
東日本大震災の影響でこの1ヵ月ピッチへ立つことのなかった鹿島が、中田の同点ゴールにより強敵水原からアウェイで貴重な勝点1を得た。未だ2011シーズン未勝利だが、被災した鹿島にとっては大きな意味を持つシーズン再開となった。


序盤、この1ヵ月もの間、試合をしていない鹿島はホームの水原に攻め込まれる。ラインは全体的に引き気味ながらカウンターでチャンスを作り出す水原に鹿島は防戦一方となった。


しかし鹿島は25分を過ぎた辺りから徐々に試合勘を取り戻し、セットプレーから活路を見出す。26分には野沢がゴール前20m付近のFKを直接狙い惜しくもゴール左上に外れたが、その後も鹿島は水原ゴールに迫る。35分、曽ヶ端のGKをフェリペ、野沢が頭でつなぎ、最後は興梠がループシュートを放つ。これはクロスバーを越えたが、興梠のスピードが生きたシーンだった。
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また38分にはスローインからアレックスがゴール前でフリーとなり、シュート。しかし荒れたピッチコンディションのため、ボールのバウンドにタイミングが合わずゴールには至らなかった。


こうして序盤こそ攻められたものの、徐々に試合のリズムをつかんだ鹿島は前半、数多くのチャンスを作り出した。そして先制点への期待が膨らんだ後半だったが、逆に67分、水原にゴールを献上してしまう。左サイドからのスローインからYeom Kihunにヘディングで押し込まれ、失点。一転して鹿島は窮地に追い込まれた。
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だがこの試合にかける思いが強い鹿島はこれで諦めなかった。71分、CKのチャンスにキッカーの野沢は鋭いボールをゴール前に送る。これを岩政が競り合い、落としたボールを中田がダイレクトで水原ゴールへ叩き込み、1-1。前半でもチャンスのあったセットプレーから鹿島は同点弾を得た。


その後も2点目を狙った鹿島だったが、ホームの水原にも攻められ、お互い譲らず、1-1のまま試合終了のホイッスルを聞いた。試合後、TVのフラッシュインタビューに立った小笠原は、「本当に勝ちたかったので、悔しい」とドローに終わった悔しさを強調したが、東日本大震災の影響、そして1ヵ月間公式戦から離れていたことを考えると強敵水原から得たアウェイでの勝点1は勝利に近いものと言える。


WITH HOPE―鹿島は復興へ向けて、大きな第一歩を踏み出した。







惜しい試合だった。スペースがあったのでパスを狙っていたけど狙いすぎた。チャンスが少なかったので慎重になりすぎた。ラストパスをしっかり出すようにしたい。
【野沢 拓也】
相手は激しかった。いい感じでプレーはできたと思う。
【小笠原 満男】
普通ならグループリーグでアウェイでの勝点1は良いと思うが、こういう状況なので皆さんに勝利をプレゼントしたかった。もっと強いチームもあると思うので優勝するには、こういう試合も勝たないといけない。
【興梠 慎三】
最初から飛ばした。点が決められなくて悔しい。(決定機で外したシュートは)グラウンドが固くてボールがうまく転がらないのでループシュートしか考えてなかった。チャンスが多く作れていただけに悔しい。
【青木 剛】
勝ちにいっていたので勝てなくて残念だが、先制されてから追いついての引き分けなので良かったとは思う。立ち上がりがバタバタしてしまった。序盤は相手に勢いがあったが徐々に慣れてきて良くなった。
※中田選手、岩政選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください!