
リーグ4連覇の夢は潰えた2010シーズンだったが、鹿島はリーグ戦でのホーム最終戦となるこの京都戦で2-1と勝利を飾り、2位の座を奪い返す意地を見せた。しかし4位のC大阪も湘南に勝利したため、ACL出場権獲得は最終節のアウェイ山形戦に持ち越された。
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試合開始直後はアグレッシブに前へ出て来る京都に手こずるも、徐々に試合のリズムをたぐり寄せる。そして17分、中田から新井場につなぎ最後は野沢が左足で決め、幸先のいい先制ゴールを奪った。スピードに乗った新井場の右からのクロスを左足アウトサイドでゴールを流し込むという"天才"野沢ならではのゴールだった。


その後も攻め続ける鹿島は31分、今度は野沢のCKからフェリペ ガブリエルが岩政ばりの豪快なヘディング弾を京都ゴールへ叩き込んだ。今季2得点目となるこのフェリペのゴールで鹿島はそのリードを2点に広げた。

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前半はいい形で終えた鹿島だったが、後半に入ると京都に攻め込まれる場面が目立つようになる。そして64分、ドゥトラのシュートをそれまで好セーブを連発していた曽ヶ端がまさかのファンブル。そのこぼれ球を2分前に柳沢と交代してピッチに立ったばかりの宮吉に押し込まれ、1-2とされた。



その後も中村(充)やディエゴを中心とした京都の分厚い攻めに押される鹿島を勝利へ導くべく、オリヴェイラ監督は運動量の落ちたフェリペ、小笠原、マルキーニョスを青木、遠藤、大迫と次々に代え、1点を守り切る意思をチーム全体に浸透させる。これが功を奏したのか、結局、鹿島は失点を最小にとどめ、2-1でホーム最終戦を勝利で終えた。


しかしシーズンはまだ終わってはいない。最終節の山形戦に勝ちACL出場権を獲得し、元日には天皇杯を掲げるためにこれから1ヵ月以上もの間、選手たちは戦い続けなければならない。この勝利を無駄にしないためにも、ここから勝ち続けて欲しいものだ。







・攻撃は両サイドを使って攻めろ。
・集中、注意して入ろう。
・リスクマネージメントをしっかりと。
・怖がることない。点を取るチャンスは必ずでてくる。
・正確に落ち着いて、チームとしてイメージを合わせていこう。
2-0で勝っていたわけだが、相手にとってはリードされていたし押し込まれる状況はあり得ることだったが、それ以前からチームに不安定な部分が出ていて失点してからその緊張感が増してしまった。
Q:今シーズンのフェリペについての評価は?
来日1年目であり、気候や日本の文化・環境・食事など精神的な部分を含めて慣れるまでには時間が必要だった。困難な状況を乗り越えてだいぶ慣れてきたし選手たちも協力してくれていた。今シーズン2点目をとれたことは彼にとっても自信になったと思う。今日は日頃の努力の積み重ねが得点につながったのだろう。(彼が監督の期待に添えたのかということに対しては)もちろん慣れるまでの時間がかかるというのはわかっていた。残念だった部分としてはチームの土台づくり期間となる宮崎・福島のキャンプ中にケガをしてしまい、そのキャンプの中でチームとしてやるべきことの理解を深めていく時間が少なかった。ただシーズン終盤になって良い状態でできるようになってきたのを考えれば、総合的にみるとプラスだったと思う。
Q:今シーズン2度目の先発となった宮崎については?またなぜジウトンがベンチから外れたのか?
宮崎については日々の練習の姿勢だったり、パフォーマンスを継続しているし成長してきている。若い選手たちは少ないチャンスで結果を出していかなければならないし、経験を積んでレギュラーのポジションを掴んでいくのでそういった意味でもいかに継続することができるかを今後も見守っていきたい。ジウトンについては前日練習でケガをしてしまったので今日はベンチから外した。
12月4日の最終戦が終われば、次の天皇杯までの3週間はしっかりとリカバリーに徹することができる。現状、ケガや痛みを抱えながら気持ちで近づこうとしている選手も多く、そういった選手たちにとってもこの期間は治療にも専念できるだろう。自分たちのやり方は変わらないが、やるべきことの意識がだんだんと薄れてきている。勝ちたい、タイトルを獲りたいという目標を達成するために全員がもう一度しっかりと取り組むという覚悟がなければ集中力は欠けてしまう。この期間はそのスイッチを入れる作業を徹底してやっていきたい。
Q:監督として鹿島に戻ってきたが?
こういうスタジアムで試合ができるのは監督の立場に変わったとしてもすごく嬉しい。僕自身、このスタジアムでプレーしていたしすごく思い入れもあるのでなんとか勝ちたかったがこういう結果になってしまって非常に残念。
初めてセットプレーでボックスの中に入ったけれども上手くチームメイトが合わせてくれたと思うし、結果が出て嬉しく思う。自分にとっては、1年目で慣れる時間が必要だったし、そういった中でやりやすい環境を作ってくれたチームメイトに感謝したい。
【興梠 慎三】
3点目を取れればもっと試合を楽に進めることが出来たと思う。次の試合でしっかり勝たないとACLの出場権が危ないのでいい準備をしたいとと思う。
【大迫 勇也】
自分が入った時は1点リードしていたし守備の部分で貢献しろという指示だった。もっとキープ出来ればよかった。今日は何も出来ませんでした。
【宮崎 智彦】
今日はあまり緊張せずに出来たと思う。みんな連戦だったのでみんなの分も走りたかった。早い時間帯に2点とってくれたので助かった。もっとボールに絡みたかったし、課題の残る試合だったと思う。
【青木 剛】
相手が押し込んできたのでバイタルの所をケアしようと思っていた。押し込まれて守る時間が長かった中で、カウンターからチャンスも作れていたと思う。3点目を決められればもっとよかったけれども、勝ったことが1番だと思う。
※新井場選手、伊野波選手、曽ヶ端選手の試合後コメントはアントラーズモバイルをご覧ください。