
公式戦7試合負けなし、リーグ戦でも4試合無敗という好調ぶりで4位まで順位を上げた鹿島は、このJ1第9節、2位の横浜FMとの上位対決をアウェイで迎えた。序盤から激しい攻防が続き、一進一退の中で1点ずつを奪い合う好ゲームは、1-1のドロー決着となった。
鹿島は開始直後、横浜FMの攻めを受ける格好となり、9分にはポスト直撃のシュートを打たれて肝を冷やすが、徐々に盛り返しを見せる。ダヴィを中心に横浜FMゴールに迫ると、38分にビッグチャンスを掴む。右サイドから小笠原がクロスを上げると、ファーサイドで野沢が滑り込みながら折り返す。最後はゴール前のダヴィがダイレクトシュートで合わせたが、ボールは惜しくもクロスバーを直撃。運に見放され、先制点とはならなかった。
そのままスコアレスで後半を迎えると、再び横浜FMに決定機を作られるが、GK曽ヶ端が好セーブでチームを救う。63分にCKから中町に決定的なシュートを許したが、曽ヶ端が弾き出し、得点を許さない。そして鹿島は曽ヶ端の好セーブに応えるかのように、73分に先制点を奪う。左サイドから小笠原が蹴ったFKは一度クリアされてしまうがファーサイドにこぼれると、待ち構えていた野沢が右足を一閃。豪快なダイレクトシュートをゴール上部に突き刺した。
野沢の技術が凝縮された一発でついに均衡を破ると、鹿島は食い下がる横浜FMにチャンスを作られるが、曽ヶ端が立て続けに好守を見せる。78分にゴール前で中町が放ったダイビングヘッドを弾き出し、89分には佐藤が角度のないところから打ってきたシュートにも冷静に対応して、ゴールを割らせない。曽ヶ端を中心に粘りの守備で逃げ切るかと思われたが、試合終了間際のアディショナルタイムにまさかの失点を喫してしまう。FKのクリアボールを外へ外へクリアしようとするも中途半端になり、それを途中出場していたファビオ アギアールに蹴り込まれ、同点に追いつかれてしまった。
土壇場でドローに持ち込まれた悔しい展開ながら試合自体は両チームの監督が認めているように、4万人以上の大観衆を満足させるような見事なゲームだった。結果こそ引き分けとなったが内容は素晴らしかったのでこの勢いを継続させ、6日にホームで行われる湘南戦ではしっかりと勝点3を掴みたい。
















【この試合のトピックス】
・鹿島はこの試合前日、異例のフリー調整。5月は23日間で7ゲームという連戦なので、リフレッシュを試みた模様。試合メンバーによる全体練習はなく、GKの曽ヶ端も「前日に全体練習がないのは記憶にない」とのこと。


・声を掛け合い。要求し合い、お互いのイメージを重ね合わせろ。
・次のプレーの選択肢を限定することで、相手から自由を奪え。
・攻撃は積極的にボールを動かして、仕掛けていこう。
・残り45分集中して、隙を見せずに戦い切ろう。
・残り時間のところでしっかり締めることを考えて山村を入れた。相手が先に藤田選手を入れてきたので競り合いのところやセカンドボール、それに裏へのボールを考えて山村を入れて対応しようとした。上手くはいっていたが、僕らとしては残り5分のところでレフェリーがそこからまたプラス5分を増やしたので、どこから5分になったのか疑問ではあるが、レフェリーが最高責任者で決定権があるので、それは尊重しなければならない。
・残り1分のところでボールが来て瞬時に無理してクリアよりもCKやサイドに流してもやむをえないかなという感じで流れを切ることができればと思った。しかし、やってはいけない真ん中へのクリアをしてしまったところは反省しないといけないし、途中でファビオが入って、本山が一生懸命守備を頑張って足を出したが、そこに当たって曽ヶ端が頑張っていたところを保てなかったことで、残念な形になった。ただ、鹿島と横浜FMは常に良い試合を見られると思う。拮抗した状況でともに認め合っている部分があると思うので、そこでパスサッカーは見られなかったかもしれないが、拮抗した中で打開するという面白さは見られたと思う。
・勝つことができていれば、順位的には非常に良かったが、勝てなかったからといって、全てが終わったわけではないし、選手たちの頑張りを称えたい。
上位を引きずり下ろすためにも勝点3を取りたかった。最低条件の勝点1を持ち帰れることは良かったと思う。欲を言えば、3が欲しかったけど。前半はお互いがガチガチだったけど、より多くのチャンスを作れていたと思う。その中で点が取れなかったのが、課題。
【本山 雅志】
(失点シーンは)もう少し反応出来れば自分が防げた。密集していたので遠くにクリアしようと大振りになってしまった。両チームともお互いの良いところを消した試合展開。その中でもチャンスは作っていた。後は守り切るだけ。
【大迫 勇也】
堅い試合になってしまった。試合前に守備の事は言われていた。ボランチを見ろと言われていたので、そこをケアした。1点を守り切れば、プラン通りの戦い。ボールを奪うのが相手のボランチの位置だったので、ゴールが遠かった。もっと前でプレーできれば良かった。
【岩政 大樹】
(失点シーンは)色々な事ができたと思うけど、何を言っても結果論になってしまう。精一杯やった結果だと思う。無駄なCKやFKは今日の試合だけでなく常にないように意識している。ゴール前にボールがあるのが嫌だと言う事はない。そこが自分の仕事場。その時のベストな判断をしたと思っている。相手のセットプレーが少なく感じたのは、前半に押し込まれるのが少なかっただけ。90分通してアントラーズらしいサッカーは出来たと思う。
青木選手、山村選手、西 大伍のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。