執念の2ゴールも、2戦合計で神戸に追いつかず。
▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド 第2戦、アントラーズはメルカリスタジアムでヴィッセル神戸と対戦した。
ホームのメルスタで迎えた、この第2戦。スタンドには多くのアントラーズファミリーが集結し、試合開始前から熱気あふれるコールがピッチへと降り注いだ。また、この試合は「おかげさまで65周年 KASUMIマッチ2026」として開催され、タイトルがかかった大一番に華を添えた。
ひっくり返す。
この言葉を胸に、逆転優勝のためには最低でも5得点が必要となるアントラーズは、立ち上がりから積極的にゴールを目指した。3分にはレオ セアラが自らドリブルで持ち込みシュートを放つが、これは権田にセーブされる。さらに12分には師岡の展開から濃野がクロスを送り、レオ、知念が連続でゴールを狙うなど、神戸ゴールへ迫り続けた。
前半を通してアントラーズが主導権を握る。しかし、神戸の守護神・権田の好守にも阻まれ、あと一歩のところでゴールを奪えない。一方、神戸は大迫、武藤を中心に反撃に出るも、植田、関川、梶川を中心としたアントラーズ守備陣が集中した対応を見せ、前半は0-0で折り返した。
後半に入ってもアントラーズは攻撃の手を緩めない。53分には師岡がヘディングシュートを放ち、59分には安西のクロスから知念が頭で合わせる。しかし、ここでも権田が立ちはだかった。
それでも68分、ついに均衡を破る。左サイドでボールを受けたレオ セアラが鋭いクロスを供給すると、途中出場の林がゴール前へ飛び込み、待望の先制点を奪った。メルスタを揺らす歓喜の瞬間に、アントラーズファミリーのボルテージは一気に高まる。
さらに勢いに乗ったアントラーズは70分、再び左サイドからチャンスを作る。安西のクロスに知念が飛び込み、ヘディングシュートをゴールネットへ突き刺した。これで、2-0。大きな希望を生み出した、連続のゴール劇だった。
終盤もアントラーズは最後まで前へ出続ける。82分には林が決定的なヘディングシュートを放つが、これも権田の好守に阻まれる。そして6分のアディショナルタイムも過ぎ去り、試合は2-0で終了。アントラーズはホームで意地を見せる勝利を収めたものの、2戦の合計スコアが2-5とあと一歩及ばず、神戸にタイトルを譲った。
最後まで攻め続け、最後まで戦い抜いた90分。林の公式戦ゴール、知念の追加点、そして梶川のビッグセーブ。さらには最後の最後まで、途絶えることのなかった熱いコール。
ひっくり返す。
ピッチに立った全員が勝利だけを目指して戦い抜いた姿は、メルスタに集まったアントラーズファミリーの胸に深く刻まれた。この悔しさを糧に、アントラーズは再び頂点を目指して歩み続ける。



▼▼他の写真を見るなら、FREAKSへアクセス▼▼



「0-5の敗戦」という状況からのスタートでしたが、サポーターの皆様はいい雰囲気を作ってくれて、選手たちもそれに応えようとしてくれました。
サポーターの皆様、そしてこの1週間本気で優勝のためにすべてを捧げてくれた選手とスタッフに、感謝を伝えたいです。
そういう意味ではやるべきことをやった1週間だったので、自分が反省するのみだと思います。
選手はこのスタジアムで素晴らしいゲームをしてくれたと思いますし、5点を取るというミッションの難しさはありましたが、ただ勝つだけでなく、より大きな目標に向かって戦っていくことが大きなエネルギーになることを改めて感じました。
最後に、アントラーズに関わるすべての人に感謝したいです。
Q.5点差を逆転するため試合前に思い描いていたシナリオと、あと3点届かなかったところについて。
A.前半で1本入ればと思っていたし、1点目がどの時間帯に入るかがキーでした。
前半のチャンスでどんな形でも押し込めていたら、違った展開になっていたのではと思います。
得点が多く入るスポーツではないなかで、やるべきことを絞ることで攻撃に迫力を出せたというのは改めて感じました。
チャンスの数や決定力というのは、来シーズンの課題として必要になってくると思っています。
Q.早川 友基選手、キム テヒョン選手、また今日は鈴木 優磨選手の不在があったが、複数大会を戦う来シーズンに向けて収穫は。
A.誰が出てもぶれないチームを作っていかなければいけないなかで、1戦目はそこが足りなかった部分です。
1戦目は、自分自身の考え方や戦い方が選手の足を引っ張ってしまいました。
選手が変わった時こそ、やるべきことを明確にして、自分たちのストロングポイントを強く押し出すべきだと思っていますし、そこが反省点です。
自分自身も、ミスを重ねながらでもチャレンジしていきたいと思っています。
Q.1戦目終了から今日までの期間に掲げた課題と、それに対してどのように準備してきたのか。
A.休むことなく攻め続けるサッカーをする必要があったわけですが、それは非常にパワーのいることです。
1戦目で敗北した原因は、選手たちを勇敢に戦わせられなかったことにあったので、そこを改善することがひとつでした。
それは気持ちの部分だけでなく、ゲームの中でいかに相手のストロングとやりあえるか、ということでもあります。
アウェイではそれができませんでしたし、自分の反省すべき部分だと思っています。
5点取らなくてはいけないという状況で、1失点でもしたらゲームが崩れる試合だったのですが、そこを踏まえながらいかにチャレンジできるか、優勝のためには完璧な試合をしなければいけないとずっと話していました。
今日は完璧だったかどうかはわかりませんが、選手たちは集中力を切らさずやってくれたと思っています。
Q.百年構想リーグを通して進化できたこと、成長したこと、また課題に感じていることは。
A.0-5という敗戦はありましたが、ここまで地域リーグラウンドで培ってきたことが崩れるわけではないし、EASTでの結果はこれまでの取り組みがあってこそだということを、昨日の練習終わりにジーコさんが話してくれました。
相手を見ながらプレーすること、ボールを大事にすること、それらの要素を入れながら試合ができてきたので、取り組みに間違いはないと思っています。
結果に結びつける部分は自分の課題ですし、どんなときでもぶれずにプレーすること、対戦相手のウィークポイントを見極めること、チームの狙いを徹底することなど、「大人のサッカー」をやれるようにならなければいけないと思っています。
選手たちは、真摯に、敏感に、向上心を持って取り組んでくれています。
来シーズンは、自分自身もより高い規準も持って、選手たちに求めていきたいと思っています。
鹿島は不可能なことを可能にするためにやってきた印象。
試合がどの方向にもいく可能性があったなか、選手の戦い方、ファイトには非常に満足している。試合開始から終了まで、とにかく相手に立ち向かってくれた。
本当にチャンピオンを決めるにふさわしい2試合だった。
【林 晴己】
とにかくどんなかたちのゴールでもいいからゴールを狙っていくこと、結果を出すための準備をしていた。レオ選手からボールが来ると信じてニアサイドに飛び込み、気持ちで押し込んだゴール。プロ初ゴールはうれしいはずだが、やはり優勝につなげたかったので、あまりうれしくない。自分がゴールを決めて、チームも優勝できていれば、もっとうれしかっただろうと思う。
【梶川 裕嗣】
スタジアムの雰囲気が本当にすごくて、試合前は逆転できる感じがした。選手たちもみんな、「逆転してやろう」と思っていたので、すごく力になった。フィールドプレーヤーは素晴らしい試合の入り方をしたと思っている。本当にサポーターの声が力になっているし、来シーズンは多くの大会があるので、そこで全部のタイトルを獲れるように、また戦っていきたい。