前節に今季のホーム初黒星を喫した鹿島はこの第30節、ホームに川崎Fを迎えた。残り5試合で首位と勝点6差となり背水の陣となった一戦だが、今季最多の4ゴールを挙げ、4-1と快勝を収めた。
鹿島は序盤、川崎Fの攻勢を前に受け身に回った。立ち上がりに山本と大久保に立て続けに際どいシュートを打たれたが、曽ヶ端が好セーブを見せて先制点を許さない。7分にも川崎Fの小林に一対一のシーンを作られたが、再び曽ヶ端が好守で防いだ。
守護神の活躍で序盤のピンチを凌ぐと、徐々に主導権を握り、20分に均衡を破った。曽ヶ端のパントキックから大迫が頭で落とすと、落下点にいた川崎Fの田中がパスミス。ボールを奪った土居がDFを交わしながら鮮やかに右足のシュートを突き刺した。相手のミスを抜け目なく得点に繋げると、前半終了間際の45分にも追加点を奪った。左サイドでスローインを受けたジュニーニョが深い位置からクロスを供給。最後はゴール前の大迫がダイレクトボレーで見事に合わせて、ゴールネットを揺らした。
2点リードで迎えた後半は前がかりになる川崎Fを尻目に、カウンターから次々とチャンスを作り出す。56分には小笠原の右CKから山村がヘディングシュートで得点し、リードを3点に広げた。
さらに勢いの止まらない鹿島は、61分にも得点を重ねる。山村が右サイドに大きく展開するとボールを受けた伊東が、ペナルティエリア手前の遠藤にパスを供給。遠藤は左足で巻き込むようなミドルシュートを突き刺し、鮮やかにゴールネットを揺らした。
大量4ゴールを奪った鹿島は、試合終了間際の後半アディショナルタイムに柴崎のオウンゴールで完封こそ逃したが、前節に敗れたショックを一掃するような完勝劇を見せた。残り4試合に向けて、ラストスパートにも拍車がかかる勝利と言える。完封を逃した悔しさも、次節の湘南戦への教訓になることだろう。アウェイゲームとなる第31節は2週間後の開催となるが、今節の勢いを持続させて逆転での優勝に向かって力強く前進して欲しい。

【この試合のトピックス】
・リーグ戦での対川崎Fでの勝利は2010年11月14日(2-1@等々力)以来、実に約3年振り。通算対戦成績は、これで7勝4分9敗。
・土居が、2ゴール目。これがカシマスタジアムでの公式戦初ゴール。
・遠藤が、7ゴール目。昨季の自己最多ゴール数6を上回る。
・大迫が、17ゴール目。自己最多記録をさらに更新する。
・柴崎が、プロ入り初のオウンゴール。




・ラストパスの精度、相手ゴール前の局面でのプレー水準にこだわって戦おう。
・笛が鳴るまでは絶対に足を止めないこと。何があってもすぐに頭を切り替えよう。
・落ち着いて正確にプレーしていこう。
・若い選手が点を取るということは、チームにとっていいことになるし、彼ら自身の自信にもなればと思う。特に攻撃陣に関しては彼らが点を取れば試合やチームが盛り上がったりするので、非常に良かったと思う。今週に入って常にああいう角度でシュート練習をしていたので、それがしっかりと試合に表れている。彼らが点を決めるだけでなく、練習の重要性をしっかりと意識してもらうことができればという思いでいるし、それをしっかりと成果として、センタリングからシュートの練習、あるいは単純なシュート練習がいかに重要なのかということを彼らが認識してもらえればいい。
立ち上がりが良くなかったので、先制して流れを変える事が出来てよかった。ヤスさんとジュニにボールが入った時のサポートを意識した。これまでジュニのサポートが出来なかった。今日は両サイドでのサポートが上手くいったので、相手もつかみどころが無かったと思う。先制点は入ったところを見ていないが、歓声でわかった。
【青木 剛】
基本的にはレナトに入った時に厳しく行く事を意識した。アウェイの時はレナトの強みが出て、カウンターからスペースを上手く使われていた。今日は攻めている時のカウンターのリスクマネージメントが出来ていた。前線の選手も素早く展開させない事を意識して、みんなが切り替えを早くして相手の強みを出させなかった。
【伊東 幸敏】
自分的には良いプレーが出来たとは思っていない。レナトに関しては仕事をさせたくないと思っていた。自分のイメージではもっと攻撃的な選手を目指している。クロスももっと上げたい。
大迫選手、曽ヶ端選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。