最後までゴールが遠く、0-2。FC東京に悔しい敗戦。
2026/27明治安田J1リーグ第14節、アントラーズは味の素スタジアムでFC東京と対戦した。
前節のホームC大阪戦では、エウベルの2得点などで4-1の快勝を飾ったアントラーズ。さらにこの試合の3日前には遠くタイの地でACL Eliteを戦い、ブリーラム相手に0-0で勝ち点1を奪った。長距離移動と中2日という過酷の連戦となったが、味スタに駆けつけたアントラーズファミリーの声援を背に、首位を走るFC東京からの勝ち点3を目指してキックオフを迎える。
試合は立ち上がりから互いに激しくボールを奪い合う展開となった。7分にはFC東京の長倉にペナルティエリア内からシュートを許すが、早川が落ち着いたセービングで対応。続く9分にも安斎にシュートを打たれるなど、序盤から相手の攻勢を受ける。
それでもアントラーズは徐々に攻撃の形を作っていく。11分にはマテウス ブエノの右サイドからのクロスに小池が頭で合わせるなど、FC東京ゴールを脅かした。
一方、守備では前線の選手たちも献身的なプレーを見せる。23分にはFC東京のカウンターに対し、レオ セアラと鈴木が懸命に自陣まで戻り、相手の攻撃を阻止。チーム全体で攻守にわたってハードワークを続けた。
その後も42分には松村が右サイドを粘り強く突破し、レオ セアラへスルーパスを送るなど、ゴールへの意欲を見せる。しかし、最後のところでFC東京の守備を崩し切れず、前半は0-0で折り返した。
迎えた後半、鬼木監督は負傷した樋口に代えて柴崎を投入。中盤からの攻撃の組み立てに変化を加え、先制点を狙っていく。56分にはエウベルに代えてチャヴリッチを投入。58分にはそのチャヴリッチのパスからマテウス ブエノが左足シュートを放つなど、攻勢を強めていった。
しかし60分、FC東京に右サイドを突破されるとクロスを上げられ、さらに逆サイドからの折り返しを長倉に決められてしまう。アントラーズはビハインドを背負うこととなった。
それでも選手たちは下を向かない。65分には松村と鈴木のコンビネーションからゴール前への進入を試みるなど、同点ゴールを目指して前へ出続ける。
70分にはマテウス ブエノに代えて三竿、小川に代えて林を投入。さらに攻撃の活性化を図る。そして76分、決定的なチャンスを迎える。鈴木とのコンビネーションからチャヴリッチが左足シュート。しかし、これは相手GKキム スンギュに阻まれ、惜しくも同点には至らない。
その後も最後までFC東京ゴールを目指す。84分には小池に代えて松本を投入し、サイドからの攻撃を強化。87分にはその松本のクロスに関川が飛び込み、ヘディングシュートを狙うが、わずかに合わせることができない。
後半アディショナルタイムに入っても、前へ行くアントラーズ。しかし90+5分、スローインからボールを奪われるとカウンターからダニ ゴメスに決められ、0-2。最後の最後で追加点を許してしまった。
結局、そのまま試合終了。アントラーズは0-2でFC東京に敗れ、その勝ち点差は10に広がってしまった。
それでも最後までゴールを目指して走り続けた姿勢は、アントラーズのスピリットそのもの。この敗戦を真摯に受け止め、課題を修正し、悔しさを力に変えて、また共に闘おう。


悔しい敗戦になりました。選手は本当に90分間、奇跡を信じて戦ってくれたと思いますので、勝ち点につなげなければいけないのが監督である自分の仕事です。少なくとも勝ち点1まで届けさせたかったと思っています。そういう意味では選手は本当にがんばってくれましたし、またサポーターも最後まで応援してくれました。その中で、結果を残せなかったのが自分の責任だと思っていますので、すごく悔しいです。
Q.首位との勝ち点差が10ポイントに開いたこと、そして重要な試合で勝ちにつなげられない状況について。
A.10ポイント差に関しては、(ロッカールームに)選手が帰ってきて最初に伝えたのは、『絶対にあきらめない』ということです。リーグ戦は長いので、こういうこともあります。10ポイントという数字は、自分自身も経験してきていますし、サッカーではひっくり返せないような数字ではないと思っています。もちろん簡単な数字ではないものの、自分たち次第で追いつけると思っています。力のある選手たちがそろっているので、ブレずに、崩れずにやっていきたいです。
大事なゲームで勝ちきれない、もしくは負けてしまっている点については、自分たちが主導権を持っていても、最後にやられてしまっているのが現状です。点を取りきるところと、ワンチャンス、ツーチャンスを相手に作らせないところをしっかりやっていかなければならないと捉えています。言葉ではずっと伝えていますが、それが体現できていないので、そこはもう一度取り組んでいきたいと考えています。
前半はどうなることやらという感じだったが、後半しっかりマインドを切り替えて戦ってくれて勝利につながった。鹿島アントラーズを相手にしたゲームで勝ち点をしっかり積み上げられたことは、ポジティブに捉えていいと思う。それと同時に、前半をどう今後の自分の成長につなげていくかという、大きな課題もゲームのなかにはある。
【早川 友基】
相手をゆさぶりながらゴールの機会を作れていたのは良かったが、数少ないチャンスを相手に決められてしまったのがもったいなかった。タフな日程のなかだが、シュートの本数だったり、ゴール前の怖さをもっと出さなくてはいけない。首位との差は開いてしまったが、監督も言っていたように自分たちがあきらめることはないし、そういうマインドをピッチで表現しなくてはいけない。
【小池 龍太】
自分たちが決めていれば勝てた試合だった。無失点を続けている相手に対して、今日は最後のクオリティが自分たちに足りていなかった。こういう苦しいときにも結果をきちんと受け入れられる選手たちの集まりなので、改めて好転していくためにチームでいろいろなものを共有して、試合のなかで成長していく必要がある。
【松村 優太】
勝たないといけない試合だったが、うまく相手のペースに乗せられ、やられてしまったということが全てだと思う。今季は立て続けの失点だったり、大事な時間帯に失点している。この現状は変えていかないといけないと痛感している。
【鈴木 優磨】
目指しているサッカーは悪くないと思うが、進むべき道のなかで課題が出ている。課題についてはチームで共有できているので、試合のなかでトライし続けて成長していくしかない。次戦は大会が変わるが、カップ戦の結果がリーグ戦にも響くと思うので、また新たな気持ちで臨みしっかりと勝ちにいきたい。