明治安田生命J1リーグの第1節、カシマスタジアムで清水エスパルスと対戦した。後半に荒木のゴールで先制したアントラーズだったが、得点直後に同点弾を決められてしまう。その後、立て続けに2失点を許し、1-3と敗戦を喫した。
1月20日、2021シーズンの開幕に向けて、チームが動き出した。始動から2週間はクラブハウスでトレーニングを行い、宮崎キャンプへ突入。これまで取り組んできた戦術を再確認した上で、さらに進化を遂げるべく、新たな挑戦にも取り組んだ。そして、11日間の宮崎キャンプを終えると鹿嶋へ帰還し、開幕に向けた最終調整を行った。
開幕戦の先発は、昨季の主力選手が中心となった。ゴールマウスは沖が守る。最終ラインは小泉、犬飼、町田、永戸が入り、ボランチは永木と三竿がコンビを組んだ。サイドハーフはアラーノと土居、2トップはエヴェラウドと上田が務める。ベンチには、山田、広瀬、関川、荒木、遠藤、松村、白崎が座った。
清水のキックオフで試合が始まった。アントラーズは、立ち上がりからボールサイドに人数を集め、前線から強度と連動性の高いプレスをかける。清水に効果的な攻撃を許さず、良い守備から試合の主導権を握っていった。ただ、攻撃面ではファイナルサードで精度を欠き、相手陣内へボールを上手く運びながらも、シュートまで持ち込めない時間帯が続いた。
それでも30分、アントラーズに初めての決定機が訪れる。右サイドからアラーノがクロスを入れると、エヴェラウドが頭で合わせる。シュートは枠を捉えたが、相手GK権田の好セーブに阻まれた。さらに、こぼれ球に反応した土居が詰めたが、相手選手のブロックもあり、シュートはポストに弾かれた。
先制点にはならなかったが、このチャンスを足がかりにアントラーズが試合の主導権を引き寄せていく。ボールを効果的に動かしながら、相手のゴール前に迫っていった。
しかし、前がかりになったところを狙われ、清水のカウンターを浴びてしまう。失点にはならなかったが、35分には中山にゴール前でシュートを放たれ、肝を冷やした。
前半はこのまま0-0で終了。アントラーズが押し気味に試合を進めるも、チャンスの数は少なく、先制点を奪うことはできなかった。
後半もアントラーズが開始直後から強度の高いプレスをかけ、主導権を握る。すると54分にチャンスが訪れた。攻撃参加した町田がペナルティエリア内左からグラウンダーのクロスを入れると、相手のクリアミスを誘い、これを土居が収めて右足を振り抜く。しかし、土居のシュートは惜しくもクロスバーに弾かれ、得点にはならなかった。
均衡した展開の中、63分にアラーノとの交代で荒木を投入した.。アントラーズは相手陣内で試合を進めながらも、なかなかシュートまで持ち込めない。
積極的に攻撃を続けた75分、ついに均衡を破る。左からのコーナーキックをエヴェラウドがヘディングすると、高く上がったボールはクロスバーに跳ね返る。これに荒木が反応し、ボールが落ちてきたところを左足でのダイレクトボレーでゴールネットへ突き刺した。アントラーズが待望の先制に成功する。
しかし、得点直後に失点を喫してしまう。78分、右サイドからのクロスを先に中山に触られると、ゴール前でチアゴ サンタナに収められてシュートを許す。これで同点に追いつかれてしまった。
アントラーズは81分に永木との交代で白崎を投入し、前への姿勢を強めていく。しかし、逆に前がかりになったところを突かれてしまう。83分、カルリーニョスジュニオに右サイドからクロスを入れられると、ゴール前で後藤にヘディングシュートを許し、逆転されてしまった。
87分、小泉、土居、永戸を下げて、広瀬、遠藤、松村をピッチへ送った。すると、選手交代直後のコーナーキックで失点を喫する。88分、河合が蹴ったボールをニアサイドで原がスルーすると、上田に当たってコースが変わり、不運にもゴールネットへ吸い込まれてしまった。試合終盤に連続失点を喫したアントラーズは、このまま最後まで得点を奪うことができず、1-3のスコアで試合を終えた。
悔しい敗戦だが、シーズンはまだ始まったばかり。すぐに気持ちを切り替えて、中3日のYBCルヴァンカップ グループステージ第1節 鳥栖戦に向けて、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・荒木が今季初ゴール



・気持ちだけ先走らせることなく、バランスをとってプレーしよう。
・後半開始からもう一段ギアを上げていこう!
・後半、相手以上のインテンシティで入っていこう。
・勝ち点3獲りに行くぞ!
Q.先制までは良かったということだったが、それ以降の失点は注意力の欠如なのか、相手が良かったのか?
A.相手が何かをしたのではなくて、完全に自分たちの不注意であり集中力が低下した結果であると考えている。特に同じ形で失点するのは良くなかった。完全に自分たちのミス。得点をしたからといって、試合が終わったと思ってしまったのかもしれないが、そうではない。サッカーは最後の笛が鳴るまで勝負があるわけで、このような集中力欠如による結果はあってはならない。
Q.どのように立て直していく?
A.完全に集中力や注意力の低下で、自分たちの試合を失ってしまった。特に1-0までは完璧に自分たちがやるべきことをやり続けた。ただ、サッカーの試合は90分終わるまでは試合があるわけで、最後まで集中力を欠いてはいけない。単純にそこを改善しなければいけないと選手たちに伝えたい。
相手は監督が代わった難しさがある。一体感という面では僕たちの方が上だと思う。ただ、これまでの清水とは違う。試合のポイントは先制点になる。いかに先制点を取って試合の主導権を握っていくかが大事になってくる。昨シーズンは最初のチャンスを決めきることができず、勝てなかった。なので、先制点を取って支配していくという部分は鍵になると思う。
【上田 綺世】
清水は、新加入選手が多い。昨シーズンと同じようにはいかないと思うし、僕たちも昨シーズン以上のパフォーマンスを見せる、または違ったものを出さないといい試合ができないと思うし、勝つことは簡単ではないと思っている。昨シーズン以上のパフォーマンスを個人個人が出す準備はしてきたので、それを開幕にぶつけていきたい。
【沖 悠哉】
チームとしても個人としても、昨シーズンよりパワーアップしたところをピッチで表現しなければいけない。さまざまな補強をした清水に対して、どのように立ち向かっていくのかという部分をファン・サポーターの方々に見てもらいたい。
【永木 亮太】
開幕戦ということで、みんな気持ちも入っている。スタメンで出場できるという喜びを感じてプレーしていきたい。自分たちのホームで開幕を迎えることができるので、スタートダッシュを切るには申し分ないシチュエーションだと思う。自分たち主導で戦って、しっかり勝ちたい。
(ゴールシーンは)自分の前にボールが転がってきたので振り抜くだけだった。相手GKがバーに当たったときに倒れた位置は分かっていたので、相手選手のいない位置に向けて振り抜いた。13番は偉大なる先輩たちがつけてきたもので、自分らしくやろうと思っていたなかで得点できたのは良かった。ホーム開幕ということで、絶対に負けられないなか、3失点で負けたのはチームとして課題が残る試合になった。ただ、終わったことなので、切り替えて次に向けて改善していきたいと思う。
【上田 綺世】
前半から固い試合になった。ただ、相手が中央を固めてきて崩せないなかで1点を取れたのは昨シーズンと違うところ。そこからさらに1点、2点を取りにいかないといけなかった。そういう準備をしてきたが、いざ実戦で1点を取って、余裕というか、ゆとりができてしまったのを鋭く突かれたのが敗因だと思う。この負けはすごく痛い。昨シーズン、その痛みを感じて身に染みているので、また同じ失敗をしないように優勝するために、リーグ戦もルヴァンも1試合1試合戦っていきたいと思う。