水曜日に行われたヤマザキナビスコカップA組第2節で、サガン鳥栖を3-1で破った鹿島が、中3日でアウェイゲームに臨んだ。首位で迎えたJ1第6節でガンバ大阪と対戦すると、ダヴィとカイオがゴールを決め、2-0で完封勝利。公式戦3連勝で、リーグ首位をキープした。
鹿島は、最終ラインの伊東と青木、中盤の小笠原と土居が先発に復帰し、左サイドハーフではカイオが公式戦2試合連続の先発出場を果たした。鹿島は立ち上がりから積極的な動きを見せ、開始1分に土居がオープニングシュートを放つ。2分にも、ペナルティーエリアの外からダヴィがミドルシュートを狙い、こぼれ球を柴崎が狙うなど、ゴールへの強い意識を見せた。4分にはペナルティーエリア右側を縦に突破したダヴィが、角度のないところから右足シュートを放ったが、相手GKにセーブされた。
最初の決定機は17分に生まれた。柴崎がドリブルで中央を突破し、右サイドを駆け上がっていた遠藤へパスを送る。遠藤が左足で浮き球のパスを供給すると、最終ラインの背後へ抜け出したダヴィが右足ボレー。フリーの状態で放たれたシュートは、クロスバーを直撃した。スコアレスで推移する中、鹿島はG大阪にボールをキープされる時間帯もあったが、しっかりと守備ブロックを作って対応した。両サイドの背後を狙われ、ロングボールを蹴り込まれても、ゴール前では身体を張った守備を見せる。J1タイ記録となる216試合連続先発出場を果たした曽ヶ端も安定したセービングで、G大阪に得点を許さなかった。
そして38分、鹿島は5試合ぶりの先制点を奪った。ペナルティーエリアの手前で混戦となり、こぼれ球を拾ったダヴィが右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左隅に突き刺さった。鹿島が1点をリードして、ハーフタイムを迎えた。
1-0で後半を迎えた鹿島は、前半同様、集中力を高く保った守備から、積極的に攻撃を仕掛ける。54分には、敵陣で巧みなインターセプトを見せた柴崎が、ペナルティーエリア内のダヴィへパスを供給する。ダヴィは至近距離から強烈な右足シュートを放ったが、相手GKにセーブされた。
鹿島は79分に梅鉢、82分には野沢を投入し、選手交代で打開を図る。待望の追加点は83分。左サイドの山本がファーサイドへクロスを上げると、ダヴィがヘディングで折り返す。中央に走り込んでいた柴崎が胸で落としたボールを、カイオが右足ボレーで合わせた。強烈なシュートがゴールを射抜き、プロ初得点でリードを広げた。
試合は2-0で終了し、鹿島が5試合ぶりの完封勝利を収めた。鹿島は公式戦3連勝で、リーグ5勝目を挙げ、首位をキープした。
次節は、カシマスタジアムでの新潟戦だ。今週はミッドウィークに試合がなく、しっかりと準備する時間を確保できる。ダヴィが累積警告で出場停止となるが、ホームで勝点3を獲得し、連勝を伸ばしたい。

【この試合のトピックス】
・38分にダヴィが決めた先制点が、J1でのアウェイゲーム、チーム通算550得点目となった。550得点到達は、G大阪に次いで2チーム目。
・公式戦5試合ぶりに先制点を挙げた。
・今季新加入のカイオが、リーグ戦で自身初の先発出場を果たし、プロ初ゴールを記録した。
・万博記念競技場でのリーグ戦での勝利は、2009年5月24日の第13節以来。中田のゴールを守りきり、1-0で勝利を収めた一戦だった。
・ジャイールが86分に投入され、J1第4節のC大阪戦以来の公式戦出場を果たした。
・前野が今季初めてベンチ入りを果たした。
・曽ヶ端がリーグ戦216試合連続先発フル出場を果たし、J1記録に並んだ。次節の新潟戦で、新記録達成が懸かる。



・プレスはより早く。相手にオプションを与えるな。
・積極的にシュートを打ち、自分たちのリズムを作っていこう。
・セカンドボール、ルーズボールに負けない。
・周りの選手との距離感を大切に。
・私がプランを考えたとしても、やるのは選手。その選手たちの気持ちを見てもらえればと思う。若い選手が多い中で、天才だったり、ベテランが持っているクレバーさや技術は持っていないかもしれないが、意欲や運動量は、誰が見ても伝わる。一生懸命やろうとしているところは、誰が見ても伝わると思う。選手1人1人が実行している。まだ成長過程のチームであって、成長過程の選手が多くいる。その中で、彼らが何かを成し遂げようと、何かを掴もうとしている姿は、見る側にとっては、夢と希望を与えると思う。うまくいけば良いと思う。
・まだシーズンは長い。プランをいろいろ考えてやらないといけない。来週は1週間空くので、みっちり練習できる期間がある。若い選手、若いチームに一番良いのは練習をすることで、いろいろなことを磨かなければいけない段階。残念ながら、日本だけでなく、世界的にも日程はタイト。その中で、選手が自分の成長について意識を高めてやっていかないと。私もそのところは指導していきたい。ただ、私以上にこのクラブが持っている、クラブに捧げる犠牲心や献身性が、伝統として、ある。どんな練習でも、その気持ちを選手たちが持って取り組んでいるので、成長につながっていると思う。今後もそのように、成長を託すことができればと思う。一番は、選手が意欲を持って取り組んでいるということ。夢と希望を掴むためにやっているのが、このチームの伝統であって、それぞれがその立場で、自分ができることを精一杯やるということ。若い選手が必死で取り組んでいくということを互いに約束してやっているので、引き続きやっていきたい。
(ゴールシーンは)良いポジションを取ろうと考えていた。弾丸シュートで狙う事を考えていたし、蹴った瞬間、入ると思った。岳さんは上手いから、いいボールが来る。まだまだチームのために結果を残したいし、ドリブルで仕掛ける回数も増やさないといけない。
【柴崎 岳】
勝利に値するパフォーマンスを出せたと思う。ボールを触る回数を増やそうと意識した。多少のミスはあったが、自分の中でも良いリズムでプレーができた。チームとしても良い流れが出来ている。(アシストは)ボールが来る準備はしていたし、マイナス方向に誰かがいる事は視野に入っていた。もっとアシストの回数を増やしたい。ここ最近では、一番良い試合だった。
【遠藤 康】
ダヴィが良い時間に点を取ってくれた。相手にチャンスらしいチャンスも作らせていなかった。安定した守備が良い攻撃をもたらせていたと思う。相手FWも満男さんや岳がつぶして、前を向かせなかった。選手同士が良い距離間で出来ているのが、昨年とは違った部分だと思う。
昌子選手、伊東選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。