカードが減ってきているのは喜ばしいことだと思う。
試合でのプレー時間を重ねていくにつれて自分の良さを出すことができていると感じている。横浜FCは水曜日のルヴァンカップで勝利していて勢いを持ってくると思う。ただ、相手どうこうと言うよりも、まずは自分たちのやるべきプレーをしてアウェイでも必ず勝ち点3を持ち帰りたい。
【沖 悠哉】
横浜FCは、前線にいい外国籍選手がいる。そして、サイドには積極的に仕掛けてくる選手がいて、そのサイドの選手がクロスを入れてくるというイメージが強い。そこに対して、自分の準備がとても大事になってくる。相手のことに目を配りながらも、自分自身の質をさらに高めてプレーしていきたい。
PKはずっと練習していたが、止められてしまった。ただ、そのこぼれ球を詰めることができた。運が良かった。ただ、どんな形であれ、得点することができたということに意味があると思う。
【町田 浩樹】
ピンチはあったが、しっかり無失点で終えることができた。失点が減っているということはポジティブに捉えている。ゴールシーンは、後半流れが悪い中だったので、セットプレーから得点を取りたいと思っていた。相手はマンツーマンで来ていた。上手く相手のマークを剝がすことができた。