
19,224人と超満員となったユアスタで、鹿島は今季初ゴールとなるフェリペのPK弾で得た先制点を守りきり、1-0と難敵仙台を下した。これで鹿島は今季初の3連勝を飾り、その暫定順位も8位まで上げた。なお守護神の曽ヶ端はこの完封勝利でJ1通算100完封を達成。J1では名古屋の楢崎以来2人目で1999年5月8日の福岡戦での初完封から12年3ヵ月をかけた大記録となる。
気温は27.2度ながら、湿度が82%という蒸し暑さにも鹿島は序盤から激しいプレッシングで試合の主導権を握る。前線から今日もワントップに入った大迫、そしてトップ下のフェリペが仙台の最終ラインにも厳しくチェックに行き、中盤では小笠原、増田がしっかりとボールをコントロールした。
22分、カウンターからドリブルで相手のエリア内に入った遠藤が関口に倒され、PKを得る。ここでキッカーの小笠原が右隅を狙って蹴るも、林に見事なセーブで阻まれ、先制点のチャンスを失う。
このセーブで勢いに乗る仙台から押され始めた鹿島はその直後、関口のクロスから赤嶺に豪快なヘディングシュートを打たれる。万事休すと思われたが、これがクロスバー直撃。鹿島は一度は失った試合の流れをまた自らの手にたぐり寄せた。
そしてその直後、大迫がクリアミスをしたチョをエリア内でチェイスしさらにはファウルを受け、鹿島はまたしてもPKを得る幸運をつかみ、29分、今度はフェリペが右に落ち着いて決める。このフェリペの今季初ゴールで先制した鹿島は前半を1-0とリードし、戦い終えた。
後半に入ると、今度は仙台にやや押し込まれ、厳しい時間帯が続く。しかしここでも全員が失ったボールを奪い返しに行く献身的なプレーで何とか凌ぎきる。67分には先制点を決めたフェリペに代わり、負傷明けの興梠、そして78分には大迫に代わり、これが鹿島でのデビューマッチとなるタルタがピッチに入る。効果的な交代策により全体の運動量を決して下げない鹿島はアディショナルタイムの5分も守りきり、今季初の3連勝を飾った。
10分間でPKのチャンスを2度得るなどの幸運があったものの、90分間を全員が集中を切らさずに守りきったこの勝利は、今後の鹿島にとって大きな意味を持つだろう。試合後、オリヴェイラ監督は「全員の献身的なプレーが勝利を生んだ。ここからリスタートという気持ち」とその勝利の意義を語った。ここからどれだけ勝点を積み重ねることができるか。鹿島の挑戦が今、始まる。

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・後半の入り方に注意すること。
・慌てずに試合を進めよう。
・後半もう一度仕切り直して、集中して入ろう。
ユアテックスタジアムでプレーするのは高校以来だと思う。雰囲気が違うと言っても対戦する相手は変わらない。1か月前の対戦では良い形で勝てた。ディエゴが出場するなら注意したい。
【増田 誓志】
仙台は嫌なところに走る選手が多いので、そこに出された時に守備に早く戻って来られるかが重要だと思う。勝った試合も負けた試合も内容はそれほど変わっていない。決めるべき時に点が入っただけ。大迫も決める力をもっている選手。連勝して満足しいている選手はいない。仙台戦もしっかり結果を出せるようにしたい。
【タルタ】
まだ仲間も自分の特長をわかっていないので、周りの選手も確認をしているところだと思う。これからの練習で信頼を得られれば、ボールは出てくるはず。もし仙台戦に出場ができれば、仙台カップに続き、同じ地で2度目のデビューとなるのでうれしい。ピッチに入ったらチームの勝利に繋がるように貢献をしたいと思う。
【中田 浩二】
仙台戦でも、うちのサッカーをやるだけ。上と順位も詰まってきているので早く上位に行きたいが、あせらずに一つ一つ大切に勝っていきたい。チャンスで決められれば、うちのペースになると思う。小笠原、増田もディフェンスを頑張っているので、フォローをしたい。ディエゴにも集中して対応すれば問題ない。梁を自由にさせるとFWも自由に動くので、そこを止めないといけない。
【西 大伍】
前回の対戦時に仙台は0-3で負けているから、今回はガンガン来るんじゃないかと思う。梁は上手いし、ディエゴの左足に気をつけないといけない。C大阪戦からの良い流れは持続している。監督のミーティングが長いがこういう時期だから気を引き締めてると思うし、もっとやれるという事だと思う。
【小笠原 満男】
勝てると思ってなんとなくやったり、相手が調子悪いからと言って100%の力を出さないと勝てない。簡単に勝てると思って手を抜くのが一番危険だと思う。ちょっとした事で勝敗は左右される。この試合も、どれだけ助け合えるかだと思う。
勝って良かった。2回目のPKは(相手に)読まれるから蹴らなかった。後半にもう1点取るような試合をしたいが、こういう形で勝てるのも大事。見直さなければいけない所もたくさんあるから、勝って良しとはしない。
【西 大伍】
チームが1つになってまとまりが出ている。こういう試合をものに出来たのは大きい。代表から外れた事が逆に吹っ切れて、もっとチームで頑張ろうと思った。残り全部勝つ。
【曽ヶ端 準】
仙台とのアウェイゲームはいつも苦しいが、決定的なのは1本だけだった。みんなバランス良く守れたが、もう少し上手く回しても良かったとは思う。。蒸し熱い中で走り切って結果を残せたのは良い事。最速で100試合の無失点ということは、言われるまで気がつかなかった。
【中田 浩二】
必死に守っていたのであまり覚えていないが、そこまでシュートは打たれた感じはしない。前半に赤嶺の1本だけだと思う。ボールを失う回数が多かったので、満男と少し試合中に話をした。その後は誓志と一緒にカバーしてくれた。もう少しうまいゲーム運びができれば良かった。もっと楽に勝てるようにしていきたい。
【岩政 大樹】
チームとして点を取るとペースダウンする。プレッシャーに行かない。ラインを下げる。それの繰り返しばかり。1-0で守り切ろうと思ってサッカーをやってるわけではない。そう思うのは終盤になってから。夏場の日程は急に決まったわけではない。夏場の試合が多かった事は最初から分かっていたので、そこにあわせて選手たちはコンディションを作っているはず。
※大迫選手、増田選手のコメントはアントラーズモバイルでご覧ください!