
J1第6節のアウェイ大分戦は15日間で5試合を消化する過密日程の中でで行われた。この試合、鹿島は昇格組の大分に2ゴールを奪われながらも、この試合でJ1通算50試合出場となった柴崎、野沢、そして大迫がゴールを奪い、3-2と逆転勝利を挙げた。過密日程で疲労が蓄積している中でも、したたかな戦いぶりを見せ、公式戦4連勝を飾っている。
トニーニョ・セレーゾ監督が試合後、「入りが悪く、試合に入るのに15分かかった」と語るように、鹿島は日程の影響もあってか、運動量の少ない立ち上がりとなり、大分に攻め込まれるシーンが目立つ。25分には森島のクロスから、ゴール前で高松にシュートを決められ、先制を許してしまった。
しかし、36分には左サイドのダヴィからボールを受けた柴崎が右足を一閃。相手の動きを良く読み、右足インサイドで放った抑えの利いたミドルシュートは、大分ゴールのニアサイドを破る、柴崎にとって今季初ゴールとなり、前半の内に試合を振り出しに戻すことに成功した。
鹿島は同点に追いついた勢いを駆って後半の立ち上がりに大分ゴールに襲いかかると、57分に野沢が鹿島復帰後初ゴールとなる逆転弾を叩き込む。ペナルティエリア手前で得たFKを直接狙うと、ボールはジャンプする壁の上を綺麗に抜き、誰にも触れられることなくゴールネットに吸い込まれた。
野沢の華麗なFK弾で試合をひっくり返した鹿島だったが、運動量が落ち込み再び劣勢に立たされると、68分、森島にヘディングで同点ゴールを許してしまった。再び勝ち越しを狙う鹿島は72分に大迫、79分に前野、90分には遠藤を投入して得点を目指す。すると、この交代策が見事に的中する。交代で入った遠藤がファーストプレーで中盤でのFKを前線に送るとゴール前で大迫が相手DFと競り合い、こぼれ球が発生。そこに素早く反応した大迫が自ら大分ゴールに蹴り込み、決勝点を奪った。
遠藤、大迫と交代で入った選手がしっかりとゴールに絡み、敵将の田坂監督をして、「したたかにやられたなと。ほぼリスタート絡みでやられたが、そこが鹿島の強さであると思う」と言わしめた。日程的に苦しい中でもしっかりと結果を出すところは、調子の良さとともにアントラーズが誇る勝負強さの証明と言える。次の試合は1週間後になるため、たまった疲労をしっかりと取り除き、好調を持続させていきたい。














【この試合のトピックス】
・柴崎が、J1通算50試合出場を達成。


・当然のことだが、自分たちのサッカーを表現するには、ボールを支配する必要がある。よりポゼッションを高めろ。
・サイドチェンジを効果的に活用し、リズムをつけること。
・速攻と遅攻を使い分けよう。
・45分、意図のあるプレーを切らさずに続けよう
・現代サッカーではMFに運動量が非常に多く求められるので、日本のサッカーのスピーディーな展開を考えれば、攻めだけでなく守備もしなくてはいけないという状況になる。その中で、どうしても中盤の選手は、後ろ向きでボールを受けていたり、サイドに張っている状況だったら、だんだん疲労がたまってボールを蹴るのを嫌がっているかなという部分があるので、そういう意味で自然に選手を交代せざるを得ない。選手たちにはその状態になるまでは戦って欲しいと求めている。彼らも一生懸命やっている部分があるので、本当に称えたいし、ウチは色んな選手がいてローテーションもできるし、試合中も交代枠が3つあるので、その交代枠で良い活用ができればいいという思いで毎回やっている。
・相手は2点を取ったが、それも相手の武器。ヘディングの強い選手が2人も中にいて、彼らが良いポジション取りをしている。またクロスをしっかり上げているというところで、我々が分析し注意した上で失点しているというところでは、反省する部分もあると思う。
前の2試合は勝っている状態で入って今日は引き分けで入ったので、勝ちにいく状況だった。シュートも打てたし、コンディションもを上げていけば、もっと点を獲れると思う。
【前野 貴徳】
アントラーズで初めて1つ高いポジションでプレーした。相手の守備のところで前から行けという指示だった。(起用について)まだまだアピールをしないといけない。
【遠藤 康】
(FKは)ダヴィと大樹さんを狙って蹴った。ゴールの枠から外さないように心掛けて蹴った。連戦が終わったけど、まだ終わりじゃない。横浜FMも勝ったので、こっちも勝ち続けるしかない。
岩政選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。