明治安田生命J1リーグ第23節、札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌と対戦した。立ち上がりこそ、押し気味に試合を進めたアントラーズだったが、徐々に札幌へ流れが傾き、ミスから先制点を奪われてしまう。後半に入っても、なかなか試合の主導権を握ることができず、決定機をつくれないまま、0-1で悔しい敗戦を喫した。
前節の鳥栖戦は、白崎、犬飼のゴールで2-0と完封勝利を飾った。試合後、指揮官は「現状で一番いいパフォーマンスを示すことができた」と、選手たちのプレーを評価したが、すぐに「あとは多く作ったチャンスを、チームとして決めきれるようにしていきたい」と課題を語り、次戦を見据えた。
九州の鳥栖から鹿嶋へ帰還し、すぐにまた北海道へ向かう。中3日で長距離移動を伴う厳しいスケジュールだが、キャプテンの三竿は「中3日あればコンディションは回復する。アウェイの連戦で移動が続いているが、その中で自分ができるパフォーマンスを出して、この連戦を乗り越えていきたい」と力強く語った。
先発メンバーは前節から5人を入れ替えた。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは小泉、犬飼、関川、杉岡が入った。ボランチは三竿とレオのコンビで、サイドハーフはアラーノと荒木、そして前線は土居とエヴェラウドが務めた。そして、ベンチにはスンテ、町田、永木、和泉、松村、染野、上田が座った。
立ち上がりから球際の勝負が白熱し、ピッチの至るところで激しいコンタクトプレーが繰り広げられた。両チームともにボール保持者への寄せが早く、シュートチャンスを許さない。非常に引き締まった試合展開となった。
すると31分、一瞬の隙を突かれ、アントラーズはピンチの場面を迎える。宮澤からの一本のロングパスでルーカス フェルナンデスに抜け出されると、ペナルティエリア内までドリブルで運ばれてしまう。そのままシュートに行くと思われたが、ルーカス フェルナンデスは並走した駒井へのパスを選択。ただ、このパスは駒井に合わず、失点にはならなかった。
相手のミスに助けられたアントラーズだったが、41分にまたしてもピンチが訪れる。判断ミスでボールを失うと、宮澤から福森へパスが渡り、福森にダイレクトで低いクロスを入れられる。これを駒井にワンタッチで合わせられ、ゴールネットを揺らされてしまった。危険なエリアでの判断ミスから札幌に先制を許してしまう。
前半はこのまま決定的な場面をつくれず、1点のビハインドを負って折り返した。
後半に入っても、アントラーズはなかなか試合の主導権を掴めない。57分にはコーナーキックから田中にヘディングシュートを許す。これはポストに当たり、失点にはならなかったが、危ない場面だった。
60分、流れを変えたいアントラーズは、3人同時に選手交代を行う。アラーノ、小泉、上田をベンチに下げて、松村、永木、上田を投入した。さらに、69分には土居との交代で染野をピッチへ送った。
時間の経過とともに、アントラーズがセカンドボールを拾えるようになり、試合の主導権を握れるようになった。しかし、札幌のアグレッシブな守備に苦しみ、ゴール前まで攻め込むことができない。
77分、アントラーズは最後の選手交代を行う。杉岡に代わり和泉が投入され、和泉はそのまま杉岡が務めていた左サイドバックのポジションに入った。
札幌の守備をなかなか崩せなかったアントラーズだが、85分に決定機をつくる。左サイドでエヴェラウドが相手との競り合いに勝利し、中央へパスを送ると、相手に当たってコースが変わる。これに上田が素早く反応し、ワンタッチでゴールを狙うも、シュートは惜しくもポストの外側に当たり、得点にはならなかった。
最後まで勝利を目指し、ゴールを狙い続けたアントラーズだったが、プレーの精度をどこか欠いていた。そしてそのまま、0-1で試合は終了した。
非常に悔しい敗戦だが、気持ちを切り替えなくてはいけない。次戦までは中2日と時間がない。そして、札幌から鹿嶋へ、鹿嶋から神戸へ、長距離移動が続く。非常に厳しいスケジュールだが、乗り越えるしかない。チーム全員の力を結集し、最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・なし



・相手の背後のスペースを効果的に使おう。
・後半開始から圧力をかけて戦おう!
・ボールを失った後の切りかえを早く。
Q.自分たちのフットボールが表現できなかったとのことだが、それは、相手の調子が良かったからなのか?それとも、自分たちが悪かったのか?
A.ひとつは自分たちのミスが非常に多かった。スペースを狙うという戦略で戦っていたが、そこに至るまでのパスミスがあったので、スペースをつくところまで行けなかった。後半はパスミスが減ったが、なかなか、いい状況に持っていくことができなかった。今日の結果を受け入れて、水曜日に向けて準備を進めていきたい。
Q.試合を通して疲れているように見えたが、次の2試合に向けてはどのような対策をしていく?
A.中3日という中で、求めているプレッシングの強度やパスワークを表現しなくてはいけなかったが、それができなかった。ただ、これから中2日が続いていく。まずはコンデションをできるだけいい状態へと戻すということをしなければいけない。映像などを使って、選手たちに狙いを説明し、次の試合に向けて準備をしていかなければいけない。
自分がシュートを止めることより、まずはシュートを打たせないということが大事になってくる。DFに上手くコーチングしつつ、自分はしっかりとポジションをとって、DF陣にコースを限定させていく。無失点はDF陣にもGKにとっても嬉しい。無失点を目指して頑張っていきたい。
【三竿 健斗】
前回対戦した時は、チームを作り上げていく段階だった。その時と、今の僕たちは遥かに違う。もっと崩せる形を出していけると思うし、相手はマンツーマンで守備をしてくるので、いかに相手をつり出してその空いたスペースを使うかが重要になってくる。相手の動きを見て、どこにパスを出すのかを選択していくことが大事になってくると思う。
監督から真ん中でタメを作ること、クロスに対してしっかり入っていくという指示を受けてピッチに入った。エヴェのクロスがディフレクションし、自分が動いたところにボールがこぼれてきたが、決めきることができなかった。これからも連戦が続いていく。今日の試合は負けてしまったが、チームとしてこの敗戦を整理して、次は必ず勝利できるようにしていきたい。
【松村 優太】
セカンドボールを拾うこと、裏への抜け出しからクロスを上げるという部分を意識して狙っていた。これからもハードなスケジュールが続いていくが、だからといって負けていいチームではない。今日負けてしまった分、しっかり次の試合で勝利したい。