
明らかなオフサイトを"誤審"された週末の浦和戦から中3日、コンディションに悩む選手たちが多い中、大迫がエースの証明となるスーパーゴールでチームを8年連続決勝トーナメントに導いた。アディショナルタイムも全て使い切った試合終了直前、相手CKを必死に守ったチームメートの期待に応え、大迫は左足を一閃。これが大分ゴールを貫き、ベンチのトニーニョ セレーゾ監督も飛び上がるほどの歓喜でこの激闘を終えた。
前半、埼玉スタジアムでの死闘から中3日、しかも浦和戦が雨のナイトゲームだったこともあって、鹿島の選手たちはどこか重かった。逆に負傷者が続出する大分はここまで公式戦15試合勝ちなしとまさに崖っぷち。これがJ1残留に関わらないナビスコカップであっても、勝って勢いをつけたい大分はこの日、初先発となった為田や将来が期待される松本昌也などが躍動し、鹿島ゴールに迫る。前半は完全に大分のペースとなった。
後半に入るとそれまでどこかチグハグだった鹿島も少しずつリズムを取り戻し、大分ゴールに迫る。特に前半は影の薄かった柴崎が攻撃に絡むシーンが多くなり、大迫、ダヴィらが次々とゴールを狙う。しかし相手GK丹野の好セーブもあり、なかなかゴールを割ることはできない。
スコアレスドローの可能性も高くなった後半アディショナルタイム、同じBグループで決勝トーナメント進出を競うC大阪、FC東京が共にリードしていることもあって、ベンチの焦りは濃くなる。しかし週末の浦和戦で苦杯をなめた選手たちは最後まで勝利をあきらめなかった。
相手のCKを全員で守った後のカウンター、CBの青木が左サイドを駆け上がる。そして遠藤を経由して、ボールを得た大迫はこれまでの鬱憤を晴らすかのように迷いなく左足を振り抜いた。まさにスーパーゴールとなったこの決勝点で、タイムアップ。鹿島は1-0で大分を振り切り、8年連続となる決勝トーナメント進出を決めた。
試合終了後、TVのフラッシュインタビューを受けたトニーニョ セレーゾ監督は終始笑顔だった。まさに苦しみの末につかんだ歓喜にチーム全員が酔いしれた。しかしこれでまだ終わったわけじゃない。「優勝まではまだまだ」と大迫が語ったように、これからが本当の戦いだ。
















【この試合のトピックス】
・この勝利で鹿島はBグループ2位以上を確定し、8年連続となるナビスコカップ決勝トーナメント進出。
・大迫は、通算16試合で12ゴール目とナビスコカップでかなりのハイペース。


・もっとお互いシビアに要求しあうこと。
・両腕を広げていても勝利は飛び込んでこない。積極的に試合を動かそう!
・守備は相手のダイアゴナルの走りから背後を狙ってくるので注意。
・攻撃は前半のように外から攻めよう。
・一瞬の隙もあたえるな。そして一瞬の隙をついて行こう!
・ただ前半に関して言えば、大分が我々のミスを誘いながら、チャンスも我々よりも作っていた。前半だけであれば、大分が勝ってもおかしくない内容だった。それは原因があって、我々の技術の高い選手たちが考えられないミスを侵し、なかなか前でボールを収められないという状況からそのようになってしまった。そこをハーフタイムで修正をかけた。またサイドハーフとサイドバックがユニットで行ける距離にして切り替えた。それで落ち着きを取り戻したし、そこからボールを動かすことが出来るようになり、チャンスをより多く作られるようになった。チャンスの数だけ考えれば、トータルでは勝利に値するゲームだったと思う。
・どのチームも厳しい日程になっている。また最近は寒暖の差も激しいので体調管理も難しくなっている。ただ今日に関して言えば、大分は若く有望な選手を多く入れていて、彼らも前半は非常にがんばっていたが、後半は運動量が落ちてしまった。しかしそれはごく当たり前のことであって、田坂監督も3枚の交代カードを使ってしまわなければいけなかった。我々は岩政のところに山村を入れて、立ち上がりは不安定なところもあった。ただ時間が経つにつれてフィットしてきて、チームの一員として戦うことが出来た。我々のチームは平均年齢が非常に高いので、若い選手ですら負荷を感じるこの試合で、当然彼らも感じてしまう。ただそこで落ちないようにしているのが、彼らの持っているプラスアルファの部分だと思う。私は素晴らしい選手たちと仕事をしていると感じられる場面が多々あったし、今日の勝利は彼らに対するご褒美だと思う。1試合1試合、着実に戦っていい年末を迎えたい。どれだけ日程が厳しくても、ヤマザキナビスコカップは戦うに値する大会だし、存続すべきタイトルだと思っている。
やっと入った。その前にモトさんからのパスを外してしまった。これからはリラックスして打てると思う。相手のボランチが1枚だったのでサイドでさばこうと思っていた。後半はスペースが出来たので上手く出来たと思う。
【山村 和也】
最初、相手のタイミングをつかむのが難しかったが、ゲームに慣れて来てからは競れるようになった。無失点で終わった事は良かったが、危ないシーンはあったので、最初の段階でリスクマネージメントしないといけない。危ないシーンは修正して減らしていければ良いと思う。
【青木 剛】
ゲームを支配はしていたがカウンターやサイドからのクロスがあったので失点しないように心掛けていた。後半は相手の運動量が落ちて、こっちは落ちなかった。選手全員が予選突破したいと思っていたので、後半はボールを動かしながらチャンスを作れていた。その分、大分の走る量が増えた。得点が入る空気があり、それが最後の最後に結びついた。
小笠原選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。