
今季カシマでのラストゲームとなった天皇杯4回戦で、鹿島は3つのセットプレーから見事な逆転勝利を収め2年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。今季で退任するジョルジーニョ監督にとってもカシマラストゲームであり、試合終了後にはゴール裏でサポーターの"大ジョルジーニョコール"を受けるなど有終の美を飾った。
雨が降り、霧がかっているあいにくのコンディションで、鹿島は開始15秒でまさかの失点を喫する。小林裕のクロスを岩政が処理しきれず、そのこぼれ球を前田に頭で押し込まれる。退任するジョルジーニョ監督のためにも元日まで試合を続けたい鹿島にとって、いきなりの大ピンチが訪れた。
しかし選手たちはこの状況にも慌てることなく、同点を目指した。わずか4分後となる前半5分、先ずは小笠原のCKから失点の原因となった岩政が、得意のヘディングで意地の同点弾を決める。さらにその9分後、今度は遠藤のCKからのこぼれ球を柴崎がつなぎ、最後はドゥトラが芸術的なオーバーヘッドシュートで瞬く前に2-1と逆転した。
その後、磐田に押し込まれるシーンもあったが、相手の拙攻にも助けられ2-1のまま、前半を戦い終えた。
後半に入ると、「ハーフタイムにサイドハーフのポジション修正を行った」とジョルジーニョ監督が振り返ったように磐田の攻撃を押さえ込む。山田、前田に決定的なシュートを放たれても、守護神の曽ヶ端が盤石のセーブで失点を許さない。加えて66分には遠藤の直接FKをジュニーニョが押し込み、3点目。これで鹿島は2年ぶりとなる準々決勝進出を確実なものとした。
試合後、「(決勝含めて)残り3試合だが、先ずは次のジェフ千葉戦に集中したい」と語ったジョルジーニョ監督。監督が長く日本にいることがタイトルに近づくだけに、このまま集中力を切らさず、チームが1つになって勝ち続けたいものだ。

















ナビスコカップ決勝以降負けなしだが、その前からチームには安定感もあったし共通のイメージも固まってきていたと思う。タイトルを取って自信につながったこともある。カウンターだけではなく、つないでしっかりと戦うということも出来ている。ベテランが多いという批判もあるが、やはりゲームを落ち着かせるのは、小笠原、新井場、岩政、青木といった選手たちであり、ピッチ上で他の選手たちにチーム全体の意思をうまく伝えている。体力的な衰えはあるかも知れないが、駆け引きや経験という部分では大きい。そういうところを若い選手にも伝えていければと思う。
色々な国々でプレーしてきたが、日本、そしてアントラーズで選手としても監督としても一番愛されたと思う。ここには私の心の一部となったクラブ、街、サポーターがいる。一生忘れられないだろう。特にサポーターからの愛情を深く感じる。本当に素晴らしいクラブであり、サポーターだと思う。一時的に離れることになるが、いつかまた要請があれば、ここに戻ってきたい。また、離れている期間が短ければ、短いほど本当に嬉しいことになるだろう。
(天皇杯制覇まで)後3試合と言うが、決勝に立つという目標は変わらない。しかし先ずは次にジェフ千葉に勝つこと。数日内にスタッフから様々な情報をもらうことになるし、しっかりと対策していきたい。J2というカテゴリーだが、力のあるチーム。先ずはこの試合に集中したい。
タイトル1個じゃ満足できない。監督のためにもACL出場のためにも天皇杯を取りたい。練習試合や紅白戦でも調子が良いので、試合にもスムーズに入れると思う。試合では若い自分が攻守の切り替えを早くしないといけない。
【遠藤 康】
柏戦のような試合を継続してやれることが大事だと思う。守備が良ければ攻撃に繋がるので、そこはしっかりとやりたい。紅白戦で良い形ができていたので、それを試合出せれば良い。
【曽ヶ端 準】
磐田はリーグ戦のアウェイで完敗し、ホームでは勝ったが自分のミスがあった。天皇杯といってもやり方が特別変わるわけでは無い。今週は休みなく練習をしたが、変わったことはしていない。
【西 大伍】
試合勘は問題ない。磐田の注意すべきところは2列目の松浦選手。こちらのやることは変わらないけど、対戦してみないと分からない所もある。みんなが優勝することを考えている。
【ジュニーニョ】
出場できればポジションはどこでも関係ない。元日まで試合をしたいと思っている。
【新井場 徹】
今は天皇杯に集中している。チームとしてタイトルを取れるチャンスなので、全力で戦いたい。最後に天皇杯のタイトルを取ろうと選手たちのモチベーションは高い。それを磐田戦にも出せるんじゃないかと思う。
【青木 剛】
良い準備ができたので、それを試合で出せるようにしたい。試合間隔が空いたのでキックオフからしっかり入れるようにしないといけない。磐田は前田選手が点を取るイメージがあり、そこには駒野選手や山田選手、松浦選手といった技術の高い選手からボールが出るので、チームとして連動して守りたいと思う。
(同点弾は)チームが救われたというより、僕自身が救われたゴールだと思う。試合を再スタートさせることが出来た。でもこんなに嬉しくないゴールというのも、なかなか無い。磐田に攻め込まれた意識は無い。こちらのバランスは取れていたと思う。
【青木 剛】
相手が攻撃に人数をかけてつかみにくかった。前田選手が真ん中にいて、そこにクロスを入れて来るのが特長なので、大樹さんと一緒に前田選手をケアした。リスタートから3点取れたのは良かった。トーナメントは次のステージに進むことが大事。
【西 大伍】
前で収まらないと上がることは出来ない。押し込まれていたけど、はまると思っていた。失点は、アクシデント。やられる気はしなかった。
曽ヶ端選手、遠藤 康選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。