明治安田生命J1リーグ第29節、カシマスタジアムで柏レイソルと対戦した。前半に先制点を奪われたアントラーズはボールを支配して攻め込むも、なかなか決定機を活かせない。後半にオウンゴールで同点に追いついたが、終盤に3失点を喫して、1-4で敗戦した。
前節のアウェイ仙台戦は、エヴェラウド、アラーノ、上田のゴールで3-1と勝利を収めた。ACL出場権獲得のためにも、いい流れで『クライマックス4』へ向かうためにも、大きな意味を持つ勝ち点3だ。
試合後には、ザーゴ監督も「これまでやってきたことを表現することができていた。非常に良かったと思う」と選手たちを讃えた。そして、「自分たちの目標を達成するために、諦めずに戦っていきたい」と、今後に向けて力強く話していた。
試合翌日から柏戦に向けた準備を始めた。目標を達成するためには、残り4試合をすべて決勝戦と捉え、1戦必勝で戦わなければいけない。エースのエヴェラウドは『クライマックス4』に向けて、「ホームでできるというアドバンテージをしっかりと活用しなくてはいけない。自分たちはこの4試合をどう勝ち抜いていくかが大事になってくる」と、意気込みを語った。
迎えた試合当日、ザーゴ監督は前節から先発2人を変更する決断を下した。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から小泉、犬飼、奈良、山本が入る。中盤には三竿、レオ、アラーノ、土居が名を連ね、前線はエヴェラウド、上田が務めた。そして、ベンチには、スンテ、広瀬、永木、松村、名古、伊藤が座った。
雨の降りしきる中、柏のキックオフで試合が始まった。立ち上がりからアントラーズは、エヴェラウドと上田の高さを活かすシンプルな攻撃を仕掛け、ゴール前でチャンスをつくる。攻撃では決定機を活かすことができなかったが、守備では柏のカウンターの起点をしっかり潰し、チャンスをつくらせなかった。
いい流れで試合を進めていたアントラーズだったが、26分に不運な形で失点を喫してしまう。コーナーキックから北爪にシュートを許すと、このシュートがレオに当たってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれてしまった。柏に先制を許す苦しい展開となる。
その後、アントラーズは前がかりに攻撃を仕掛けたが、決定機に繋げられず、逆に柏の鋭いカウンターに苦しめられた。ただ、それでも守備陣の落ち着いた対応と沖の好セーブで追加点は許さない。このまま前半は0-1で終了し、ハーフタイムに突入した。
後半も、試合の流れは変わらなかった。積極的に攻撃を仕掛けるアントラーズだが、なかなかチャンスに繋げられず、逆にカウンターから柏に決定機をつくられた。
それでも焦れずに攻撃を続けると、56分に試合が動く。左サイドからレオがクロスを入れ、ゴール前でエヴェラウドが合わせる。ヘディングシュートは相手GKのキムに弾かれたが、こぼれ球にアラーノが素早く反応して、中に折り返した。このボールがキムに当たって、オウンゴールになった。アントラーズが1-1の同点に追いついた。
勢いづくアントラーズは、62分に選手交代を行う。上田、アラーノ、小泉をベンチへ下げ、伊藤、遠藤、広瀬を同時投入した。ここから攻撃の勢いはさらに増し、柏を自陣深くまで押し込んだ。
しかし、一瞬の隙を突かれてしまう。75分、相手GKが蹴ったロングボールを江坂に逸らされると、オルンガにこぼれ球を拾われ、ドリブルからのシュートで失点を喫してしまった。再び1点を追う展開となる。
早く同点に追いつきたいアントラーズは、80分に三竿とレオを下げて、名古と永木を投入する。しかし、その後も試合の流れを変えることはできず、前がかりになったところをカウンターで狙われた。83分にクリスティアーノ、後半アディショナルタイムには神谷にゴールを許し、1-4で試合を終えた。
本当に悔しい敗戦だが、すぐに中3日で浦和戦が控えている。残りのホーム3試合で全勝するべく、この悔しさを力に変えて、最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・なし



・全体をコンパクトに保ち、もっと流動的に動くことを意識しよう。
・ピッチコンディションを考え、テンポにメリハリをつけて戦おう!
・早く守備のポジションをとること。
・いい距離感でボールをにぎろう。
Q.75分まではどちらにも勝機があったように見えた。勝負を分けたポイントはどこにあると考えている?
A.まず、どちらに転がってもおかしくないという状況がおかしい。そこを直さないといけない。ホームではアドバンテージがあるのだから、自分たちが8割、9割ボールを保持して、相手に圧力をかけているべき。それがなかなかできていないというのは、改善しないといけない。その原因が気持ちなのか緊張なのか、まだ探っているところ。今日も立ち上がりの早い時間に先制するチャンスがありながら、それを決められなかった。相手がカウンターを狙ってくるのはわかっていた。そういう相手に対して先制点を与えてしまうと、さらに引いて守られて、より苦しい状況になる。あとは相手の2、3、4点目のすべてがカウンターからの失点。いくら勝ちたいという状況でも、自分たちからバランスを崩してやるということは要求していない。そこは、最後までやり方を貫くということはもう一度強調していきたい。
柏は、非常に手ごわい相手。注意しなくてはいけない選手がいる。1つのミスで、失点をしてしまう可能性もある。集中力が非常に重要になってくる。ホームで戦う、4回の決勝戦。まずは、最初の決勝戦をしっかりと戦っていきたい。
【広瀬 陸斗】
サイドから中央の高い選手へのクロス、中央突破もうまくやってくるチーム。そこはディフェンスラインとチーム全体でどこで取りきるのかを話してうまく対応していきたい。4試合をホームでできるので、全部勝てるようにチーム一丸となってがんばりたい。
(ゴールシーンは)レオが切り返したとき、誰かが合わせるかポストに当たるところを狙って詰めに行った。こぼれた時は、味方にパスを出せる状況ではなかったので、強くGKに蹴ってゴールすることを考えた。個人的には自信が深まっている。明日からは切り替えて次の試合に向けて準備したい。3連勝で終わらせる。自分たちのやるべきことを3連戦で出していきたい。
【小泉 慶】
立ち上がりは前から積極的にプレーしていて悪くなかった。個人的なことをいえば、(失点の前のプレーで)クリアしていればコーナーキックはなかった。そこは反省しないといけない。相手の方がボールを奪った後の切り替えが早かった。自分たちがファウルでも止めなければいけない場面もあった。カウンターを止められなかったのは最終ラインとして反省しないといけない。試合はすぐに来るので切り替えたい。残り3試合。すべて勝てば今とは違った順位に入れると思う。勝ちにこだわって、前半に失点しないことと立ち上がりをもっと大事にしていきたい。