
先週末のリーグ磐田戦から先発11名を総入れ替えして臨んできた鳥栖相手に、苦しみながらも交代出場でピッチに入った本山が試合終了直前に値千金の決勝ゴールを決め、今季ナビスコ初勝利を奪った。
序盤、鹿島は柴崎、野沢らを中心にゆっくりとしたボール回しでペースをつかむ。先発11名が入れ替わっても相変わらずのハードワークで激しいプレッシングを見せる鳥栖をいなすようにボールをつなぎ、リズムを作りだした。そして42分には西、その2分後には野沢がこぼれ球から強烈なミドルシュートを放つがいずれもポスト直撃と惜しいシーンも見られた。
後半に入ると若い鳥栖にやや押される場面が目立つ。鹿島はそれでも左サイドで先発した前野、中村コンビらが中心となり、何とか前へ行こうとする。しかしなかなか状況を打開できない時間帯が続き、トニーニョ セレーゾ監督は60分という早い時間帯に中村に代え、本山をピッチに送り出す。
この交代でリズムが変わるかと思われたが、粘る鳥栖に苦しめられる。セットプレーから何度か野沢・ダヴィコンビがチャンスを作るが、ダヴィのヘディングシュートが相手GKの正面を突くなど不運も続いた。
このままスコアレスドローに終わるかと思われた後半アディショナルタイム、突然カシマに歓喜の瞬間が訪れた。鳥栖のカウンターを防ぎ、そのまま逆カウンターに入ると本山のラストパスからダヴィが右足シュートを放つ。これは相手GKにはじかれたが、それで得たCKを野沢がゴール前に上げると岩政、ダヴィらが必死に競る。そしてこのこぼれ球を本山が豪快に鳥栖ゴールに叩き込み、鹿島は待望の決勝ゴールを得た。
試合後、「本山は、試合の流れを変えられる選手。私が会った中で、日本で一番だと思う」とトニーニョ セレーゾ監督が絶賛した本山の活躍で、苦しみながらも得た今季ナビスコカップ初勝利。昨季以来、1敗2分と分の悪かった鳥栖から勝点3を奪ったことはチームにとって大きな意味をもたらすことだろう。この勢いのまま、週末のリーグC大阪戦を迎えたいものだ。



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【この試合のトピックス】
・遠藤の決勝点がクラブ通算1200ゴール。
・トニーニョ セレーゾ監督がJ通算100勝を達成。
・本山と前野が今季リーグ戦初先発。





・チャンスを得点につなげられるかは自分たち次第だ。強い気持ちでゴールを狙え。
・基本はコンパクトに保ちつつも、状況をに応じて柔軟性を見せろ。
・守備の時に相手へスペースを与えないこと。
・ボールをもっと早く動かすこと。
・(決勝点について)やるべきことをやって得点をしたと思う。前半にはポスト直撃が2回、それ以上にもチャンスがあった。後半も粘り強く戦ったし、前半から続いてあきらめないでやった結果だと思う。(決勝点を決めた)本山は試合の流れを変えられる選手。日本で会った中で一番だと思う。私が最初に来た頃はまだ若かったが、あれだけの技術を持っているし純粋な心を持っているので相手が悪質なプレーで止めることもあるから、大分怪我が多くなったと思う。できれば30分ではなく、90分起用したいし継続して出場して欲しい。あれだけの選手は常にピッチに立っていなければいけないと思うし、ずっと見続けたい。自己管理も徹底している選手なので、他の人が「15分、20分しか出られない選手だ」と言うが、私はそれが間違っていることを証明したい。できるだけ多くの試合、それも90分出続けられるようになってもらえればと思う。キャプテンの小笠原と同じ年齢なのだから、小笠原が90分できるのならば本山もできるはず。それを早く証明して欲しい。
(ゴールシーンは)みんなが競ってくれたボールがこぼれてきた。ゴール前に相手がたくさんいる中、シュートかパスか迷ったけど打って良かった。流れが良かったし、ポストに当たったシュートもあり、チャンスは作れていた。その流れを継続するように心掛けてピッチには入った。
【曽ヶ端 準】
ロングボールが多く、こっちのCBが強くても事故的な事があるのでケアしていた。しっかり競ってセカンドボールも拾えていたし、球際に強い相手に厳しく行けていたと思う。そういうところで良いリズムが出来ていた。
【岩政 大樹】
一試合一試合で一喜一憂はしていない。連戦をセットで考えている。2週間の間、他の事はしないし、他の事を考える余裕もない。何百試合もやっているので、こういう試合は良くある。あまり攻められない試合で失点しまうのはもったいないのでしっかり抑えた。
【中村 充孝】
良いプレーをしても自分がやらなくてはいけないのは点を取る事やアシストなので、それが出来なかったのは反省したい。サイドでボールをもらう事や裏に抜ける事も一つだけど、相手をもっと動かして運動量を増やしていきたい。中盤の選手がボールを受けないと攻撃につながらない。
前野選手、西選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。