4日前、アントラーズはアウェイ等々力陸上競技場へ乗り込み、川崎フロンターレと対戦した。前半2分に先制点を許してしまったアントラーズは、30分に追加点を決められてしまう。それでも2失点目直後のコーナーキックから相手のオウンゴールを誘い、1点差に迫った。後半に入ると試合の主導権を握り、川崎Fのゴールに迫っていく。しかし、最後まで同点に追いつくことができず、1-2と悔しい敗戦に終わった。
試合後の会見で、ザーゴ監督は「立ち上がりに失点をしてしまい、そこから相手の流れとなってしまった。再開初戦という中で、選手たちも緊張しており、失点によってさらに緊張してしまった。その後、徐々に流れを取り戻し、自分たちのいい流れになってきたタイミングで再び失点をしてしまった」と、前半の内容を悔しがった。
それでも後半の戦いぶりは、今後に向けてポジティブな面が多く、指揮官も「後半は我々が試合をコントロールしている状況だったし、何度も相手のペナルティエリア内にクロスやパスが入っていた。エヴェラウドを左サイドハーフに持っていくことで、左サイドも活性化させながら伊藤に中央で起点を作ってもらうという狙いを持っていた」と、手応えを語っていた。
試合から一夜明け、翌日もチームは休むことなく札幌戦に向けてトレーニングを行った。中3日と厳しい日程だが、条件は相手と同じ。過密日程でも勝利のために戦い続けなければいけない。
そして、迎えた試合当日。キックオフ2時間前にスタメンが発表された。
ゴールマウスはスンテが守る。最終ラインは右から広瀬、犬飼、町田、永戸が入り、ボランチは三竿とレオがコンビを組んだ。サイドハーフは右に染野、左に和泉、前線はアラーノとエヴェラウドが入った。前節からはスタメンを2人変更し、染野が公式戦初先発となった。ベンチには、曽ケ端、関川、永木、土居、遠藤、荒木、伊藤が座った。
19時3分、札幌のキックオフで試合が始まったが、前半7分、札幌陣内から宮澤にロングボールを蹴られるとスンテが目測を誤ってしまう。そして裏へ抜け出した鈴木に一歩早く触られ、ゴールへ流し込まれた。一瞬の隙を突かれ、札幌に先制点を許してしまう。
いきなり苦境に立ったアントラーズだったが、29分にペナルティエリア手前でエヴェラウドがファウルを受ける。ここから30分、キッカーのアラーノがフリーの染野へグラウンダーのパスを送り、染野がダイレクトでシュートした。しかし、これは犬飼に当たってしまい、得点には至らなかった。
前半終了間際の45分、スンテからのロングフィードを起点に札幌陣内深くまで進入する。エヴェラウドからのマイナスのクロスに最後はアラーノがシュートしたが、枠を外れて得点には至らなかった。
前半はこのまま0-1で終了し後半に入った。
後半最初のチャンスは56分に訪れた。右サイドの広瀬から裏に抜け出したアラーノにパスが通る。アラーノはペナルティエリア内からマイナスのクロスを入れるも、相手選手に当たり、中で待つエヴェラウドはシュートまでたどり着かない。そして62分、サイドに流れたエヴェラウドにボールを受けると、カットインからシュートを選択する。低く鋭いシュートがニアサイドへ飛んだが、惜しくもゴールポストに阻まれて得点にはならなかった。
戦局を変えたいアントラーズは選手交代を行う。64分、和泉、エヴェラウド、染野がベンチに下がり、土居、伊藤、遠藤がピッチへ送られた。70分にはレオとの交代で永木を投入した。
75分、左サイドでボールを受けた遠藤から同サイドを裏に抜けた永戸へパスが通る。永戸は相手選手に競り勝ち、強烈なシュートを放つ。しかし、相手GKの好セーブに阻まれてしまった。
アントラーズは78分にも選手交代を行った。三竿との交代で荒木をピッチへ送る。そして81分、右サイド深い位置で獲得したフリーキックをキッカーの遠藤が鋭いクロスをゴール前に送る。これを犬飼がどんぴしゃりのヘディングで合わせる。しかし、これが相手GKの菅野に当たり、またしても得点を奪うことはできなかった。
アディショナルタイムに入り、またもチャンスを得る。自陣からのフリーキックからキッカーの永木がペナルティエリア内へロングボールを入れる。町田が相手選手と競り合い、セカンドボールがアラーノのもとへこぼれる。アラーノはダイレクトでボレーシュートしたが、これはクロスバーを越えて枠に飛ばなかった。
ゴールに迫るも、なかなか同点に追いつけない展開が続く。すると試合終了間際に自陣でボールを奪われてしまう。このカウンターからルーカス フェルナンデスに痛恨の2失点目を許してしまった。
0-2。シュート数は18対7と圧倒しながらも、ゴールが遠かった。非常に悔しい敗戦だが次戦は再び中3日でやってくる。気持ちを切り替え、アウェイ浦和戦の勝利に向けて、残された時間で最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・染野が公式戦初先発



・全体をコンパクトに、前から積極的にプレッシャーをかけること。
・自分たちを信じ、自信をもってプレーを続け、必ず試合をひっくり返そう!
・タイミングを合わせてパスや動き出しをしよう。
・ここからどう勝つかしっかり考えて戦おう。
Q.無得点に終わった要因は?
A. われわれの方が多くチャンスを作っていたが、そのチャンスを決めきることができなかった。そこで決めることができれば、また状況は変わってきたと思う。連敗しているということは好ましくない。この状況は自分たちが変えていくしかない。今まで以上に努力をして改善していくということをしていかなければいけない。
Q.モチベーションを保つために、選手たちへどうアプローチしていく?
A.アントラーズのように勝利が義務づけられているクラブででプレーしている以上、タフなメンタルは持ち合わせていなければいけない。自分がどこにいるのかということをしっかりと認識して振舞っていかなければいけない。不安などがあるとは思うが、その状況を変えていくのは選手たち自身。選手たちがそういう強い意識を持って取り組んでいくべき。ミスで失点したが、それ以上にチャンスがあった。それを決められなかった反省はしていくべき。色んな方法で意識改革をしている。さまざまな形で、取り組んでいきたいと思う。
相手は3バックでスペースもあると思う。チームメートとしっかりコミュニケーションを取りながらプレーをしていく。どのタイミングでパスを受けるのか、パスを出すのか、相手選手の背後をとるのか、そういう部分を前半から出して、相手のゴールにどんどん向かっていきたい。
【町田 浩樹】
札幌は3バックで変則的なポゼッションをしてくるチームなので、そこは注意していかなければいけない。また、前線にはスピードや高さのある選手が多い。その前線の選手に起点を作らせないことがポイントになってくる。
【遠藤 康】
まだ勝てていないので、何がなんでも勝ちたい。まずは、監督から求められていることをしっかりやれば勝てるという自信をチーム全体で持つことが大事になってくると思う。
【永木 亮太】
札幌は監督が代わってからしっかりとパスをつないてくるチームで、非常に完成度の高いチームだと思う。そして、背の高い選手や足の速い選手など特長のある選手がいるので、そこを抑えていくことが最大のポイントとなってくる。
僕がアントラーズに来てから勝つことができていない。この状況を早く変えないといけない。ファン・サポーターの皆さんの応援を力に変えて、勝利に向けて戦っていきたい。
【ファン アラーノ】
試合の中で、トレーニングで取り組んできたことはできていた部分はあった。自分たちで負荷をかけてしまい、本来のパフォーマンスができなかったが、悪いところばかりではなかったし、得点チャンスもあった。結果はよくないが、やっていることは間違っていない。フィニッシュのところでもう少し落ち着いてプレーしていきたい。