
J1第31節をアウェイ神戸で戦った鹿島だったが、一進一退の展開の末、結局0-0のスコアレスドローに終わり、湘南を1-0と破った名古屋のJ1初優勝を許した。前人未踏のリーグ4連覇という夢は潰えた鹿島だが、今後はACL出場権を確定するための激しいサバイバルゲームが待っている。

どちらも勝点3が欲しいだけに序盤から激しい攻防が繰り広げられた。5分、CKから北本にヘディングで合わされ、あわや失点というシーンがあったがこれはクロスバー直撃で鹿島は難を逃れる。逆に攻撃では10分、16分と立て続けにフェリペ ガブリエルがシュートを放つなど早い時間帯から果敢な攻めが見られた。


また鹿島にとって最大のチャンスは40分に訪れる。中田が左サイドで素早いプレッシングからボールを奪取。そこからジウトン、興梠とつながったボールを最後に遠藤がフリーで受け取る。遠藤は右足で狙い済ましたシュートを放つがGK徳重に阻まれ、先制点を逃してしまった。

小笠原、中田がゲームをコントロールし、興梠のワントップに野沢、遠藤、フェリペ ガブリエルら攻撃的中盤が絡んでいく鹿島に対し、ポポ、小川のスピードを生かしカウンターを狙う神戸という図式で前半の45分間が終わり、後半に入ると今度は逆に鹿島がカウンターを狙う。46分、遠藤のスルーパスに反応した興梠がGK徳重の動きをよく見てゴール右隅へシュートを放つが、これは惜しくも枠から外れてしまう。


先制点のチャンスをまたしても逸してしまった鹿島は神戸に攻め込まれる場面が多くなる。50分、ポポを左サイドでフリーにしてしまい、ゴールを狙われるがこれはサイドに外れた。また55分には三原の強烈なミドルシュートであわやと思われたが、曽ヶ端が冷静なセービングでCKに逃れた。


とにかく先制点が欲しい鹿島は65分、遠藤に代え、大迫を投入する。ワントップからツートップへ布陣を変更し神戸ゴールへ迫るが、J1残留目指し必死に戦う神戸DF陣の壁をなかなか崩すことができない。

一方、同時刻開催の湘南vs名古屋では66分に玉田が先制点を決めるというニュースが神戸にも届く。これでリーグ4連覇の希望をつなぐには絶対に勝たなければならなくなった鹿島は82分にフェリペ ガブリエルに代え佐々木をピッチへ送り出し、前線の駒を増やす。しかし神戸も攻守に渡り激しいプレーを見せ、鹿島にも苛立ちがつのった。

さらにアディショナルタイムには野沢に代え、本山を投入するなど最後まで勝利を目指した鹿島だったが、結局、0-0のまま、試合終了のホイッスルを聞いた。スコアレスドローという結果にピッチ上で呆然とする選手たちに名古屋の勝利という一報が届く。これで今季最大の目標であったリーグ4連覇は夢のまま、終わってしまった。

しかし、リーグ戦はまだ終わったわけではない。これからACLの出場権を確定させるため、そしてリーグ3連覇という偉大な記録を持つチームとして恥ずかしくない順位で終わるためにも勝ち続けることが必要だろう。天皇杯というタイトルも残されている鹿島。シーズンはまだ終わったわけではない。



・味方のサポートを早くしよう。
・中央ばかりでなく相手のサイドを狙って攻めよう。
・2ndボールをしっかり拾うこと。
・ラインをしっかり上げて、コンパクトな陣形を保つこと。
前半のチャンスを外したから、この結果になった。経験になったとかよりも勝つことが大事。次の試合は勝つ。
【曽ヶ端 準】
優勝は無くなったけれども試合は残っている。今日で全てが終わりじゃない。神戸は順位こそ下位だけれども、簡単に勝てる相手ではない。ホームゲームが続くので勝ちたい。そして天皇杯につなげるためにも中途半端な試合をすることはできない。中2日の磐田戦で体力的にきついがしっかりとやりたい。
【新井場 徹】
1年やった結果なので仕方がない。少しでも上の順位で終われるように切り替える。過密日程だから勝てないというのは理由にならない。シーズンを通して力を発揮できなかったし、今日も勝ちきれなかった。これが課題だと思う。シーズンは終わってないし天皇杯もある。ACLの出場は確保したい。
【岩政 大樹】
今日は2ndボールが拾えず、カウンターを食らう場面が多かった。連戦によるコンディションのせいではない。優勝できなかったのは自分達の力が足りなかったということ。引き分けが多く、勝点を積み重ねられなかったのが要因だと思う。どの試合でもベストは尽くしている。チームは優勝できなかったが、力が落ちたわけではないと思う。しかし結果がすべて。個の力を伸ばしていかないと来シーズンも優勝は難しい。2位や3位で満足している選手がいたら、下に落ちていくだけだ。
【伊野波 雅彦】
名古屋に優勝されたが、借りを返すチャンスがある。天皇杯でしっかり勝ちたい。
いつもうまくいくわけではないので、これを経験にして次へつなげていきたい。
※興梠選手、本山選手の試合後コメントはアントラーズモバイルをご覧ください。