再びアジアの頂点に立つために。今年もまた、激闘の日々が始まった。指揮官が指名した先発メンバー11人は、GKにクォン スンテ、最終ラインは右から平戸、犬飼、町田、安西。ボランチは永木と名古がコンビを組んだ。右サイドに遠藤、左サイドに山口、フォワードにはセルジーニョと金森が入った。またベンチには曽ケ端、内田、関川、土居、三竿、安部、伊藤が座る。
試合開始から押し気味に進めていたアントラーズは、15分に決定機を迎える。左サイドでボールを受けた山口がカットインしてシュートを放つと、相手GKに小さく弾かれる。このこぼれ球にセルジーニョが反応すると、後ろから相手GKが倒され、アントラーズがPKを獲得した。このPKをセルジーニョ自ら蹴ったが、相手GKにセーブされてしまった。
絶好機を逃したアントラーズだが、攻撃的な姿勢は崩さない。22分、左サイドで起点をつくると、中央でフリーになった遠藤にパスが通る。相手DFを引き付けた遠藤は、右サイドを駆け上がった平戸へラストパス。平戸は一度切り返してから左足でシュート。しかし、相手DFのブロックに阻まれ、シュートは得点に至らなかった。
なかなかゴールを奪えないアントラーズだったが、前半終了間際に待望の瞬間が訪れる。コーナーキックのこぼれ球を拾った平戸がゴール前へクロス。中央へ走り込んできた町田には合わなかったが、ボールは誰にも触られることなく、ゴールネットに吸い込まれた。平戸の移籍後初ゴールが貴重な先制点となった。
このまま前半は1-0で終了。リードを奪ってハーフタイムを迎えた。
後半に入っても、アントラーズが主導権を握った。すると、54分に決定機が訪れる。相手DFからボールを奪ったセルジーニョがゴール前までドリブルで持ち込む。ペナルティエリア手前からシュートを放ったが、惜しくもGKに阻まれてしまった。
絶好機を逃したアントラーズだが、直後の56分に再びチャンスを迎える。ペナルティーエリア手前でセルジーニョがボールを受けると、左足でカーブをかけたコントロールシュートを放つ。芸術的な軌道を描いたボールは、ポストに当たってから、見事ゴールに吸い込まれた。ついにアントラーズがリードを2点に広げた。
70分、遠藤にかえて安部、79分にはセルジーニョとの交代で土居聖真をピッチに送り、守備の強化を図る。
このまま2点リードを保ちたいアントラーズ。しかし、ジョホールに反撃を許してしまう。80分、右サイドのフリーキックからハリス ハルンがシュート性のボールをゴール前に送ると、ジオゴが胸トラップからシュート。これがゴールネットに突き刺さり、1点差に詰め寄られてしまった。
アントラーズは87分に名古との交代で三竿を投入。1点差に迫られたが、最後まで集中したプレーを見せ、追加点を許さなかった。
このまま2-1で試合終了。川崎フロンターレ戦から先発選手を5名変更した中での勝利。絶対に勝ちたい一戦をチーム一丸でものにした。今日の勢いそのままに、中3日で迎えるJリーグ第3節湘南ベルマーレ戦でも絶対に勝利したい。
【この試合のトピックス】
・平戸、名古が公式戦初スタメン
・平戸がアントラーズ復帰後初ゴール


Q.前半、安易なミスが出てしまった。後半は見られなかったが、ハーフタイムにどんな指示を伝えたか?
A.イージーなミス、個人的なミスが散見されたので、ハーフタイムに指摘した。少し修正をすること、継続すること、攻撃の時のポジショニングのことを伝えた。
Q.ミスが多いゲームになってしまった原因は?
A.疲労ではないと思っている。ほんの少しの技術的なところだと思う。ミスをして、ネガティブになった部分をリカバリーできなかったことも原因だと感じる。若い選手が多く、出場機会が少ない選手も多かったので、ミスが出るとチーム全体に影響を及ぼすこともある。その時に、少しでもポジティブな声掛けができる選手が出てくる必要がある。
アジアのチームは体が強く、激しさがあるチームなので、まずはそこの部分で負けない。そして川崎F戦のような、チーム全員でまとまった守備をしていきたい。
【山口 一真】
自分が今のアントラーズにアクセントをつけていきたいと思っている。試合では、自分らしくゴールに向かうプレーをしていきたい。
【永木 亮太】
ACLの初戦だからと言って、意気込みすぎても良くないし、引きすぎるのも良くないと思う。なので、いつも通りのプレーをしていきたい。
【名古 新太郎】
相手がどのような戦い方をしてくるかはわからないが、まずは、自分たちが試合の中でどのように修正していくかというのが大事になってくる。そこは意識してやっていきたい。
【平戸 太貴】
相手は、ボールを後ろから繋いできたり、引いてカウンターをしてきたりなど、戦う相手によって戦い方を変えてくるチームという印象がある。前線には、ボールを収めることができる選手もいるので、気を付けていきたい。
【安西 幸輝】
ホームで戦えるし、ACL2連覇に向けての初戦ということで、すごく大事なゲームになる。相手はCFにいい選手がいて、その選手を起点にサイドハーフやボランチがどんどん絡んでくるスタイルだと思うので、その起点をしっかり潰していければ、僕たちのチャンスになると思う。
【遠藤 康】
去年のACL初戦は勝ちきれなかった思い出がある。その分、グループステージを突破するのをすごく苦労した。今年はまず初戦に勝つことができれば、波に乗ってグループステージも突破できると思うので、明日の試合は大事にしていきたい。
大差で勝たなければいけない試合だった。この相手に対して、納得のいかない試合となった。
【山口 一真】
久しぶりに勝利ができ、ファン・サポーターの方たちと一緒に勝利を分かち合えてよかった。個人的にはシュートまで行けているので、どんどんシュートを打つ機会を増やしていき、ゴールを決めたい。
【犬飼 智也】
簡単なミスはしてはいけないと思うし、失点に繋がらなくてもチームの流れが悪くなってしまうので、改善していかなければならないと思う。
【名古 新太郎】
(ACLの)初戦で勝てたのはよかった。自分自身もっとやっていかなければいけないと思うが、チームとして、今日勝てたのはプラスに捉えていきたい。
【平戸 太貴】
慣れないポジションで難しい部分もあったが、しっかり周りとコミュニケーションを取りながらやれた。ゴールの場面では、自分のイメージ通りのボールを蹴ることができた。
【金森 健志】
チャンスのシーンで、自分がゴールを決めることができれば、もっとチームが楽になっていた試合だった。今日の反省を、次に生かしていきたい。
【クォン スンテ】
選手たちはいい準備をして、最善を尽くしたが、内容の面で物足りなさを感じる部分もあった。これからもっと上を目指していかなければいけないチームとして、ファン・サポーターの前で残念な試合をしてしまったと思う。
【セルジーニョ】
このような厳しい大会の初戦は非常に難しい。ただ、勝利という目的を達成できて、とても嬉しく思っている。