
開始15分弱で2点を奪われ、鹿島は磐田戦で8年振りの敗戦を喫した。90分を通して22本ものシュートを放ったものの不運な判定もあり、結局1ゴールのみに終わった。これで鹿島はG大阪に勝点で越され、順位を3位に落とした。


開始早々の4分、鹿島は前田にヘディング弾を決められ、あっさりと先制される。その後も13分に前田のポストプレーから左サイドを山本脩に完璧に破られ、最後はジウシーニョに2点目を取られる。僅か15分弱で2点リードされたことで、カシマは大きな落胆に包まれた。その後もなかなかエンジンのかからない鹿島だったがそれでも前半終了直前の44分、野沢のCKから岩政が意地のヘディング弾を決め、スコアを1-2とし前半を終える。

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前節の神戸戦でスコアレスドローに終わり、名古屋のJ1初制覇を許してしまった現実の中、ここで意地を見せなければいけない鹿島は後半に入り攻撃に転じる。57分、小笠原のFKから岩政がヘディングで落とし、中田がボレーでゴールを狙う。これはオフサイドを取られるも、空中戦から最後のフィニッシュを狙うという攻撃のパターンが有効であることが感じられた。


その後も前線へボールを送り、興梠、マルキーニョスを中心に磐田ゴールに迫ったがなかなか同点ゴールが生まれない。そこでオリヴェイラ監督は、64分には運動量の落ちたフェリペ ガブリエルに代え、遠藤を送り中盤の活性化を図る。さらにはその9分後、興梠に代え大迫と前線にも手を入れ、ゴールを狙う意思をチーム全体に浸透させた。


そして鹿島は試合終了間際、この日最も2点目に近づいた時間帯を迎える。86分、小笠原のCKから岩政がどんぴしゃりのタイミングでヘディングシュートを見せる。これはゴールなるかと思われたが、ゴールライン上の那須に肩と腕を使われ押し戻される。最後はそのこぼれ球を2分前に野沢との交代でピッチに立った佐々木が押し込む。これが相手選手に当たりながらもゴールラインを越えたかと思われたが、レフェリーの判定は不幸にもノーゴールだった。


最終的には前後半通じて22本ものシュートを放ち、攻めに攻めた鹿島だったが、結局、最後の詰めが甘く1-2の敗戦に終わった。これで鹿島戦8年間勝利のなかった磐田にカシマでの白星を献上。順位もG大阪と勝点3差の3位に下げた。優勝という栄誉は失ったが、ACL出場権を獲得する3位以内という結果は確実に物にしなければいけない。残り2試合、まだまだ厳しい戦いが続く。





・サイドチェンジから仕掛けること。
・最後まで集中して戦うこと。
・奪った後のファーストパスを大切に。
・ひとつひとつ粘り強く戦うこと。
Q:前節名古屋に優勝を決められてタイトルを逃したことで選手にモチベーションが下がったという影響はあったのか?
4連覇できなかったことに深く感じたものもいればそれほど深く思っていない選手もいただろうし、気持ちを切り替えることができた選手もいればできなかった選手もいるだろう。ただ我々がやるべきことは勝ちつづけること。その作業をやり続けるだけである。
Q:ベンチから出てくることが少なかったように思えたが?
指示するのは通訳であって、特別に試合に出る出ないで勝敗に関わることではない。やるべき作業ができていればベンチからは出ないし、それが出来ていなかったら前に出て通訳やコーチが指示をするもの。
ベンチから出ていなかったとかレフェリングについてどうこうとか、川口のファインセーブで敗れたとか今日の敗因について皆さんはいろいろと原因を見つけてくるかもしれないが、それはすべて間違っている。今日の敗戦はジュビロがアントラーズの弱点をついて彼らがメリットをしっかりと出せた成果だと思うしジュビロがやった作業を讃えないといけない。ジュビロがやるべきしてやったことが勝利に値する内容であったということだ。
Q:試合後、自らサポーターに挨拶に行っていたが?
挨拶に行くのは毎回やっていること。勝てば選手が応援してくれたサポーターのもとに挨拶に行っている。負けた時には敗戦の責任を自分が背負って取り組んでいるということを選手たちに伝えたかった。サポーターの中には協力的にチームに愛情を持って真剣に一緒になって勝利を目指している真のサポーターがいる。彼らの期待にこたえることができなかったことに対する残念な思いと応援してくれている感謝の気持ちを表したかった。
ACLの出場権もかかっているし、2位と3位じゃ全然違う。ここで気持ちが切れてはいけない。どんな状況になっても応援してくれるサポーターに対して恥ずかしくない試合をしなければいけない。
【岩政 大樹】
気持ちを切り替えられるから、中2日で磐田戦があるのが今回は幸いだと思う。(前田は)すべての面で気をつけないといけない選手。ポジショニングが上手く、一瞬で仕事をする。ホームでも2試合残っているし、もちろん全部勝ちたいと思う。
【小笠原 満男】
優勝が出来なくなったのは残念だけれども、残りの試合を全部勝つというモチベーションに変わりはない。どんな状況であっても常に勝つという気持ちは持っているし、リーグ戦は3連勝してシーズンを終えたい。
【曽ヶ端 準】
ACLの出場権もあるし、1つでも上の順位をキープしなければいけない。ホームでの試合になるので絶対に勝利しないといけないと思う。(最少失点であることは)チームの勝利にも繋がってくると思うし、自分は目の前の試合をゼロに抑えられるように頑張りたい。
【伊野波 雅彦】
最終節でひっくり返されたらもっとへこむけれども、まだ最少失点という目標もある。前田さんはピンポイントのクロスに対して決定力がある選手だと思うので、クロスを上げさせないようにすることが大事。
ACLの出場権へのチャンスがあるとかないとかと関係ない。天皇杯を含めて残りの試合を全部勝ちたい。
【曽ヶ端 準】
結果が出せなかったことが全てです。
【大迫 勇也】
次はいつ使ってもらえるかわからないので決めないといけなかった。今日は絶対に決められた。もったいない。
【伊野波 雅彦】
運動量がなかった。自爆。マークをつくところでつけなかったり、しっかりとクリアをすることが出来ないとこういう結果になってしまう。
【岩政 大樹】
連戦の最後なのである程度、中盤にスペースが空いてしまうのは仕方がなかった。ACLの出場権獲得が最終節までもつれこむことになってしまったのは自分たちの責任によるもの。自分自身は2~3点取れた試合だったが、精一杯やれたと思うし、力不足です。
※佐々木選手、新井場選手の試合後コメントはアントラーズモバイルをご覧ください。